中島健人、祖父が映画『風の又三郎』に出演していたと明かす 東京国際映画祭の会見で「こんなギラギラなアイドルでいいのかな」

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中島健人(32)が10月1日、東京・青山のスパイラルホールで開かれた第39回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見に登壇し、フェスティバル・ナビゲーターに就任した。質疑応答では、祖父がかつて役者で、映画『風の又三郎』に出演していたと明かした。就任の心境は「こんなギラギラなアイドルでいいのかな」と笑わせた。
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祖父は『風の又三郎』の子ども役だった
話題が日本映画の魅力に及んだのは、質疑応答の場面だった。中島は「祖父が昔、役者をやっていた時期があって」と切り出し、祖父が『風の又三郎』に出演していたことを打ち明けた。演じたのは村の小学校に通う子どもたちの一人で、本人は「友達たちの集団の中のメンバーの一人でした」と役どころを説明している。
『風の又三郎』の原作は宮沢賢治の同名童話で、山あいの村の分校に転校してきた不思議な少年・高田三郎を、子どもたちが伝説の風の神「風の又三郎」ではないかと噂する物語になっている。最初の映画化は1940年の日活作品で、島耕二が監督し、三郎を島監督の実子でもある片山明彦が演じた。1957年には東映でも映画化されている。
中島は祖父が出演したその映画を観たことがあるという。「映像がすごく繊細で1人ひとりの挙動が細かく描かれていた」と感想を口にし、それが日本映画の素敵なところだと語った。会見中には、祖父へ向けて「おじいちゃん、見ているかい?」と呼びかける場面もあった。
祖父が出演した作品の話が、孫の口から映画祭の会見場で語られる。思わぬ形で家族の歴史と映画祭がつながった。
「ギラギラなアイドル」と自虐した就任の心境
ナビゲーターを打診された当初は、ためらいもあったようだ。中島は「映画を愛する一人として、そして俳優の一人として、このような素敵な機会に参加することができて、とても嬉しく思っております」と前置きしたうえで、「映画は大好きですが、こんなギラギラなアイドルでいいのかなと思いました」と明かし、会場を沸かせた。
それでも就任を喜ぶ背景には、海外での経験がある。中島は「アカデミー賞に参加させていただいたり、海外やハリウッドの方との交流で日本映画の尊さを改めて感じている」と話し、ナビゲーターに選ばれたことを素直に喜んだ。
映画そのものについては「自分の人生を拡張してくれるもの」と表現する。自分が生きられなかった時代や知らなかった青春を、2時間で過ごせるところに価値があるという。普段はラブストーリーをよく見ると明かし、ジュニア時代を過ごした自分は普通の青春を送っていないので、作品の中で味わいたいのだと理由を語った。映画祭では「愛の映画を探す旅に出たい」と意気込む。
海外作品の現場で日本人ひとりという環境に置かれ、クランクイン時に行き詰まった経験も打ち明けた。いい作品を作りたいという気持ちでスタッフ、キャストとつながれたことで、言語を超えて映画の力を実感したと語っている。
第39回は10月26日開幕、上映作品は204本
第39回東京国際映画祭は10月26日から11月4日までの10日間、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区を中心に開かれる。上映本数は昨年の184本から20本増えて204本。テーマには「CONNECT―映画が繋ぐその先の世界」を掲げ、新たにフェスティバル・ディレクターに就いた久松猛朗が会見の冒頭であいさつした。
オープニング作品は『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』、センターピースは『ゴジラ-0.0』、クロージング作品は『コロニー』に決まった。15作品が並ぶコンペティション部門には日本から池田暁監督の『妖怪、化物をひろう』、三島有紀子監督の『男ともだち』、山本英監督の『過怠』の3本が選ばれ、3監督も中島とともに登壇している。
プログラミング・ディレクターの市山尚三は、今年のコンペ作品の傾向として、歴史を振り返る映画の多さを挙げた。世界が分断しようとする中で、映画作家たちが過去の出来事から現代を読み解こうとしているという。
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Sexy Zone卒業から2年半あまり、広がるソロ活動
中島は1994年3月13日生まれ、東京都出身。2011年11月にSexy Zoneのメンバーとしてデビューし、2024年3月にグループを卒業した。グループはその翌月にtimeleszへ改名している。卒業後はソロアーティストとして歩み始め、キタニタツヤとのユニットGEMNではテレビアニメ『【推しの子】』第2期のオープニング主題歌「ファタール」を手がけた。
2026年2月に出した2ndアルバム『IDOL1ST』は、自身初となるオリコン週間アルバムランキング1位を記録した。8月19日にはソロ初の両A面シングル『鬼事 / Fiction Love』を発売。「鬼事」はフジテレビ系「ノイタミナ」枠で7月17日に放送が始まったテレビアニメ『逃げ上手の若君』第2期のオープニングテーマで、中島も作詞に加わった。「Fiction Love」は7月3日公開の主演映画『ラブ≠コメディ』の主題歌になっている。
俳優としては『桜のような僕の恋人』や『彼女はキレイだった』などのラブストーリーで支持を集める一方、主演映画『おまえの罪を自白しろ』や『知らないカノジョ』、Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』、NHKドラマ10『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』、Netflixシリーズ『SとX』など、出演作の幅を年ごとに広げる。
映画人との対談に意欲、昨年はケリングのトークにも登壇
ナビゲーターとして何をしたいのか。
答えのヒントは昨年の映画祭にある。中島は2025年11月2日、第38回東京国際映画祭の公式プログラムだったケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークセッションに参加し、ハリウッドのキャスティング・ディレクター、デブラ・ゼインらと映画づくりの課題を語り合った。会見ではこの経験に触れ、監督に限らずキャスティングの担い手など、さまざまな映画人と対談したいと意欲を見せた。
自身の役割については「僕というフィルターを通して、映画に興味を持っていただけたら」と話す。ナビゲーターは映画祭の「顔」として、期間中の発信を担う。映画好きのアイドルが、祖父が出た日本映画の延長線上で、どんな作品を観客に手渡すのか。開幕まで3週間あまりとなった。
[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]








































































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