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阪神・西勇輝が引退会見「あっという間の18年間」 引退試合は10月7日の広島戦(甲子園)で予定

阪神・西勇輝が引退会見「あっという間の18年間」 引退試合は10月7日の広島戦(甲子園)で予定

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今季限りで現役を引退する阪神の西勇輝投手(35)が29日、兵庫県西宮市内で会見を開いた。「あっという間の18年間だった。今はすっきりしている」と、涙を見せずに語った。オリックスと阪神で通算127勝。引退試合は10月7日の広島戦(甲子園)で行う予定だ。

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会見はスーツではなくユニホーム姿で

西勇輝(35)=阪神=が引退会見に臨んだのは29日。球団が今季限りでの現役引退を発表した25日から4日後のことだった。

関連記事:西勇輝、今季限りで現役引退 阪神が発表、本人はインスタで「現役を引退することを決断しました」

会場の兵庫県西宮市内に姿を見せた右腕は、タテジマのユニホームを着ていた。時事通信によると、西は「あっという間の18年間だった。今はすっきりしている」と晴れやかな表情で話したという。会見を通して涙はなかった。

なぜユニホームだったのか。

答えは、チームがまだ戦いの最中にいることにある。日刊スポーツの取材に、西は「まだ投げられるし、チャンスがあるわけですし。あとはチームが、優勝を目指してやっているわけだから」と説明した。続けて「ボロボロで、引退試合も1人しか投げられないような状態であれば、スーツでも良かったんですけど。チームのピースとして行ける自分が、やっぱりまだいるので」とも話している。引退を決めた後も、シーズン終盤の戦力として準備を続ける考えだ。

引退へ気持ちが傾いたのは今季初勝利の後

決断のきっかけは、意外にも白星だった。

昨季は右膝のけがの影響で、1軍登板はわずか1試合に終わった。今季は4月30日のヤクルト戦で617日ぶりの勝利を挙げたが、スポーツニッポンによると、けがの影響はその後も続いたという。西は会見で「本当に最後の2年間は自分の中で一番苦しかった」と明かした。

日刊スポーツの一問一答では、今季初勝利について「なんとか1勝して自分の中で安心したい部分もありましたし。あの初勝利を決めて、自分の気持ちが引退の方に向かっていきました」と答えている。

もう一つの理由は、後輩への思いだった。「純粋に後輩を応援している自分がいました。困っているところを見たら助言している自分がいたんで、あーもう潮時なのかな、っていうふうには思いました」。日刊スポーツにそう語った西は、オリックスの岸田護監督らから、ボロボロになるまで続けるのが美学だと教わってきたことも打ち明けた。そのうえで選んだのは、元気なうちに辞める道だった。

「野球を嫌いになりたくなかったからです。やっぱり好きで始めた野球なんで、最後まで好きで終わりたかった。それが僕の考えだった」。これが西の出した答えだ。

通算127勝、こだわったのは投球回数

三重・菰野高から2008年ドラフト3位でオリックスに入った。3年目の2011年に10勝を挙げて先発の一角に定着すると、2012年10月8日のソフトバンク戦では無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を成し遂げている。

2018年オフに国内FA権を使って阪神へ移籍した。2019年にはゴールデングラブ賞に輝き、移籍後も先発ローテーションの柱として長く投げ続けた。

2桁勝利は7度、通算127勝。今季は6月に公式戦通算1500奪三振にも到達した。

それでも、本人が最も誇る数字は勝ち星ではなかった。時事通信によると、西は通算2100を超える投球回数を挙げ、「勝ち星より、チームのためにイニングを稼げたか、ということを考えていた」と述べたという。先発投手としての仕事を、何より長いイニングで測ってきた18年間だった。

スポーツ報知によると、西は会見で「たくさんの応援ありがとうございました。僕は本当に幸せだった」とファンへの感謝も口にした。

会見後に6選手が花束、村上「あんなテンポのいい投球がしたい」

会見の後、同学年の伏見寅威をはじめ、梅野隆太郎、岩崎優、高橋遥人、才木浩人、村上頌樹の6選手がサプライズで登場し、西に花束を手渡した。

選手会長の村上はスポーツニッポンの取材に「勉強させてもらえることが多かった。自分も西さんぐらいイニングを投げられるようになりたい。あんなテンポのいい投球がしたい」と語っている。梅野は「兄貴として先輩として頼りになる存在。苦楽を共にできたことは本当に幸せ」と話し、オリックス時代からバッテリーを組んできた伏見は「阪神でも同級生の西がいたことが心の支えになった」と明かした。

球団側も感謝を伝えた。嶌村聡球団本部長は日刊スポーツの取材に「彼が2018年のオフ、数球団から誘いがある中で、わが球団、阪神タイガースを選んでくれてまずありがとうと当時も言ったし、ずっと言っている。そこから8年間よく頑張ってくれたなというのが一番の印象です」とねぎらっている。

引退試合は10月7日、今季最終戦となる予定

球団は29日、西の引退試合を10月7日の広島戦(甲子園)で行うと決めた。スポーツニッポンによると、この試合は今季最終戦となる予定だ。

引退後の役割について、嶌村本部長はスポーツニッポンに「西の考えもあるだろうし、シーズン中だし。全部終わってからの話」と答え、本人の意向を聞いてから考える姿勢を示した。西自身も一問一答で「まずはゆっくりしたいですね。はい。そこからまた考えたいと思います」と話している。

チームは優勝争いの最終盤にいる。西は「最後まで一生懸命に戦ってみんなで喜びを分かち合えたらなと思います」と後輩たちにエールを送った。18年間のプロ生活は、甲子園の最終戦で区切りを迎える。

関連記事:岩貞祐太、今季限りで現役引退 阪神一筋13年で304試合登板、2016年に初の2桁勝利

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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