山田哲人、代打サヨナラ2ラン 通算313本目で初の代打本塁打、サヨナラ弾は7年ぶり3本目

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ヤクルトの山田哲人(34)が9月26日、神宮での中日戦で3-3の9回1死二塁に代打で登場し、左翼席へサヨナラ2ランを放った。ヤクルトは5-3で勝利。プロ通算313本目の本塁打で、代打での一発はこれが初めてだった。サヨナラ本塁打は2019年以来、7年ぶり3本目となった。
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雨の神宮、3-3の9回に「代打・山田哲人」
試合は中日が先手を取った。4回、この日が今季初昇格だった高卒2年目の森駿太がヤクルト先発・高梨から先制3ランを放つ。ヤクルトはその裏、1死一塁から西村の内野安打で好機を広げ、松下の左前適時打などで40歳の涌井から4安打を集め、すぐに3-3の同点に追いついた。
5回以降は両チームの救援陣が踏ん張り、スコアは動かない。中日は9回表にも二塁打と四球で走者をためたが、勝ち越せなかった。
その裏、先頭の岩田が中前打で出塁し、長岡の送りバントで1死二塁。ここで「代打・山田哲人」がコールされると、神宮のスタンドが一気に沸いた。中日6番手・橋本侑樹の2球目、スライダーを捉えた打球は高く上がり、左翼席へ届く。今季2号の2ランで試合が決まった。
試合終盤は雨脚が強まっていた。山田は両手を上げて本塁を踏み、仲間から水をかけられて祝福を受けた。
「良い角度で上がってくれましたし、自分のスイングができたので、いったと思いました」
日刊スポーツの取材に、山田は打った瞬間の手応えをそう明かしている。お立ち台では「いやもう、めちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せた。
通算313本目で初めての代打アーチ
数字を並べると、この一発の珍しさがよく分かる。
日刊スポーツのデータによると、前日までの山田の代打成績は今季10打数1安打。通算でも57打数14安打、打率2割4分6厘で、本塁打は1本もなかった。プロ16年目、通算313本目にして、初めて代打で放った本塁打がサヨナラ弾になったのだ。
サヨナラ本塁打は今回が3本目。過去の2本は次のとおりだ。
| 日付 | 相手 | 備考 |
|---|---|---|
| 2018年6月28日 | 中日 | 1本目 |
| 2019年9月4日 | 広島 | 2本目(神宮) |
| 2026年9月26日 | 中日 | 3本目・初の代打本塁打(神宮) |
2019年以来、7年ぶりの一発だった。今季の本拠地・神宮での初アーチでもあり、チームにとっては今季8度目のサヨナラ勝ちとなった。
本人は代打の数字を気にしていた。「ちょっと代打の成績が良くないので打てる気がしなかったですけど」と苦笑いしながら、「自分の中で切り替えて、開き直って打つことができました」と続けた(いずれも日刊スポーツ)。
開幕は2軍、昇格は8月22日
苦しいシーズンだった。
2月の春季キャンプ中に左内腹斜筋を肉離れし、5月31日に2軍戦で実戦復帰したものの、6月に左太もも裏の張りで再び離脱する。1軍に上がったのは8月22日の中日戦(バンテリンドーム)で、開幕から約5カ月遅れの合流となった。25日の巨人戦で今季初安打、29日の広島戦で今季1号を放つ。自身336日ぶりの本塁打で、これが通算312号だった。
サンケイスポーツによると、2軍でのリハビリ中は毎朝エアロバイクを10キロこぎ、初めて加圧トレーニングにも取り組んだという。チームが開幕から勝っていた時期には、本音も漏らしていた。
「自分がいなくても勝てているのはやっぱり寂しい。チームが勝ってほしいけど、複雑な気持ちも正直あった」
1軍復帰後、2人きりの場面で池山隆寛監督からかけられた言葉は「シーズン最後まで完走しろよ」。背番号1を先に背負った監督の期待に、代打の一振りで応えた。
試合後、山田は「つらい思い、悔しい思いもしましたし、1軍でプレーできることは感謝の気持ちでいっぱい。1勝でも多く、今日みたいなゲームをみなさんに届けられれば」と語っている(日刊スポーツ)。
池山監督「きょうの一振りが」
池山監督はサンケイスポーツの取材に、勝負を選んだ中日バッテリーにも触れながら山田をたたえた。
「申告(敬遠)かなと思っていたけど勝負してくれて、期待に応えてくれるところが素晴らしい。きょうの一振りが、これからの野球人生に大きくつながっていけば」
この日のヤクルトは、20歳の田中、22歳の西村、23歳のドラフト1位・松下をクリーンアップに並べ、若手中心の打線で戦った。4年連続のBクラスはすでに決まっている。若い打線が同点に追いつき、最後は34歳のベテランが決めた。
一方の中日は、これで今季12度目のサヨナラ負け。4連敗で最下位に転落し、シーズン80敗に達した。
27日の巨人戦も代打で安打
翌27日、東京ドームでの巨人戦は0-11の完封負けだった。投手陣が崩れる中、山田は8回に代打で登場し、則本から左への安打を放っている。後続が倒れ、得点にはつながらなかった。
ヤクルトの連勝は2で止まり、4位は守ったものの、5位・広島とのゲーム差は0に縮まった。レギュラーシーズンは残りわずか。代打でも先発でも、山田が1打席ごとに結果を求められる日々が続く。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































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