周東佑京、50m5.7秒の盗塁王がWBC2026で担う役割とは 神走塁の代走からセンタースタメンへの進化

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された周東佑京(30)=福岡ソフトバンクホークス=。2023年大会では「神走塁」で世界一に貢献したが、今回は中堅のレギュラー候補として期待される。3年連続4度目の盗塁王に輝くなど走攻守で成長を遂げたスピードスターが、侍ジャパン連覇へ向けて担う新たな役割に迫る。
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WBC、周東佑京が侍ジャパンに選出 「代走」から「中堅レギュラー」へ
2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーに、周東佑京(30)=福岡ソフトバンクホークス=が選出された。2023年の前回大会に続く2大会連続の選出。前回は主に「代走の切り札」としての役割だったが、今回は中堅のレギュラー候補として大きな期待を背負う。
近年、打撃と守備で大きな成長を見せたことが評価された。井端弘和監督は周東の起用について期待を寄せており、2月に行われた強化試合では「2番・中堅」で先発出場。チームの得点源として機能する姿を見せた。3年前、世界を驚かせた韋駄天は、走攻守三拍子そろったキーマンとして連覇を目指すチームを牽引する。
育成から盗塁王、そして日本一のリードオフマンへ
周東のキャリアは、2017年の育成ドラフト2位指名から始まった。50メートル5秒7の俊足が評価され、2019年3月に支配下選手登録。当初は代走での出場が主だったが、その役割で確かな存在感を示す。
2020年シーズンには、NPB記録だけでなくMLB記録も更新する世界記録となる13試合連続盗塁を達成。最終的に50盗塁を記録し、育成ドラフト出身選手として史上初となる盗塁王のタイトルを獲得した。しかし、彼の進化は足だけにとどまらない。 2024年に選手会長に就任し、2年間その重責を担った。2025年もリードオフマンとして打率.286、35盗塁を記録し、チームをリーグ連覇と5年ぶりの日本一に導く原動力となった。
世界を驚かせた「神走塁」と、進化の証
周東の名を世界に知らしめたのは、2023年WBC準決勝メキシコ戦での走塁だった。1点を追う9回裏、無死一、二塁の場面で一塁走者として代走起用。村上宗隆(当時ヤクルト、現シカゴ・ホワイトソックス)が放った左中間フェンスを直撃する打球で、一塁から迷うことなく三塁を蹴り、サヨナラのホームへ生還した。この「神走塁」は、世界中の野球ファンに衝撃を与えた。
しかし、本人は過去の栄光に満足していない。2025年シーズンに3年連続4度目の盗塁王に輝いた際も、「まだまだ満足する数字じゃない」(2025年11月、スポーツ報知の取材に対し)と語る。その言葉を裏付けるように、打撃力向上のため増量にも着手。守備でも2025年は中堅手として96試合に出場し、守備率.984を記録するなど、安定感を増した。ソフトバンクの小久保裕紀監督をはじめ、多くの関係者から走攻守にわたる総合力を高く評価されている。
井端監督の期待と高まるファンの声
侍ジャパンを率いる井端監督は、周東を「中堅のレギュラー候補」と位置づけ、大きな期待を寄せている。2月27日に行われた中日ドラゴンズとの強化試合では、同じソフトバンクの近藤健介と1、2番コンビを形成。この起用法は、周東の出塁能力と走力を最大限に活かしたいという監督の意図を明確に示した。
周東自身もその期待に応えようとしている。強化試合で盗塁を決めた後、「本戦までに1回は切りたかった。ああいう形をつくれればベスト」(2026年2月23日、壮行試合ソフトバンク戦後、サンスポ・日刊スポーツの取材に対し)と自らの役割を再確認した 。ファンからも「出てきた瞬間、流れが変わる」「今回は代走じゃなくスタメンで世界一を」といった声がSNS上で相次ぎ、前回大会とは異なる立場での活躍を望む声が高まっている。
侍ジャパン連覇の鍵握る「スピードスター」の新たな挑戦
WBC本番で周東が担う役割は、3年前とは大きく変わる見通しだ。前回大会は試合終盤の勝負どころで投入される「スペシャリスト」だった。だが今回は、試合開始からグラウンドに立ち、攻守で流れを作る「中心選手」としての働きが求められる。
日本代表に選出された野手の中で、中堅を本職とするのは周東のみ。その広い守備範囲は投手陣を助け、向上した打撃と誰もが知る走力は、打線の起爆剤となる。 本人は代表選出に際し、「しっかりと自分の持っているパフォーマンスを発揮し、連覇できるように自分の役割を果たしていければと思います」(2026年1月、代表選出時に球団を通じてコメント、スポニチ)と静かに闘志を燃やす。 「代走の切り札」という枠を飛び越えたスピードスターが、侍ジャパンの2大会連続世界一に向け、再びダイヤモンドを駆け抜ける。
[文/構成 by 久遠(KUON)]
































































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