堤聖也vs比嘉大吾の9Rがリング誌2025年最高ラウンド賞受賞!日本選手初の快挙、ダウン応酬が世界を魅了

撮影/MEDIA DOGS 編集部
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ボクシング界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」は、2025年の年間最高ラウンド賞に堤聖也と比嘉大吾のWBA世界バンタム級戦第9ラウンドを選出した。2025年2月24日の試合で両者がダウンを奪い合う壮絶な攻防が評価された形だ。同賞を日本選手の試合が受賞するのは史上初の快挙であり、日本ボクシング史に新たな一ページを刻んだ。
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堤vs比嘉の死闘9回、リング誌「年間最高ラウンド」に輝く 日本選手初の栄誉
ボクシング界の「バイブル」と称される米専門誌「ザ・リング」は、2026年1月30日(日本時間31日)にニューヨークで開催した年間表彰式で、2025年の「年間最高ラウンド賞(Round of the Year)」を発表した。
選ばれたのは、昨年2月24日に東京・有明アリーナで行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチ、王者・堤聖也(角海老宝石)と挑戦者・比嘉大吾(志成)による一戦の第9ラウンドである。
同賞の歴史上、日本選手の試合が選出されたのは今回が初めてで、歴史的快挙だ。世界中のボクシングファンと関係者が固唾をのんで見守った3分間の激闘が、国境を越えて最高の評価を獲得した。
記憶が飛んだ激闘、ダウン応酬の3分間
運命の第9ラウンド、試合は劇的に動いた。ラウンド中盤、挑戦者の比嘉が強烈な左フックを王者の顎に叩き込む。これがクリーンヒットし、打たれ強さに定評のあった堤がプロキャリアで初のダウンを喫した。
リングに尻もちをついてダウンを喫した。比嘉陣営が勝利を確信しかけた瞬間だった。
しかし、堤は冷静に立ち上がる。
再開後、勝負を決めようと猛然と前に出る比嘉に対し、堤は驚異的な回復力と精神力を見せた。そしてラウンド終盤、今度は堤の放った右ストレートがカウンターで比嘉を捉える。
うつ伏せにキャンバスへ倒れた比嘉。形勢は一瞬にして逆転した。
ゴングが鳴るまで続いた攻防は、両者が互いの限界を超えて魂をぶつけ合う壮絶なもの。試合は最終的にジャッジ3者とも114-114の引き分けに終わったが、この第9ラウンドはボクシングの残酷さと美しさを凝縮した伝説の3分間として、多くのファンの記憶に刻まれた。
「大事な友人と作り上げた」 堤聖也が語る受賞の誇り
受賞の一報を受け、堤は「大事な友人と作り上げた試合が受賞できて誇らしい」とコメントを発表した。
アマチュア時代から拳を交え、プロでも2020年に一度引き分けている同い年のライバル、比嘉への敬意をにじませる。
続けて「この賞は、相手ありきでいただけるものであり、古くからの友人である比嘉大吾とこの賞を受賞できたことを誇りに思う」と語り、両者で勝ち取った栄誉であることを強調した。
一方の比嘉は、試合直後のインタビューで「(ダウンを奪われた場面は)覚えておりません、記憶が飛んでいます」と苦笑いを浮かべていた。
その言葉が、このラウンドの凄まじさを何よりも雄弁に物語る。試合後、両者がリング上で抱き合った姿は、勝敗を超えた友情の証だった。
井上尚弥に続く快挙、日本ボクシング界に新たな金字塔
1922年創刊のリング誌は、100年以上の歴史を持つ世界で最も権威あるボクシング専門メディアだ。
その年間表彰はボクシング界最高の名誉とされる。2023年には井上尚弥(大橋)が日本人として初めて「年間最優秀選手賞(Fighter of the Year)」を受賞し、日本中を沸かせた。
今回の堤と比嘉の受賞は、井上の快挙に続く形で日本ボクシング界のレベルの高さを改めて世界に証明した。
なお、2025年の表彰では、晝田瑞希(三迫)が「女子最優秀選手賞」に、井上尚弥・拓真兄弟を指導する父・井上真吾氏が「最優秀トレーナー賞」に選出されており、日本勢の活躍が際立つ結果となった。
ドロー決着から1年、両雄の次なるリングは
歴史的な激闘から約1年。
今回の受賞は、両選手のキャリアにとって大きな勲章となる。
初防衛には成功したものの、決着をつけられなかった王者・堤は、この栄誉を胸に、バンタム級の絶対王者となるべくさらなる強敵との対戦を見据える。
一方、王座奪取はならなかった比嘉も、その強打と不屈の闘志を世界に示した。この一戦で得た評価を糧に、再び世界の頂を目指す戦いが始まるだろう。
二人のライバルストーリーは、この受賞によって伝説となり、それぞれの新たな道へと続いていく。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]


















































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