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ダルビッシュ有、侍ジャパンの臨時コーチに 日米通算208勝投手の経歴と特別参加の背景 松井秀喜も訪れる予定

ダルビッシュ有、侍ジャパンの臨時コーチに 日米通算208勝投手の経歴と特別参加の背景 松井秀喜も訪れる予定

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サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が、3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の臨時コーチとして、2月の宮崎合宿に参加する。これは井端弘和監督の強い要請で実現したもので、右肘手術のため選手としての出場は叶わない。日米通算208勝、2度のWBC優勝経験を活かし、チームの精神的支柱としての役割が期待される。

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ダルビッシュ有、WBC連覇へ「臨時コーチ」就任 ─ 2月の宮崎合宿に参加、井端監督が直談判

サンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手(39)が、2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎強化合宿に臨時コーチ格の「アドバイザー」として参加することが1月28日までに明らかになった。複数の大手メディアが報じた。2025年秋に右肘の手術を受けた影響で2026年シーズンは全休するため、選手としての出場は断念したが、井端弘和監督(50)の熱心な要請に応える形でチームを裏から支える。

合宿は2月14日から宮崎市で開始される。ダルビッシュ投手は正式なコーチ登録はせず、リハビリに支障のない範囲でチームに帯同し、自身の豊富な経験を選手たちに伝授する役割を担う。今回の合宿には、読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)も激励に訪れることが発表されており、投打のレジェンドがWBC連覇を目指すチームを後押しする形となる。

選手選考から「最強の援軍」へ ─ 右肘手術を乗り越え、チームに不可欠な存在

井端監督は当初、ダルビッシュ投手を投手陣の柱として構想に入れていた。監督就任後、メジャーリーグ視察の際にはサンディエゴへ足を運び、直接対話を重ねるなど、その実力と経験に大きな期待を寄せていた。しかし、ダルビッシュ投手は2025年10月末に右肘の内側側副靱帯(UCL)補強手術を受け、11月4日に球団が発表、回復に12ヶ月から15ヶ月を要することから2026年シーズンの全休が決定。これにより、選手としてのWBC出場は不可能となった。

選手としての招集は断念せざるを得なくなったが、井端監督はその存在がチームに不可欠であると判断。スポーツ報知などによると、監督は2025年12月のウインターミーティングの場でパドレスのA・J・プレラーGMと極秘に接触し、ダルビッシュ投手の臨時コーチ就任を直談判した。リハビリへの影響がないことを確認した上で、帰国中の本人とも話し合いを重ね、今回の参加が実現した。

日米通算208勝、2度のWBC制覇 ─ 経験がもたらす「投」の戦力

ダルビッシュ投手は、日本プロ野球(NPB)で7年間プレーし93勝、防御率1.99という成績を残した。2007年には沢村栄治賞とパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝くなど、球界を代表する投手として活躍。2012年からはメジャーリーグ(MLB)に挑戦し、2025年シーズン終了時点で通算115勝を記録、日米通算で208勝を達成している。MLBでは2013年に最多奪三振、2020年には日本人初の最多勝利のタイトルを獲得した。

WBCには2009年の第2回大会と2023年の第5回大会に出場し、いずれも日本の世界一に大きく貢献した。特に2023年大会では、メジャー組で唯一宮崎での強化合宿から参加。若手投手陣に変化球の握りを惜しみなく教え、食事会を主催してチームの結束を高めるなど、精神的支柱として絶大な存在感を発揮した。当時の栗山英樹監督が「ダルビッシュ・ジャパン」と称賛したほど、そのリーダーシップはチームの優勝に不可欠な要素であった。

今回の合宿では、その経験が多方面で活かされる。今大会からMLBで採用されているピッチクロック(投球間の時間制限)やピッチコム(電子サイン伝達機器)が導入されるが、NPBの選手にとっては未経験のルールである。MLBでの実戦経験を持つダルビッシュ投手からの助言は、国内組のスムーズな適応を助ける。また、米国代表のアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)ら、対戦が予想されるメジャーの強打者たちの特徴や攻略法を伝える「スコアラー」としての役割も期待されている。

今後の展開、影響 ─ 現役続行への道と侍ジャパンへの貢献

ダルビッシュ投手は2026年1月24日(日本時間25日)、自身のSNSを通じて、パドレスと2028年まで残る契約を破棄する方向で球団と話をしていることを明かした。しかし、一部で報じられた現役引退については否定。「しっかりリハビリをやり抜き、心身ともに試合で投げられるなと思えばまた一から勝負したい」と述べ、現役続行への強い意欲を示している。

リハビリ期間中という難しい状況でありながら、侍ジャパンへの帯同を決断したことは、チームに計り知れない好影響を与える。史上最多8人のメジャーリーガーが選出された今大会だが、その多くはMLB球団の方針で宮崎合宿には参加しない。国内組が中心となる合宿期間中に、2度の世界一を知るレジェンドが加わることは、技術的な指導以上に、チームの士気と結束力を高める上で大きな意味を持つ。

選手としてではなく、指導者・助言者として3度目の世界一を目指すダルビッシュ投手の存在は、WBC連覇という目標に向かう井端ジャパンにとって、登録メンバー30人目に匹敵する、あるいはそれ以上の「戦力」となるだろう。

[文/構成 by 東 てつし]

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