油谷聖一郎氏とは何者か。駆け込み寺から参政党大阪府会長へ 異色経歴がSNSで話題 学歴や職歴、選挙実績などを事実情報でまとめる

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参政党大阪府会長の油谷聖一郎氏は、大阪・ミナミで無料案内所を経営し、行き場のない若者の支援活動を行っていた異色の経歴を持つ。2022年参院選、2024年衆院選に同党から立候補し落選。現在は党職員として活動し、次期衆院選では比例近畿ブロックからの立候補が予定されている。その経歴と政治活動を公式情報と大手メディア報道に基づき詳述する。
※この記事は2026/01/28現時点での大手メディアの情報に基づき作成しています。
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ミナミの「駆け込み寺」から政界へ、油谷聖一郎氏の経歴
参政党の大阪府会長を務める油谷聖一郎氏は、1974年6月11日に大阪市で生まれた。大阪産業大学を卒業後、東京の専門学校を経て六本木の飲食店で勤務。その後大阪へ戻り、読売新聞の報道によれば2014年から大阪・ミナミの繁華街、宗右衛門町で無料案内所の経営を引き継いだ。この案内所が、同氏の経歴を語る上で重要な拠点となる。
毎日新聞や関西テレビの報道によると、油谷氏が経営する案内所には、住まいや金、身分証を失った若者が月に数回訪れた。同氏は彼らに案内所の2階にある個室を家賃無料で提供し、自立を支援。この活動は「駆け込み寺」として報じられた。2020年2月に案内所の経営を他人に譲った後も、セーフティーネットからこぼれた人々を支援する拠点づくりを模索していた。
政治への道が開かれたのは2022年4月。当時、参政党の事務局長であった神谷宗幣参議院議員から、同年夏の参議院議員選挙への出馬を直接打診された。油谷氏は神谷氏が企画した勉強会に講師として招かれたことを機に交流があったと毎日新聞は報じている。この打診を受け、同氏は政治の世界へ足を踏み入れることを決断した。
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| 氏名 | 油谷 聖一郎(あぶらたに せいいちろう) |
| 生年月日 | 1974年6月11日 |
| 出身地 | 大阪府大阪市 |
| 学歴 | 大阪産業大学 卒業 |
| 主な経歴 | 飲食店勤務、無料案内所経営、建設会社員、元大阪市浪速区区政会議委員 |
| 現職 | 参政党 大阪府会長、党職員 |
国政選挙への挑戦、2度の落選と党内での役割
油谷氏の最初の国政選挙挑戦は、2022年7月10日投開票の第26回参議院議員通常選挙であった。定数4を18人で争う激戦区の大阪選挙区から参政党公認の新人として立候補。大阪府選挙管理委員会の記録によると、選挙期間中は、NHKや民放各局での政見放送、新聞広告などを通じて政策を訴えた。
開票の結果、油谷氏は97,426票(得票率2.6%)を獲得したが、9位で落選した。当選ラインには及ばなかったものの、国政政党として初めて選挙に臨んだ参政党の候補者として一定の票を集めた。
続いて、2024年10月27日投開票の第50回衆議院議員総選挙では、選挙区を兵庫8区(尼崎市)に移して立候補した。この選挙では、公明党、日本維新の会、日本共産党などの候補者と競い、13,155票(得票率7.0%)を得たが、6人中4位で再び落選。国政への議席獲得はならなかった。
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| 選挙名 | 選挙区 | 党派 | 当落 | 得票数 | 得票率 | 順位/候補者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 第26回参院選 | 大阪選挙区 | 参政党(新) | 落選 | 97,426 票 | 2.6% | 9位 / 18人 |
| 2024年 第50回衆院選 | 兵庫8区 | 参政党(新) | 落選 | 13,155 票 | 7.0% | 4位 / 6人 |
選挙での当選は果たせていないが、油谷氏は党内で重要な役割を担っている。現在は参政党の大阪府会長を務めるほか、党本部の職員として地域統括部や選挙対策部にも所属。自身の公式SNSでは、党のイベント運営など、全国を飛び回る活動の様子を発信している。
「駆け込み寺」で見せた顔、支援活動の実態
油谷氏の政治活動の原点ともいえるのが、大阪・ミナミでの支援活動である。2014年から約5年間経営した無料案内所は、単なる店舗紹介の場にとどまらなかった。読売新聞が2022年3月13日付の記事で報じたインタビューによると、同氏は所持金や身分証がなく、行き場を失った人々に対し、住居の提供や仕事の斡旋を行っていた。
具体的には、案内所の2階を「家賃はタダ」で貸し出し、意欲のある者には時給1000円で案内所の業務を手伝わせるなど、再スタートの機会を提供。関わった人数は200人以上にのぼるという。同氏はインタビューで「自分で立ち上がろうとしてる人の背中はそっと押してあげたくなる」と、その動機を語っている。
この活動は、行政や福祉の枠組みではカバーしきれない社会の隙間で苦しむ人々の受け皿となっていた。関西テレビも2019年1月29日の特集で、油谷氏が家出少女や元服役囚などに部屋と仕事を与え、彼らの自立を支援する様子を伝えた。同氏は番組内で、こうした活動を通じて「人の成長が自分の成長という感覚」になったと述べている。この経験が、後に政治を志す一因となった。
参政党との出会いと政治信条
油谷氏が参政党と出会ったのは、同党の公式サイトによると約3年半前とされる。自身のSNSプロフィールには「今の医療や食、歴史教育、報道や政治に疑問を抱くようにな」り、参政党に入党したと記されている。ミナミでの活動を通じて社会の課題を目の当たりにしてきた経験が、政治への関心を深めるきっかけとなった。
2022年の参院選出馬にあたり、油谷氏は選挙公報などで重点政策として「教育・文化」「環境問題・エネルギー」「安全保障」を掲げた。具体的には、自ら考え学ぶ力を育む教育改革、化学物質に依存しない食と医療の実現、それを支える循環型環境の追求などを訴えている。これらの政策は、参政党が掲げる党の基本方針に沿うものである。
同氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで「座右の銘」を「人間万事塞翁が馬」としており、趣味は「お寺巡り・仏像鑑賞」と公表している。ミナミの繁華街で社会の裏側と向き合ってきた経験と、日本の伝統や文化を重んじる姿勢が、同氏の政治活動の根底にあることを示唆している。
次期衆院選へ、比例区からの再挑戦
2度の小選挙区での挑戦を経て、油谷氏は次なる国政選挙に向けて新たな準備を進めている。読売新聞や選挙情報サイトによると、次期第51回衆議院議員総選挙では、参政党の公認候補として比例代表近畿ブロックから立候補する予定である。
小選挙区での当選には至らなかったが、党は同氏のこれまでの活動と選挙戦での実績を評価し、比例名簿への登載を決めた形だ。参政党は2022年参院選で初めて国政議席を獲得して以降、地方議会でも着実に議員を増やしており、次期衆院選での党勢拡大を目指している。
大阪・ミナミの「駆け込み寺」から参政党の大阪府会長、そして国政候補者へ。異色の経歴を持つ油谷氏が、3度目の挑戦で国政への扉を開くことができるか。その動向は、同氏の活動を知る人々だけでなく、新たな政治の形を模索する有権者からも注視されることになる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
※この記事は2026/01/28現時点での大手メディアの情報に基づき作成しています。情報ソースはリンクをクリックすると飛べます。


















































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