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「ちゃんと退店して偉い」ドイツ・羊50頭がスーパー乱入も自ら退店、明大の馬に続く”自力帰還”に驚きの声

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画像引用:ロンドン大使館Xアカウント

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ドイツ・バイエルン州で2026年1月7日、約50頭の羊がスーパーマーケット「ペニー」に乱入する珍事が発生した。羊たちは約20分間店内に滞在した後、自ら退店。スーパー側はこの騒動を逆手に取り、羊たちに1年分の食料提供を発表するなど粋な対応を見せた。この一連の出来事は国内外で報じられ、日本では明治大学の馬の脱走事件と重ね合わせる声も上がった。

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ドイツで羊50頭がスーパーに乱入、自ら退店した珍事の経緯

2026年1月7日の朝、ドイツ南部バイエルン州マイン=シュペッサルト郡ブルクジン(Burgsinn)にあるディスカウントスーパー「ペニー(Penny)」の店舗に、約50頭の羊の群れがなだれ込むという出来事があった。羊たちは500頭からなる大きな群れの一部で、移動中に道端のドングリに気を取られて群れから離脱。その後、買い物客に続いて自動ドアから店内に入ったとみられる。店内に約20分間滞在した後、羊たちは自ら店を出て、元の群れへと帰っていった 。

ドングリに誘われ、群れの習性で店内へ

羊飼いも予期せぬ「寄り道」

羊の群れを率いていたのは、羊飼いのディーター・ミヒラー氏であった。当時、約500頭の羊は工業地帯とジン川の間を移動中だったが、一部の羊が道端のドングリに惹きつけられ、群れから離れてしまった。これが騒動の発端である。

スーパーマーケットの駐車場に迷い込んだ羊たちは、大きな買い物袋を持った一人の客が自動ドアを通って店内に入るのを見て、群れの習性から一頭が追従。すると、他の羊たちも次々と後に続いた。羊飼いのミヒラー氏が現場に不在だったこともあり、予期せぬ「集団来店」へとつながった形だ。

店内の混乱と平和的な結末

突然の羊たちの来店に、店内にいた客や従業員は驚きを隠せなかった。18年間この店舗で働くマーケットリーダーのユルゲン・キッペス氏は、当初「隠しカメラを使った悪戯かと思った」と語っている。羊たちは主にレジ周辺のエリアに集まり、「メェー」と鳴きながらも、ほとんど動き回ることはなかったという。この騒動で数本のボトルが倒れて破損し、床には羊の糞が残されるといった軽微な被害はあったものの、大きな混乱には至らなかった。

そして約20分後、羊たちは何事もなかったかのように自ら店を後にし、待っていた元の群れへと合流した。警察もこの出来事を把握しているが、特別な法的措置は取られていない。なお、破損した商品や清掃費用などの損害については、羊飼いのミヒラー氏が責任を負うことになっている 。

スーパーの粋な対応と社会の反応

スローガンを体現? 広告効果に感謝の対応

この珍事を、当事者であるスーパー「ペニー」は驚くべきユーモアで受け止めた。同社のスローガン「Erst mal zu Penny(まずはペニーへ)」を、まるで羊たちが文字通り実行したかのようなこの出来事は、ドイツ国内のメディアで大きく報じられた。

ペニー側は、この騒動がもたらした大きな宣伝効果に感謝の意を示し、なんと羊たちに対して1年分の食料を無料で提供すると発表したのである。さらに、公式インスタグラムのアカウントアイコンを羊の写真に変更し、来店時の様子を複数の写真や動画で紹介するなど、この機会を積極的に活用する姿勢を見せている。

国境を越えた反響と日本の「自力帰還」馬

このニュースは在ロンドンドイツ大使館の公式X(旧Twitter)アカウントでも紹介され、国際的に拡散した。日本でもこの微笑ましい騒動は注目され、SNS上では様々なコメントが寄せられた。

特に、事件の直前である2026年1月5日に、川崎市の明治大学馬術部の厩舎から馬が一時脱走し、その後自力で厩舎に戻った出来事と重ね合わせる声が多く見られた。「日本ではお馬さんが散歩したけどあちらでは羊が買い物に行ったみたいだ」「生田キャンバスに帰る馬に続いてスーパー見学してから自ら帰る羊」といったコメントが投稿され、動物の予期せぬ行動と「自力帰還」という共通点に関心が集まった。

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また、「『ウォレスとグルミット』やん」「ちゃんとみんな退店したの偉いね」など、その光景の珍しさや、羊たちがおとなしく退店したことへの感心を示す声も上がっている。

予期せぬ珍事がもたらした温かい結末

今回の事件は、動物の偶発的な行動が引き起こした平和的なハプニングであった。数本のボトル破損という軽微な被害はあったものの、負傷者もなく、羊たちも無事に群れへ戻った。何より、被害を受けたスーパー側がこれを罰するのではなく、ユーモアと寛容さをもって受け止め、PRの機会へと転換した点が印象的である。この対応は、予期せぬトラブルに対する一つの優れたモデルケースと言えるかもしれない。動物が関わる珍しい出来事が、結果として多くの人々に微笑ましい話題を提供した事例となった。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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