佐藤圭汰の次なる舞台は?箱根ラストランと進路に注目 高校時代のエピソードも
箱根駅伝での激走譜
佐藤にとって箱根駅伝は、特別な思い入れのある舞台である。初出場となった2年時の第100回大会(2024年)では、花の2区に次ぐエース区間・3区に登場。先頭で襷を受けたが、青山学院大学の太田蒼生選手と10km以上にわたる壮絶なデッドヒートを繰り広げ、最後は4秒差で競り負け区間2位。この区間での遅れが響き、チームは総合2位に終わった。
雪辱を期した3年時の第101回大会(2025年)では、故障からの復帰レースとして復路の7区に出走。約10ヶ月ぶりの駅伝ながら、1時間00分43秒という驚異的な区間新記録を樹立。首位の青山学院大学との差を2分以上縮める異次元の走りで、チームの復路優勝に貢献した。この走りは、彼のポテンシャルの高さを改めて証明するものだった。
最後の箱根路はアンカー10区
そして迎えた大学最後の箱根駅伝。往路を7位で終えた駒澤大学は、逆襲を期す復路の最終区間、アンカー10区に佐藤を投入する采配を振るった。主将の山川拓馬(4年)を8区に起用するなど、復路に主力を集中させ、最後まで諦めない姿勢を示した形だ。学生長距離界のトップランナーが、大学生活の最後にどのような走りを見せるのか、多くのファンが固唾をのんで見守っている。
卒業後の進路は実業団が有力か 駒大OBの動向から見る選択肢
佐藤の大学卒業後の進路については、2026年1月3日現在、公式な発表はされていない。しかし、本人がかねてより「世界で戦いたい」と公言していることや、その圧倒的な実力から、競技を継続することは確実視されている。
日本の長距離界では、大学卒業後に実業団チームに所属し、競技を続けるのが一般的である。駒澤大学も多くのトップランナーを実業団に輩出してきた。近年では、田澤廉(2022年卒)や鈴木芽吹(2023年卒)がトヨタ自動車へ、篠原倖太朗(2025年卒予定)や同期の伊藤蒼唯(2026年卒予定)が富士通へ進むなど、特にこの2社との繋がりが深い。
このため、佐藤の進路についても、駅伝・マラソンで国内トップクラスの実績を誇るトヨタ自動車か、トラック種目にも強く多くの世界大会出場選手を輩出する富士通が有力候補と見られている。安定した環境で競技に専念できる実業団は、「世界」を目指す佐藤にとって最も現実的な選択肢と言えるだろう。一部ではプロランナーとしての活動も可能性として挙げられるが、日本の長距離界ではまだ少数派であり、現時点では実業団入りが濃厚と考えるのが自然である。
大学陸上の集大成と世界への挑戦
高校時代に3つの高校記録を打ち立て、大学でも数々の金字塔を築いてきた佐藤圭汰。その道のりは、輝かしい栄光だけでなく、故障という試練との絶え間ない戦いでもあった。学生最後のレースとなる第102回箱根駅伝のアンカー10区で、彼は4年間の全てをぶつける。そして、この箱根路の先には、実業団という新たなステージと、彼が追い求め続ける「世界」との戦いが待っている。大学陸上界屈指のスピードスターが描く未来の軌跡から、目が離せない。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]













































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