永谷園「紅鮭ふりかけ」中身は辛子明太子 「なんでそうなった?」 表示ミスで6400個自主回収にSNS 「怖すぎる」の声
「命に関わる問題」 アレルギー表示の重要性と法的責任
今回の事案で最も深刻なのは、アレルギー表示の欠落である。食物アレルギーは、原因となる食物を微量摂取しただけでも、じんましんや呼吸困難、さらにはアナフィラキシーショックといった生命を脅かす重篤な症状を引き起こす可能性がある。
食物アレルギー表示制度とは
日本では、食品表示法に基づき、特に発症数が多く重篤度の高い品目についてアレルギー表示が義務付けられている。2024年3月時点で、表示が義務付けられている「特定原材料」は、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)の8品目である。今回の「辛子明太子」に含まれる「小麦」もこの特定原材料に該当する。
アレルゲン表示の欠落や誤りは、食品表示法違反となる。事業者が指示に従わない場合、措置命令が出され、それに従わなければ1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性がある。さらに、虚偽の表示をした場合はより重い罰則(2年以下の懲役または200万円以下の罰金など)が定められている。
消費者庁の調査によれば、食物アレルギーの誤食事例のうち、約7%が「食品表示ミス」に起因すると報告されており、その中でも特定原材料の表示ミスが8割以上を占めている。アレルゲン表示のミスが、リコールの主要な原因の一つとなっている現状がうかがえる。
SNSでは「怖すぎる」「なんでそうなった?」 様々な声が交錯
この一報が報じられると、X(旧Twitter)などのSNSでは瞬く間に情報が拡散され、様々な反応が寄せられた。
最も多く見られたのは、アレルギーを持つ人々やその家族からの切実な声だ。「アレルギー持ちの人には大問題だろうな」「怖すぎる」「これは命に関わる」といった投稿が相次ぎ、表示の信頼性が揺らぐことへの強い不安が示された。
一方で、単純な製造ミスに対する疑問の声も大きい。「なんでそうなった?」「紅鮭と辛子明太子、どうして間違えるのか」といったコメントは、大手食品メーカーの品質管理体制に対する素朴な疑問を投げかけている。
また、消費者の味覚の鋭さを示す過去の事例を思い出す声もあった。2025年12月に江崎グリコの「ポッキー」が自主回収された際、原因は香辛料の匂い移りだったが、それ以前からSNS上では「いつもと味が違う」「焼きそばみたいな味がする」といった消費者の指摘が複数投稿されていた。今回の永谷園の件でも、消費者の「気づき」が問題発見のきっかけとなり得ることの重要性が改めて認識される。
信頼を支える品質管理の徹底を
今回の永谷園の自主回収は、食品表示、特にアレルギー表示の重要性を改めて社会に突きつける形となった。製造工程における一つのミスが、消費者の生命を脅かす事態に直結しかねないという事実。これは食品を扱うすべての事業者にとって、決して他人事ではない。
企業による迅速な情報公開と自主回収は、被害拡大を防ぐための最低限の責務である。しかし、より重要なのは、このような事態を未然に防ぐための徹底した品質管理体制の構築と、従業員一人ひとりへの教育であることは言うまでもない。消費者が安心して食卓を囲める社会の実現に向け、企業側のさらなる努力が求められる。そして我々消費者も、食品表示に関心を持ち、異変を感じた際には声を上げることの重要性を、今回の事例は示唆しているのではないだろうか。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]













































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