銀波露 札幌手稲店、デカ盛り撮影が連絡無しでキャンセルに…SNSでの訴えに応援殺到

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
札幌市の人気ラーメン店「らぁめん銀波露 札幌手稲店」で、2025年12月上旬に予定されていた全国放送テレビのデカ盛り撮影が、制作側からの連絡なくキャンセルされる事態が発生した。閉店時間まで待機したものの撮影クルーは現れず、大量に用意した食材を前に店はSNSで窮状を報告。この投稿に対し、ファンや一般ユーザーから多くの同情と応援の声が寄せられ、フードロス回避への協力の輪が広がっている。
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突然のキャンセル、閉店後に残された大量の食材
2025年12月8日、札幌市手稲区の人気ラーメン店「らぁめん銀波露 札幌手稲店」は、予期せぬ事態に見舞われた。この日予定されていた全国放送テレビ番組のデカ盛りメニュー撮影が、制作側からの連絡が一切ないまま、事実上のキャンセルとなったのである。店は公式Xアカウントを通じて、閉店時間(20時30分)を迎えても撮影クルーが現れなかったことを報告した。
この撮影のために、店は大量の食材を準備していた。突然の事態に、店側は困惑。SNSでの投稿は、単なる事実報告に留まらず、残された食材を無駄にしたくないという切実な思いの表れでもあった。この正直な訴えが、多くの人々の心を動かすこととなる。
逆境をバネにファンを掴む「銀波露 手稲店」の軌跡
今回の件で注目を集めた「らぁめん銀波露 札幌手稲店」は、これまでも数々の困難を乗り越えてきた歴史を持つ。2016年3月、同店は飲食店が長続きしない「呪いの場所」とまで言われた立地でオープンした。
「2年で潰れる」場所からの挑戦
店長の土田竜哉氏は、オープン当初の苦境を乗り越え、一度はオーナーから閉店を告げられるも、「俺に1年やらせてください」と懇願し、店を立て直した経験を持つ。顧客一人ひとりへの感謝を基本に立ち返ることで、徐々に客足を取り戻していった。
さらに、2020年の新型コロナウイルス感染拡大という危機に際しては、「外食=悪」という風潮に屈することなく、スタッフの賄いから生まれた「油そばのテイクアウト」を考案。これがテレビ取材を呼び込み、売上を前年比200%に伸ばす大ブレイクのきっかけとなった。
SNSと企画力で築いた顧客との絆
土田店長はSNSでの情報発信を積極的に行い、顧客とのコミュニケーションを重視してきた。元NMB48の堀詩音さんを公式アンバサダーに迎えるなど、インフルエンサーとの連携も巧みである。
また、子どもたちがラーメン作りを体験できる「ラーメン教室」は、告知後1分で予約が埋まるほどの人気イベントに成長。2025年8月には累計参加者が2000人を突破する見込みだという。今回の撮影対象であった「デカ盛りメニュー」も、以前からYouTubeやテレビの撮影用に提供しており、店の名物企画の一つであった。これらの活動を通じて、単にラーメンを提供するだけでなく、顧客に「体験」と「楽しさ」を提供する店として、強いファンベースを築き上げてきたのである。
SNSでの反響とラーメン業界の現実
店の投稿は瞬く間に拡散され、X上では同情と応援のコメントが溢れた。「ひどい話だ」「食べに行きます!」「フードロスにならなくて良かった」といった声が多数寄せられ、多くのユーザーが店の窮状に共感を示した。
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