上野公園の黄金宮殿「上野東照宮」に行ってみた!拝観料500円の価値は?見どころと歴史を巡る旅

📷写真・📝レビュー提供:Saluya
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
上野公園の賑わいの中に、凛として佇む上野東照宮。多くの観光客がその前を通り過ぎ、無料の拝殿で手を合わせるだけで満足してしまいます。私も先日、平日の夕方(11月26日15時半頃)に訪れた際、その光景を目の当たりにしました。しかし、声を大にして言いたいのです。「もったいない!」と。実は、有料エリアの奥にこそ、江戸の粋と徳川家の強運が凝縮された、まばゆいばかりの空間が広がっているのです。この記事では、私が実際に体験して感じた上野東照宮の本当の魅力と、拝観料を払ってでも見るべき価値について、詳しくレポートします。
徳川家康公を祀る、奇跡のパワースポット
上野東照宮は、1627年(寛永4年)に創建された、徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りする神社です。日光や久能山と並ぶ東照宮の一つで、出世、勝利、健康長寿に特にご利益があるとされ、多くの信仰を集めています。現在の豪華絢爛な社殿は、1651年(慶安4年)に三代将軍・徳川家光が「江戸の人々が日光まで行かなくても参拝できるように」と、日光東照宮に準じた社殿に造営替えしたものです。驚くべきは、この社殿が上野戦争、関東大震災、そして第二次世界大戦の空襲といった数々の災禍を奇跡的に免れ、江戸初期の姿をほぼそのまま今に伝えていること。まさに「強運の神様」の御遺徳を象徴する、都内でも極めて貴重な歴史的建造物なのです。
体験レビュー:一歩踏み込めば、そこは江戸時代へのタイムスリップ
上野公園のレストラン「精養軒」のすぐ近く、賑やかな公園の一角にその入り口はあります。私が訪れた日も、多くの外国人観光客が「日本らしさ」を感じるのか、鳥居を背景に記念撮影をしていました。
① 大石鳥居と参道:神域へのプロローグ
まず迎えてくれるのが、国指定重要文化財の「大石鳥居」です。1633年(寛永10年)に奉納されたこの鳥居をくぐると、空気が少し変わるのを感じます。ここからが神様の領域です。

② 石灯籠と銅灯籠:大名たちの忠誠心の証
参道を進むと、両脇にずらりと並ぶ石灯籠と銅灯籠に圧倒されます。その数、合わせて250基以上。これらは1651年に諸大名から奉納されたもので、幕府への忠誠心を示す証でした。唐門に近づくほど格式の高い大名の灯籠が並んでいるそうで、特に唐門両脇の6基は徳川御三家から寄進されたものです。

③ 五重塔:歴史に翻弄された美しき塔
参道の右手には、美しい五重塔が見えます。これも国指定重要文化財ですが、実は現在は上野動物園の敷地内にあり、東京都が管理しています。元々は東照宮の一部でしたが、明治時代の神仏分離令により寛永寺に譲渡され、その後東京都の管理となったという複雑な歴史を持ちます。東照宮側からしか見られない「正面」の姿は、ここからの眺めが一番です。

④ 神楽殿と⑤ 水舎門:江戸の知恵と文化の香り
さらに進むと、明治7年に奉納された「神楽殿」や、元は水屋(手水舎)だったものを門として再利用したユニークな「水舎門」があります。一つ一つの建物に歴史と物語が詰まっているのがわかります。


⑥⑦ 絵馬と拝殿:国際色豊かな祈りの場
多くの人が集まる無料の拝殿前は、一番の賑わいを見せる場所。お参りをする人、写真を撮る人で活気に満ちています。絵馬掛所を覗くと、様々な言語で書かれた願い事がたくさん。世界中の人々がこの地で祈りを捧げていることが伝わってきます。















































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