MEDIA DOGS

新着記事

『あちこちオードリー』11月12日放送回、TVerで配信停止。なぜ?一体何が?背景にある3つの可能性

可能性3:放送内容そのものへの指摘

最後に、放送されたトーク内容自体に問題があった可能性である。『あちこちオードリー』は、芸人たちの「本音」が聞けることが魅力だが、その分、不用意な発言が物議を醸すリスクもはらんでいる。番組セットにも「不用意な発言禁止」「ライターがすげぇ見てる」といった貼り紙があるのは、その自覚の表れだろう。

過去に他局の番組で、出演者の発言が事実誤認や偏見を助長するといった批判を受け、後に謝罪し配信を停止したケースは複数存在する。 今回の放送内容に、特定の個人や団体を傷つける表現、あるいはコンプライアンス上の問題などが含まれており、放送後に関係各所から指摘が入ったというシナリオも考えられる。

SNSでは憶測広がる ファンの声

この事態を受け、X(旧Twitter)などのSNSでは、番組ファンを中心に困惑と憶測の声が広がっている。

「楽しみにしていたのに見られない、どうして?」「何か放送できないことでもあったのか」といった純粋な疑問の声のほか、「誰かやらかした?」「トーク内容がマズかったのかな」など、原因を推測する投稿も数多く見られる。

具体的なトーク内容に踏み込み、「あの発言が原因では?」と議論するユーザーもおり、情報が錯綜している状況だ。明確な理由が示されないことが、かえって視聴者の不安や憶測を煽る結果となっている。

「TVer時代」の番組制作の難しさ 今後の動向は

TVerの月間ユニークブラウザ数(MUB)は2025年10月に過去最高の数字を記録するなど、今やテレビ番組の視聴において欠かせないプラットフォームとなった 見逃し配信が当たり前になったことで、視聴者は時間や場所を選ばずに番組を楽しめるようになった。しかしその一方で、制作側は放送と配信の両方で求められる、より複雑で厳格な権利処理やコンプライアンス遵守という課題に直面している。

今回の『あちこちオードリー』配信停止は、その難しさを象徴する出来事の一つと言えるだろう。果たして、このまま配信は再開されないのか。それとも、問題箇所を修正した上で再配信されるのか。テレビ東京からの追加説明が待たれるところである。いずれにせよ、今回の件は、インターネット時代におけるテレビコンテンツのあり方を改めて問いかける事例となった。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top