藤井風、紅白2025「出演見送り」の真相 理由は海外重視で方針転換か

【30秒で理解】
2025年11月14日に発表された「第76回NHK紅白歌合戦」の出場者リストに、藤井風の名前はなかった。今年は3rdアルバム『Prema』のリリースや大規模な海外ツアーで大きな成功を収めただけに、ファンからは驚きの声が上がっている。不出場の公式な理由は不明だが、本人の活動方針やスケジュールの問題、番組側の選考バランスなどが考えられる。例年、12月に追加発表があるため、今後の動向が注目される。
藤井風、紅白出場歌手リストに名前なし なぜ2025年の「顔」が選ばれなかったのか
2025年11月14日、NHKは大みそかの風物詩「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手を発表した。初出場となるアーティストや常連組が名を連ねる中、多くの音楽ファンがその名前を探したであろうアーティスト、藤井風の名はリストになかった。2025年は全編英語詞のアルバムをリリースし、世界を舞台にキャリア最大規模のツアーを成功させるなど、まさに今年の音楽シーンを象徴する活躍を見せた。それにもかかわらず、なぜ彼は最初の発表で選ばれなかったのだろうか。その背景には、複数の要因が考えられる。
世界を駆けた2025年—アルバム発売、海外ツアー、NHK特番という「活躍」
紅白歌合戦の選考基準として、NHKは「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を挙げている。。このうち「今年の活躍」という点において、2025年の藤井風は疑いようのない実績を残した。
全編英語詞アルバム『Prema』の成功
2025年9月5日、藤井風は3年ぶりとなる3rdアルバム『Prema』をリリースした。。本作は全編英語詞という挑戦的な作品でありながら、ビルボード・ジャパンの総合アルバム・チャート「Hot Albums」で3週連続の首位を獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めた。。音楽的評価も高く、彼のアーティストとしての新たなフェーズを明確に示す作品となった。
キャリア最大規模の海外ツアー
アルバムリリースと並行し、藤井は2025年を通じて世界を舞台に活動した。7月には初のヨーロッパツアー、8月からは北米ツアーを敢行。シカゴの「ロラパルーザ」をはじめとする世界的な音楽フェスにも出演し、各地でソールドアウト公演を記録するなど、その人気が国外にも着実に広がっていることを証明した。このグローバルな活動は、今年の日本の音楽シーンにおける特筆すべき出来事の一つである。
NHKとの良好な関係を示す特番放送
紅白を放送するNHKとの関係性も良好に見える。10月9日には、彼の3年間にわたる活動を追ったドキュメンタリー番組『NHK MUSIC SPECIAL 藤井 風 ~いま、世界で~』が放送された。。アルバム制作の裏側や海外での挑戦を密着取材したこの番組は、NHKが彼の活動に高い関心を寄せていることの表れとも受け取れる。過去にも、紅白出場と連動する形で特集番組が組まれるケースは少なくない。
不出場の背景にある複数の可能性—公式発表なき中での考察
これほどの実績がありながら、なぜ最初の発表に名前がなかったのか。公式な説明がない以上は推測の域を出ないが、いくつかの要因が考えられる。重要なのは、紅白への出演可否はアーティスト側、NHK側双方の様々な事情が複雑に絡み合って決まるという点だ。
アーティスト本人の活動スタイル
藤井風はデビュー当初から、メディア露出を過度に増やすのではなく、自身のペースで音楽制作やライブ活動に重きを置くスタイルを貫いている。テレビ出演が活動の必須条件ではなく、YouTubeやSNSを通じてファンと直接つながる関係性を確立している稀有なアーティストだ。。年末の多忙な時期に、長期間のリハーサルを要する紅白への参加を、本人の活動方針として見送るという判断は十分に考えられる。
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