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元巨人の助っ人スター・クロマティ、72歳で5歳息子のパパに 「僕たちは三人で一つ」妻と歩む家族の物語

苦難を支える「最強の助っ人」

闘病という厳しい現実のなかで、クロマティ氏の心の支えとなっているのが家族の存在だ。病を患う前に現在の妻と結婚。二人の間には、今年で5歳になる息子がいる。72歳にして幼い息子の父親となった彼は、家族の存在が「前に進むためのすべてのモチベーション」だと語る。

「妻と息子、この二人がボクにとって前に進もうというすべてのモチベーションにつながっている。ボクたちは三人で一つ。早く歩けるようになって、家族と一緒にグッドな時間を過ごしていきたいと思っているよ」
デイリー新潮の取材にて

「早く歩けるように」妻と5歳の息子がくれる力

2023年7月に行われた巨人・阪神のOB戦に、クロマティ氏は車いすで登場し、往年のファンを驚かせた。当初、自身の姿を見せることにためらいがあったというが、その背中を押したのが妻であった。

「その試合に参加しているボクを見て、ボクよりももっとつらい状況の人が希望を持てるかもしれない」

妻の言葉に、彼は参加を決意した。愛する家族の存在が、彼に新たな勇気を与えていることは間違いない。

現役時代、短気ですぐにカッとなる性格だったと自らを振り返るクロマティ氏。病気を通じて「ガマンすることを学んだ」と笑顔で語る。

彼の現在の目標は、一日も早く歩けるようになり、妻と息子と共に「グッドな時間」を過ごすこと。グラウンドを離れた今、彼の闘いの舞台はリハビリ施設へと移った。しかし、その闘いを支える「最強の助っ人」と共に、彼は前を向き続けている。

72歳の今、新たな人生を歩むレジェンド

ウォーレン・クロマティ氏は、卓越した成績だけでなく、その情熱的なプレースタイルと人間味あふれるキャラクターで、昭和の野球ファンに強烈な記憶を刻んだ。昭和のプロ野球ファンにとって、ウォーレン・クロマティは永遠のヒーローである。

その彼が今、病と闘いながらも、家族という新たな宝物を得て、人生の第二章を力強く歩んでいる。グラウンドで見せた闘志と、家族に向ける深い愛情。その姿は、時代を超えて多くの人々に感動と勇気を与え続けるだろう。再び彼が自らの足で立ち、家族と笑い合う日が来ることを、多くのファンが願っている。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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