「荻窪」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?おしゃれなカフェ、活気のある商店街、ラーメン激戦区…。多くの人が若者で賑わう街を想像するかもしれません。しかし、先日私が訪れた荻窪は、そんなイメージを心地よく裏切る、歴史と文化の香りが漂う奥深い街でした。
今回は、丁寧に手入れされた美しい庭園と、まるで高級ホテルのラウンジのような居心地の良さで話題の「杉並区立中央図書館」を巡る散策体験をレポートします。都心からすぐの場所で、こんなにも心穏やかな時間を過ごせるとは…!これから訪れるあなたの参考になれば嬉しいです。
今回巡ったスポットの概要


荻窪で訪れたい3つの文化施設
荻窪周辺には、かつて多くの文化人や政治家が居を構えた歴史があります。その邸宅跡地などが、現在は美しい公園や庭園として一般に公開されています。特に代表的な以下の施設です。
- 大田黒公園:音楽評論家・大田黒元雄氏の屋敷跡地。樹齢100年を超えるイチョウ並木や、池の周りを散策できる回遊式日本庭園が特徴です。
- 角川庭園・幻戯山房:角川書店の創設者・角川源義氏の旧邸宅。昭和のモダンな邸宅と、武蔵野の面影を残す庭が調和しています。
- 読書の森公園:図書館に隣接し、緑豊かな散策路が整備された公園。名前の通り、木陰のベンチで読書を楽しむ人の姿も多く見られます。
これらのスポットは、それぞれが荻窪の文化的な豊かさを物語っています。
話題の「杉並区立中央図書館」
2022年秋にリニューアルオープンした、杉並区の知の拠点。ガラス張りの明るい館内には、豊富な蔵書はもちろん、カフェやテラス席、静かに集中できる閲覧室などが完備されています。「図書館のイメージが変わった」と、区民だけでなく遠方からも訪れる人がいるほどの人気スポットです。
【体験レビュー】実際に歩いて感じたリアルな魅力


五感で味わう、手入れの行き届いた庭園美
まず驚いたのは、庭園の美しさです。特に大田黒公園は、一歩足を踏み入れると都心にいることを忘れてしまうほどの静寂と緑に包まれていました。丁寧に刈り込まれた芝生、水面に映る木々、そして歴史を感じさせる茶室。思わずカメラのシャッターを何度も切ってしまいました。
私が訪れた日は、ちょうど国のリーダーを決めるニュースで世間が賑わっている時期。かつてこの地で日本の未来を案じたであろう宰相たちの時代に思いを馳せながら散策するのは、なんとも感慨深い体験でした。
図書館内のカフェ「サンドイッチとコーヒー ampere 荻窪」

館内にあるカフェ「サンドイッチとコーヒー ampere 荻窪」も魅力の一つ。緑豊かな庭を眺めながら、美味しいサンドイッチをいただきました。読書の合間の休憩にぴったりで、おしゃれな雰囲気は図書館にいることを忘れさせてくれます。
「ここに住みたい!」居心地最高の図書館
そして、今回の散策のもう一つの目玉、杉並区立中央図書館へ。噂には聞いていましたが、その居心地の良さは想像以上でした。明るく開放的な空間、座り心地の良い椅子、そして窓の外に広がる緑…。これはもう「図書館」というより「知のオアシス」です。杉並区が区の施設整備に力を入れているという話も納得。近所にこんな場所があったら、毎日通ってしまいそうです。
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