光石研、地元・北九州の小倉城で武者行列に甲冑姿で参加 入城者1千万人記念で3年ぶり企画

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北九州市出身の俳優・光石研(65)が10月17日、同市小倉北区の小倉城で開かれた「第68回小倉お城まつり」の武者行列に、特別ゲストとして甲冑姿で加わった。2月に累計入城者数が1千万人に達したことを記念し、3年ぶりに企画された行列だ。演劇集団「小倉城武将隊」らと総勢39人で、約1時間かけて城の周りを練り歩いた。出発前のあいさつでは「(甲冑が)重いです」と話し、集まった人たちの笑いを誘った。
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総勢39人、天守閣前から紫川沿いへ
武者行列は10月17日の午後1時に小倉城天守閣前広場を出発した。主催は北九州小倉城まつり委員会。事前の案内では、行列は紫川沿いやリバーウォーク北九州、歴史の道、お堀前などを巡るコースが組まれ、甲冑をまとった約30人の武者が歩く予定とされていた。
当日、列に加わったのは小倉城武将隊や光石を含む総勢39人だった。小倉城武将隊のほか、事前に募集した市民武者と一緒に城下を巡る企画で、出発の前には火縄銃の演武もあった。
行列に加わった小倉城武将隊は、2022年10月の第64回まつりでお披露目された演劇集団だ。初代小倉藩主の細川忠興を演じる俳優を中心に、芝居に殺陣や踊りを交えて小倉の歴史を伝えている。お披露目から4年、地元の城の節目を祝う行列で、地元出身の俳優と同じ列を歩いた。
光石は出発前のあいさつで甲冑の重さを口にし、その一言で場の空気が和らいだ。夫婦で行列を見に訪れた59歳の男性は報道の取材に「武者行列を見たのは初めて。皆、本格的な姿で見応えがあった」と話した。
小倉お城まつりは1959年に始まった行事で、68回目の2026年は10月の土日祝日に開かれ、最終日は18日となる。
3年前の2023年、第65回のまつりは北九州市の市制60周年に合わせて初めて3週連続で開かれ、最終週の10月21日に武者行列が組まれた。市の当時の発表では、小倉城武将隊が熊本城おもてなし武将隊、福岡おもてなし武将隊、島原七万石武将隊と一緒に天守閣前広場を出発する予定だった。
再建から67年、入城者が1千万人に
なぜ今年、武者行列が戻ってきたのか。
答えは2月の節目にある。小倉城は1602年(慶長7年)に細川忠興が築いた城で、天守閣は江戸時代後期の1837年(天保8年)に焼け落ちた。終戦から10年余りがたった1959年(昭和34年)、「我が町のシンボルを取り戻したい」という市民の思いを原動力に再建され、北九州市によると福岡県内で唯一の天守閣として観光客を迎えてきた。
その再建以来の累計入城者数が、2026年2月11日に1千万人へ届いた。北九州市は達成の日に合わせて天守閣前での記念式典を計画し、1千万人目の入城者には市長が認定証や花束、記念の年間パスポートを贈る段取りを組んだ。式典の進行には小倉城武将隊による祝賀の演舞も入っていた。
1千万人は、67年かけて積み上げた数字となる。ここ数年は特に勢いがあり、2025年度(令和7年度)の来場者は35万2497人と前年度から約19%増えた。再建直後の1960年を除くと過去最高だった。隣の小倉城庭園も18万8600人(前年度比約42%増)が訪れ、1998年の開園以来の最多となった。市は、小倉城と小倉城庭園の来場者数がそろって3年連続で過去最高を更新したと発表している。市は「日本一おもしろき城」を掲げ、VRの体験コンテンツや天守閣前広場でのコンサートなど、新しい企画を次々に打ち出している。
節目に合わせた企画はほかにもある。累計1千万人の達成を記念し、小倉城と小倉城庭園に1年間何度でも入れる「城主パスポート」を発行したほか、名前に「千」の字がつく人は12月31日まで小倉城と小倉城庭園に無料で入れる。数字にちなんだ遊び心のある企画で、市の広報紙でも紹介された。
黒崎で育った光石研と北九州
光石は1961年9月26日生まれで、北九州市八幡西区の出身だ。生まれ育ったのは黒崎の町。両親は八幡製鉄所で働いていたという。2024年10月に公開された旅行誌のインタビューでは、明るい面も裏の面も見てきた子どもの頃の黒崎を語り、「僕の根っこにある演劇ソースは、黒崎です」と明かしている。
同じインタビューによると、当時の黒崎は駅から商店街が放射状に延び、映画館も8軒ほどあった。子どもの頃から地元の黒崎祇園山笠に参加し、今でもお囃子を聞くと血が騒ぐという。妻と九州を旅するときは黒崎を起点に、小倉や門司へ足を延ばしている。
俳優の道に入ったのは高校在学中の1978年。映画「博多っ子純情」のオーディションを受けて主役に選ばれ、デビューした。以来、映画やドラマで脇を固める名バイプレーヤーとして知られ、2016年にヨコハマ映画祭の助演男優賞を受けた。
地元とのつながりは深い。2020年2月には北九州市の市民文化賞の受賞が市の広報紙で発表され、2023年公開の主演映画「逃げきれた夢」は北九州市を舞台に市内約20か所で撮影された。二ノ宮隆太郎監督が、光石の主演を決めた段階で生まれ故郷の北九州を舞台にすると決めた作品で、光石は北九州の定時制高校で教頭を務める末永周平を演じた。12年ぶりの映画単独主演作となり、第76回カンヌ国際映画祭のACID部門に正式出品。光石はこの役で第33回日本映画プロフェッショナル大賞の主演男優賞を受けている。
北九州市観光大使でもあり、2026年の第3回北九州国際映画祭ではプロモーション・アンバサダーを務めた。映画祭の開幕を控えた2月1日には、小倉駅のJAM広場で開かれたプレイベントに登壇する予定が市から発表されていた。
2026年春には、地元・門司港を舞台にしたNHKドラマ10「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」(4月28日から全10回、主演・中島健人)に大塚多喜二役で出演した。原作は北九州市文化大使を務める作家・町田そのこの小説で、映画祭のプレイベントで光石と並んで登壇が予定されていたのも町田だった。北九州を描く作品と行事に、続けて顔を出している。
10月20日からは深夜食堂6に出演
地元での行列を終えた光石は、すぐに次の出番を迎える。10月20日にMBS・TBSほかのドラマイズム枠で始まる「深夜食堂6」に、新宿署のベテラン刑事・野口役で出演する。主演でマスター役の小林薫を中心に、松重豊(竜)、オダギリジョー(小暮)、余貴美子(千恵子)ら常連キャスト21人がそろい、光石もその一人に名を連ねた。2009年の第1シリーズから続く人気作だ。福岡ではRKB毎日放送で放送される。
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テレビの中では新宿の刑事、地元では甲冑の武者。小倉お城まつりは10月18日が最終日で、1千万人目を迎えた小倉城は、次の節目に向けて新しい客を迎え続ける。
[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]














































































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