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世界体操、日本男子は団体予選で暫定首位 団体決勝は日本時間21日午前2時30分から、上位3チームにロス五輪出場権

世界体操、日本男子は団体予選で暫定首位 団体決勝は日本時間21日午前2時30分から、上位3チームにロス五輪出場権

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

オランダ・ロッテルダムで開幕した体操の世界選手権で、日本男子は現地時間10月17日午後6時10分(日本時間18日午前1時10分)開始の予選第4班に登場し、6種目合計254.529点で団体の暫定首位に立った。個人総合でもパリ五輪王者の岡慎之助が85.098点で暫定トップ、橋本大輝が84.632点で続く。予選上位8チームによる団体決勝は現地20日午後7時30分、日本時間では21日午前2時30分に始まり、この決勝の上位3チームが2028年ロサンゼルス五輪の団体出場権を手にする。

日本男子の予選は日本時間18日午前1時10分に始まった

第54回世界体操競技選手権は10月17日から25日まで、ロッテルダムの競技場「ロッテルダム・アホイ」で開かれている。男子予選は17日と18日の2日間で6つの班に分かれ、日本は英国、米国、オーストラリアなどと同じ第4班に入った。演技はあん馬から始まり、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒と回って、最後がゆかだった。

時刻の換算には注意がいる。オランダは10月25日未明まで夏時間で、協定世界時より2時間進んでいる。日本との時差は7時間となり、大会の公式計時を担うロンジンの日程表にある現地17日午後6時10分は、日本時間で18日午前1時10分にあたる。日本の演技はすでに終わっており、残る第5班と第6班は現地18日午前10時と午後0時10分、日本時間では18日午後5時と午後7時10分に始まる。パリ五輪団体銀メダルの中国は第5班での登場だ。

予選の仕組みも押さえておきたい。各チームは最大5人で臨み、1種目につき最大4人が演技して、上位3人の得点が団体の合計になる。ひとつのミスを残り3人で埋められるため、落下が出ても立て直しやすい。対照的に、団体決勝は1種目3人が演技して3人全員の得点がそのまま合計される。失敗を切り捨てられない、緊張感の強い方式に変わる。

平行棒は3人そろって14点台後半、鉄棒では2人が落下

日本を押し上げたのは平行棒だった。岡が14.866点、橋本と川上翔平がそろって14.800点を出し、3人の合計は44.466点。日本の6種目で最も高い数字となり、4班終了時点で他のどのチームの平行棒合計も上回った。

跳馬は川上が14.300点、橋本が14.266点、土井陵輔が14.033点で合計42.599点。あん馬は橋本の14.533点を軸に41.966点を積み上げている。

一方、鉄棒は波乱含みだった。2021年東京五輪の種目別鉄棒金メダリストでもある橋本が離れ技で落下して13.700点、前田楓丞も落下して13.566点にとどまる。それでも川上の14.600点と岡の14.500点で踏みとどまり、鉄棒は合計42.800点でまとめた。最終種目のゆかは土井の14.033点、岡の13.800点、橋本の13.600点を合わせ41.433点だった。

個人総合は、岡が6種目すべてで13.800点以上をそろえて85.098点。橋本は0.466点差の84.632点、川上も83.699点と上位に入った。ただ、個人総合決勝に進めるのは1カ国2人まで。日本勢3番手の川上は、点数では上位でも決勝には進めない。

4班を終えた時点の団体順位は、日本の254.529点に英国の251.460点が続き、3位には中立の立場で出場するロシア選手のチームが249.162点で入った。米国は245.961点で4位だった。中国、イタリア、スイス、ドイツなどが残る2班に控えており、最終順位は日本時間18日夜に固まる。

決勝の上位3チームにロス五輪の団体出場権

ロス五輪の体操男子団体に出られるのは12チーム。世界体操連盟(旧・国際体操連盟)が定めた五輪予選システムによると、この世界選手権では団体決勝で上位に入った、出場資格のある3つの国・地域が、5人分(補欠なし)の団体出場枠を手にする。枠は選手個人ではなく、国・地域のオリンピック委員会に与えられる。

ここで逃しても道は残る。残り9チームは、2027年の世界選手権の団体予選の結果で決まる仕組みだ。2026年大会ですでに出場権を得た3チームを除いた上位9チームが対象となる。

裏を返せば、ロッテルダムで3位以内に入れば、本番まで約2年をかけて五輪への準備に集中できる。日本にとって団体決勝の価値は、メダルの色だけでは測れない。

パリ五輪の団体金メダル、橋本は個人総合4連覇に挑む

日本の代表は、岡(徳洲会体操クラブ)、橋本(日本生命/セントラルスポーツ)、川上(徳洲会体操クラブ)、土井(セントラルスポーツ)、前田(リーフ体操クラブ)の5人。岡はパリ五輪で団体、個人総合、種目別鉄棒の3冠に輝いた。

日本男子は2024年パリ五輪の団体決勝で、最終種目の鉄棒を前に中国から3.267点のリードを許していた。だが中国選手が鉄棒で2度落下し、日本は合計259.594点で0.532点差の大逆転。2016年リオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶりの金メダルだった。前年の2023年アントワープ世界選手権でも255.594点で団体を制し、8年ぶりの世界一に戻っている。

橋本は世界選手権の個人総合で2022年リバプール大会、2023年アントワープ大会、2025年ジャカルタ大会と3大会続けて頂点に立った。五輪翌年で団体種目のなかった2025年大会でも、2位の張博恒(中国)に0.798点差をつけて85.131点で制した。ロッテルダムで勝てば4連覇となる。

大会前の10月14日に行われた公式練習で、橋本は「調子はいい。団体も個人も1位を譲る気はない」と言い切った。アジア大会で腰痛に苦しんだ岡は、回復ぶりを示したうえで「最大のライバルは自分だと思って戦い抜く」と意気込んでいる。

団体決勝からテレビ中継、日本テレビが地上波で

日本での中継は団体決勝から始まる。日本テレビが男子の団体決勝と個人総合決勝を地上波(関東ローカル)で生中継し、TVerでもライブ配信とアーカイブ配信を行う。解説は「世界体操スペシャルアンバサダー」に就任した内村航平が務める。

種目現地時間日本時間(競技開始)主な放送・配信(日本時間)
男子団体決勝20日午後7時30分21日午前2時30分日本テレビ 21日午前2時30分〜5時30分、TVer、日テレジータス 21日午後7時〜(録画)
女子団体決勝21日午後7時30分22日午前2時30分日テレジータス
男子個人総合決勝22日午後7時30分23日午前2時30分日本テレビ 23日午前3時5分〜5時20分、TVer
女子個人総合決勝23日午後7時30分24日午前2時30分日テレジータス
種目別決勝1日目24日午後2時24日午後9時BS日テレ 24日午後10時〜、TVer
種目別決勝2日目25日午後2時25日午後10時BS日テレ 25日午後8時54分〜、TVer

気をつけたいのは、放送の開始と競技の開始が一致しない日があることだ。男子個人総合決勝は競技が日本時間23日午前2時30分に始まるのに対し、日本テレビの放送は午前3時5分から。種目別決勝1日目も、BS日テレの放送開始は競技開始の1時間後になっている。25日はオランダの夏時間が終わるため時差が8時間に広がり、現地午後2時の種目別決勝2日目は日本時間午後10時の開始となる。

予選首位で迎える団体決勝は、日本時間21日の未明。3人全員の得点が残る方式で、橋本と岡を軸にした5人がロス五輪への切符をつかめるかが決まる。

[文/構成 by スポーツライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

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