オリックス、台湾の18歳・許宸緯と張乙安を育成獲得 背番号131と153、18日入団会見

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オリックス・バファローズは10月16日、台湾出身の許宸緯(シュウ・チェンウェイ)投手と張乙安(ジャン・イーアン)内野手を育成選手として獲得したと発表した。ともに2008年生まれの18歳で、背番号は許が131、張が153。10月18日に入団発表記者会見を開き、その様子は球団公式YouTube「BsTV」で生配信される予定だ。
背番号131は最速153キロ右腕、153はU18台湾代表の主将
球団の発表によると、許宸緯は2008年8月31日生まれの右投げ右打ちの投手だ。身長183センチ、体重77キロ。台湾の秀峰高校から開南大学に進んでいる。
張乙安は2008年7月16日生まれの内野手で、こちらも右投げ右打ち。身長180センチ、体重83キロ。穀保家商高から開南大学へ進んだ。10月17日時点で、2人とも18歳になる。
| 項目 | 許宸緯 | 張乙安 |
|---|---|---|
| 読み | シュウ・チェンウェイ | ジャン・イーアン |
| ポジション | 投手 | 内野手 |
| 背番号 | 131 | 153 |
| 生年月日 | 2008年8月31日 | 2008年7月16日 |
| 投打 | 右投右打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 183cm・77kg | 180cm・83kg |
| 学歴 | 秀峰高校-開南大学 | 穀保家商高-開南大学 |
契約はどちらも育成選手契約だ。1球団70人までの支配下選手の枠とは別に結ぶ契約で、背番号は3桁になる。両選手は会見のあとも日本に残り、秋季練習などに加わる予定となっている。
打率4割超えの主将と、5月に153キロを出した右腕
張は主に遊撃を守る選手で、9月に台湾で開かれた「第14回BFA U18アジア野球選手権」では台湾代表の主将を務めた。全6試合に先発出場し、18打数8安打で打率4割4分4厘、6打点。8本の安打には二塁打1本、三塁打2本が含まれ、盗塁も5つ決めている。OPS(出塁率と長打率を足した数字)は1.267に達した。
地元開催の大会で、主将はバットでも結果を残した。大会は9月13日に全日程を終え、韓国が優勝、日本が準優勝、台湾は3位だった。
打つだけでなく、投げる力もある。投手としての最速は149キロとされ、同選手権には「投手兼内野手」として登録された。
球団が評価したのは打撃だ。報道によると、投打の二刀流でプレーしてきたなかで打撃センスの良さが評価され、二刀流を続けるかは来日後に詳しく検討するという。国際渉外部長の羽場大祐は「二刀流としてチャレンジしてもらう可能性ももちろんある。これからどちらの方がいいか、もしくは両方やってもらうか判断していく」と方針を明かした。
一方の許は、速球を武器にする右腕だ。台湾では高校在学中に球速が大きく伸び、2026年5月の大会で最速153キロを計測したと報じられている。長身で細身の体格から台湾でも将来性を注目されており、球団は将来の先発候補として育てる方針だ。
視察の体制も手厚かった。今夏、2021年からのリーグ3連覇を監督として率いた中嶋聡SD、久保充広球団本部副本部長兼管理部長、羽場国際渉外部長の3人が台湾まで足を運び、2人の力を確かめていた。台湾では10月上旬から、張がオリックスと育成契約で合意に近いと報じられていた。
両選手は発表のあった10月16日、大阪・舞洲の球団施設を訪れてあいさつした。岸田護監督は2人を前に「(サイズが)大きいなと。楽しみですね」と話している。
先輩・陳睦衡が切り開いた道
なぜ台湾の高校球児がオリックスを選ぶのか。
答えの一つが、2年前の成功例にある。オリックスは2024年オフ、当時U18台湾代表だった陳睦衡(チェン・ムーヘン)投手(20)を育成契約で迎えた。陳は張と同じ穀保家商の出身で、2人は高校の先輩と後輩にあたる。
陳の入団会見は2024年11月1日、大阪市内で開かれた。最速152キロの右腕は目標の投手に山本由伸を挙げ、「彼は柔軟性がすごくいい。体の可動域もすごく広くて、ピッチャーにはすごいいいモデルだと思います」と話した。同じ席では「二刀流になれるチャンスがあれば挑戦したい」とも口にしている。その2年後、同じ高校の後輩の張が、二刀流の可能性を残したまま同じ球団の門をくぐる。
陳は入団2年目の今季、7月30日に支配下登録を勝ち取り、背番号は017から92に変わった。この日は本田仁海、東山玲士とあわせて育成の3投手を同時に支配下登録した。9月25日には京セラドーム大阪のソフトバンク戦で一軍初先発のマウンドに上がる。
二軍のファーム・リーグでは7試合に登板して2勝0敗、23イニングで防御率1.17と結果を残した。一方、一軍では2試合に投げて0勝1敗と、白星はつかめなかった。岸田監督は10月4日に球団が公開したシーズン総括会見で、若手投手の活躍について問われ「陳、山口廉王と、結果的には良い結果ではなかったんですが、経験的には良かったと思いますし、来年に繋げていって欲しいと思います」と語っている。
台湾出身の選手がオリックスで育った例は、陳が最初ではない。張奕は福岡第一高、日本経済大を経て2016年の育成ドラフト1位で入団した。外野手として入ったが、2年目の2018年に投手へ転向し、2019年に支配下登録されて一軍のマウンドに立つ。2022年12月、森友哉のFA移籍にともなう補償で西武へ移った。
張奕は日本の高校と大学で力をつけてからプロに入った選手だった。陳、そして今回の2人は、台湾で高校を終えたばかりの年代で海を渡る。
18日の入団会見と、支配下への長い階段
入団発表記者会見は10月18日(日)に開かれ、球団公式YouTube「BsTV」での生配信は日本時間13時30分ごろに始まる予定だ(台湾時間12時30分)。配信は誰でも無料で見られ、終了後はアーカイブに残される予定となっている。台湾のファンも同じ時間に、2人の第一声を聞くことができる。
育成選手は、まず二軍の試合で力を示す立場から始まる。一軍の公式戦に出るには支配下登録が必要で、登録の期限は毎年7月31日。陳は入団2年目でその壁を越えた。
チームの台所事情も見ておきたい。岸田監督の就任1年目だった2025年は3位に入ったが、2年目の2026年シーズンは65勝76敗2分けのパ・リーグ4位に終わった。首位のソフトバンクとは26.5ゲーム差だった。5月上旬には首位に立ったが、岸田監督は総括会見で、シーズン中盤から「先発投手の怪我が相次いで出てしまい、ローテーションをうまく回すことが難しくなってしまった」と失速の理由を挙げている。許は、その先発陣を将来支える候補として迎えられた。
張は打撃を軸に二刀流の可能性も残し、許は先発の柱を目指して体をつくる。2人は、2年前に海を渡った陳と同じ育成からの道を歩み始める。18歳の2人にとって、18日の会見が日本での第一歩となる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]













































































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