パナソニック、ドラム式洗濯乾燥機約64万台をリコール LXシリーズ21品番の対象と確認方法

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パナソニックは10月15日、ドラム式電気洗濯乾燥機「LXシリーズ」21品番、計64万671台のリコールを発表した。洗剤の自動投入ユニットから漏れた洗剤や柔軟剤が内部の配線に付き、発煙・発火に至るおそれがある。国内で6件、台湾で1件の事故が起きたが、けが人はいない。対象かどうかは本体の品番で確かめられ、点検と部品交換は無料だ。
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対象は国内18品番・62万台、無償で部品交換と点検
対象は2021年8月から2025年7月までに製造されたLXシリーズのうち、日本市場向けの18品番と台湾市場向けの3品番。台数は日本向けが62万2527台、台湾向けが1万8144台で、合わせて64万671台に上る。日本向けだけで60万台を超える規模だ。
日本向けは発売年ごとに3つのグループに分かれる。品番の頭は「NA-LX」か「NA-SLX」で、末尾はLかRで終わる。公式発表の表記をそのまま並べると、次のとおりとなった。
| 発売年 | 品番 | 製造期間 | 対象台数 |
|---|---|---|---|
| 2021年発売モデル(6品番) | NA-LX127AL、NA-LX127AR、NA-LX129AL、NA-LX129AR、NA-SLX12AL、NA-SLX12AR | 2021年8月〜2022年9月 | 199,627台 |
| 2022年発売モデル(6品番) | NA-LX127BL、NA-LX127BR、NA-LX129BL、NA-LX129BR、NA-SLX12BL、NA-SLX12BR | 2022年7月〜2023年9月 | 185,257台 |
| 2023年発売モデル(6品番) | NA-LX125CL、NA-LX125CR、NA-LX127CL、NA-LX127CR、NA-LX129CL、NA-LX129CR | 2023年8月〜2024年8月 | 237,643台 |
| 日本市場向け合計(18品番) | ― | ― | 622,527台 |
台湾市場向けとして作られた3品番は次のとおり。
| 区分 | 品番 | 製造期間 | 対象台数 |
|---|---|---|---|
| 台湾市場向け(3品番) | NA-LX126BL、NA-LX128BL、NA-LX128BR | 2022年9月〜2025年7月 | 18,144台 |
品番の数字とアルファベットは1文字違いで別の機種になる。たとえば「NA-LX127C」と「NA-LX127A」は同じ127でも発売年が異なり、どちらも対象に入っているが製造期間は別だ。手元の機種がこの表の品番と完全に一致するかを確かめてほしい。
品番は「ドアの内側上部」か「右側面の下」で確かめる
品番は、正面ドアを開けた内側の上部、または本体右側面の下部に貼られたラベルに書かれている。設置場所によって右側面が見えにくいときは、ドアの内側から確かめられる。
正面ドア内側の上部には二次元コードもある。パナソニックの案内によると、これをスマートフォンで読み込むと、対象製品の場合はそのまま申し込みページに切り替わる。コードが読み取れないときは、ホームページの対象品番一覧で確かめたうえで、申し込みフォームかフリーダイヤルから申し込む。どちらの方法でも、製品の品番と製造番号が必要になる。
電話の窓口は「パナソニックドラム式洗濯乾燥機市場対策室」で、フリーダイヤルは0120-878-303。受付時間は9時から18時で、2026年12月27日までは毎日受け付ける。2027年1月4日以降は、土日祝日と同社の休日を除く9時から18時に変わる。
漏れた洗剤が配線を傷め、焼損に至る仕組み
原因は自動投入タンクの設計上の不備にある。LXシリーズは洗剤や柔軟剤をタンクにためておき、洗うたびに必要な量を自動で入れる仕組みを持つ。このタンクと自動投入ユニットの接続部から洗剤などが洗濯槽の外へ漏れ、本体の内側を伝っていく。
漏れた液は、本体の背面や側面の下側に通るリード線(電気の配線)に付く。付着が続くと配線を覆う被覆が少しずつ傷み、電気を通さない性能が落ちる。やがて配線同士で局所的なショートが起き、その下にある樹脂部品に燃え移って発煙・発火に至るおそれがあると、同社は説明している。
ただ、原因の特定には時間がかかった。
最初の事故は2024年4月7日、埼玉県で起きた。NA-LX129BLを使っていた家で火災が発生し、建物1棟が全焼、さらに5棟に燃え広がり、車両2台も焼けた。本体の焼損が激しく、消防との合同調査でも原因は分からなかった。
2025年には3月30日に茨城県、6月24日に宮城県で、本体の背面などが焼けたり溶けたりする事故が続く。背面のリード線からの発火が疑われたものの、決め手は見つからなかった。2026年に入ると、4月2日に東京都、4月7日に千葉県、5月21日に奈良県と3件が相次いだ。背面のリード線からの発火と推定されたが、リード線に短絡の痕や断線はなく、原因の特定には至らなかった。
転機は、2026年4月と5月の事故品を同社が引き取って社内で調べたことだった。製品の背面下側へ洗剤などが漏れた痕跡が見つかり、その位置が焼けたリード線の位置と一致した。同社は2026年9月にリコールの実施を決め、10月15日の発表につながった。台湾でも2025年10月18日に新北市でNA-LX128BRの一部が焼ける事故が起きている。国内6件、台湾1件のいずれも人的被害は出ていない。
点検までは自動投入を止め、手動で洗剤を入れる
パナソニックは対象製品を持つ人に、点検まで「洗剤自動投入機能の使用中止」と「タンクを空にした(またはタンクを取り外した)状態での手動投入によるご使用」を求めている。洗濯そのものを止める必要はなく、洗剤を手で入れる使い方に切り替える。
自動投入を止める操作は機種で異なる。カラー液晶タッチパネルの機種では「メニュー」から「自動投入設定」を開き、洗剤・柔軟剤・3つ目のタンク(おしゃれ着洗剤または選べるタンク)の投入設定を全て「なし」にする。3つとも「なし」と表示されれば設定は終わる。ボタン操作の機種では、「おまかせ」コースを選び、「洗剤」「柔軟剤」のボタンを押して投入量の表示(多め・標準・少なめ)を消す。3つ目のタンクにおしゃれ着洗剤を使っている場合は、続けて「おうちクリーニング」コースを選び、「おしゃれ着洗剤」のボタンでも表示を消す。選べるタンクを漂白剤に設定している場合は、「選べるタンク」のボタンで表示を消す。最後に「スタート」を押すと、自動投入をやめる設定が記憶される。運転しない場合は電源を切る。同社は手順を動画でも公開した。
あわせて、3つのタンクは全て取り外し、中の洗剤などを別の容器に移して空にする。移した洗剤などは新しいタンクが届くまで保管し、タンクとふたは水洗いしてから本体に戻すよう案内されている。
手動で入れるときは、スタートを押した後に画面に出る洗剤の使用量を確かめ、手動投入ケースへ入れる。洗剤キャップがなければペットボトルのキャップで代用でき、ペットボトルのキャップ1杯は5mlにあたる。洗剤の量は銘柄で違うため、洗剤の裏ラベルにある使用量の目安も事前に確かめておきたい。
新しいタンクが届けば自動投入を再び使える
対応は全て無償で、2段階で進む。
まず、洗剤などが漏れない対策を施した自動投入タンク3個が自宅に届く。届け先は申し込み時に指定でき、申し込みからおよそ1週間で届く見込みだという(混み具合で遅れる場合がある)。交換は利用者が自分で行い、今のタンクのふたを新しいタンクに付け替えてから本体に戻す。古いタンクは返送用の箱で送り返す。交換が終わったら自動投入の設定をし直せば、自動投入機能を再び使える。
その後、点検担当者が自宅を訪れる。自動投入ユニットのパッキンを交換し、リード線の下にある樹脂部品へ不燃シートを取り付ける。あわせて配線に洗剤などが付いていないかを調べる。付着が見つかった場合は、別の修理担当者がもう一度訪れてリード線を取り替える。
消費者庁のリコール情報サイトにも、10月15日を対応開始日として、このリコールが部品交換の案件として掲載された。同社は10月16日に新聞紙上でもリコール社告を出すとしている。
対象の品番は18種類と多く、似た番号が並ぶ。洗濯機の周りに洗剤のにおいや液だれの跡がなくても、品番が表と一致すれば対象になる。まずドアを開けてラベルを見ることが、事故を防ぐ最初の一歩となる。
[文/構成 by MediaDogs編集部]













































































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