きぬた歯科、看板がメルニクス語に テイルズ オブ エターニア リマスターとコラボ

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時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
道路沿いでおなじみの「きぬた歯科」の看板が、ゲームの中の文字に変わった。東京都八王子市の歯科医院「きぬた歯科」は10月15日、公式Xでバンダイナムコエンターテインメントの「テイルズ オブ」シリーズとのコラボを発表。同じ日に発売された「テイルズ オブ エターニア リマスター」に登場する架空の言語「メルニクス語」で書かれた看板が、首都高速の中央道下り・高井戸付近の看板エリアなどに登場した。
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首都高の看板が10月15日から「読めない文字」に
きぬた歯科の公式Xが投稿したのは、10月15日午前9時18分(日本時間)だった。投稿には、スポーツ紙「デイリースポーツ」の体裁をとった号外の紙面写真2枚が添えられている。一面の見出しは「『メルニクス語』が現実世界に侵食中!?」。写真の説明には、首都高中央道下りの高井戸付近にある有名な看板エリアだと書かれている。
紙面の看板は、ピンクと黒の地に白と黄色の文字、右側に院長の顔写真という見慣れた構図のままだ。ところが、本来なら「きぬた歯科」「インプラント」と2行で書かれている部分が、とげのある記号のような文字の3行に置き換わっている。下の帯の「JR西八王子駅前」は日本語のまま残された。
号外の写真は事前に入手した合成イメージで、紙面の注記によれば、看板そのものは15日から実際に首都高で掲出されているという。同じ注記には「広告をご覧になる際は、安全運転に十分ご配慮ください」との一文もある。
実物の写真を出したのは、シリーズの総合プロデューサーを務める富澤祐介氏だった。15日午後、自身のXに「エターニアコラボによるきぬた歯科メルニクス語看板。たった今張り変わったものを撮って来ました」と投稿し、張り替え直後の看板の動画を公開している。投稿では運転者とは別の人が安全に配慮して撮影したと断り、きぬた歯科への敬意もつづった。
看板の枚数や掲出が終わる時期は、10月16日時点で公式には示されていない。
3行の記号を対訳表で読むと
メルニクス語は、「テイルズ オブ エターニア」の舞台のひとつ、セレスティアで使われる言葉だ。セレスティアから来た少女メルディが話す言語として登場し、アルファベットや数字、記号の一つひとつに、対応する文字が決まっている。
シリーズの公式ポータル「テイルズチャンネル+」は、AからZまでの文字を並べた対訳表を公開している。この表を看板の3行に当てはめると、上から「KINUTA」「DENTAL」「IMPLANT」と読める。いつもの「きぬた歯科」「インプラント」を、英語に置き換えたうえでメルニクス語に書き直した看板だ。
号外に載った看板のデザインでは、右端にメルディのイラストと作品ロゴが加わり、縦書きで「メルディは、きぬた大好き。」と添えられている。帯の右側には「この広告は『きぬた歯科』と『テイルズ オブ エターニア リマスター』のコラボ広告です」とも書かれた。
号外そのものも配られている。テイルズチャンネル+の公式Xによると、配布は10月15日の午後3時から8時ごろに中野駅北口と秋葉原(中央口、ヨドバシカメラ向かい)、16日の同じ時間帯に新宿駅(新宿5丁目交差点付近)で行われる。15日からはマチ★アソビCAFE東京、大阪・名古屋・北九州のufotable Cafe/マチ★アソビCAFE、ufotable Cafe Tokushimaでも営業時間内に配っている。配布予定数に達し次第終了し、1回の配布につき1人1部までだ。
紙面には対訳表も刷られている。拾った号外を片手に看板を読み解ける仕掛けだ。
「30年間の情熱が引き寄せた必然の縁」
なぜ歯科医院とRPGなのか。
きぬた歯科は公式Xで、二つの「30年」を重ねてみせた。「テイルズ オブ」シリーズは1995年に第1作「テイルズ オブ ファンタジア」が発売され、きぬた歯科はその翌年の1996年に開業している。投稿では「歩んできた道も世界も違います。しかし、30年という歳月、情熱を失わず走り続けてきたことは同じです」と書いた。
続けて「同じ熱量、同じ覚悟で走り続ける者同士は、たとえ違う道を歩んでいても、いつか必ず交差するのではないかと」とつづり、今回のコラボを「30年間の情熱が引き寄せた必然の縁」と表現。「出会うべくして出会った」とも書き、縁への感謝で締めくくっている。
きぬた歯科は、JR西八王子駅前にある歯科医院だ。院長の顔写真を大きく載せた看板を八王子市内だけでなく都心や神奈川県などの道路沿いにも出し、看板そのものが知られる存在になった。2023年には鉄道模型を扱うポポンデッタが商標の使用許可を得て、鉄道模型用の「野立て看板 きぬた歯科」の予約受付を始めている。翌2024年2月には、埼玉県日高市の不動産会社・埼玉開発が出していたオマージュ看板に応える形で、両社のコラボ看板が飯能市に登場した。
ゲームの文字に置き換わったのは、その看板の顔だ。
エターニア リマスターは10月15日発売、原作は2000年
「テイルズ オブ エターニア」は、2000年11月30日にPlayStation用ソフトとして発売されたシリーズ作品だ。インフェリアとセレスティアという二つの世界が空を挟んで向かい合う「対面世界エターニア」を舞台に、辺境の村ラシュアンで暮らすリッドと幼なじみのファラが、セレスティアから来たメルディと出会い、二つの世界がぶつかる「グランドフォール」を止める旅に出る。
リマスター版は、2005年3月3日発売のPSP版をもとに作られている。目的地アイコンの表示やイベントのスキップ、オートセーブ、ゲームの進行を助ける「ブースト機能」などを加え、背景グラフィックと効果音をオリジナル版の雰囲気に切り替えるモードも備えた。発売と同時に配信された更新データ(バージョン2.0.0)では、ゲーム内の文字の書体を切り替える機能も加わっている。
「テイルズ オブ エターニア リマスター」は10月15日にNintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|Sで発売され、Steam版は1日遅れの10月16日に発売された。通常版の希望小売価格は3,960円(税込、Steam版はオープン価格)で、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5の3機種は通常版のパッケージも用意されている。
このほか、パッケージ専売の特装版(11,110円・税込)と、ダウンロード専売のデラックスエディション(6,930円・税込)も出ている。版ごとの特典の違いは、こちらの記事にまとめている。
関連記事:テイルズ オブ エターニア リマスター、どれを買う? 通常版・デラックス・特装版の違いと予約特典まとめ、10月15日発売
リマスタープロジェクトとしては、2025年1月の「テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター」、2025年10月の「テイルズ オブ エクシリア リマスター」、2026年2月の「テイルズ オブ ベルセリア リマスター」に続く作品となった。
看板の外にも広がるメルニクス語
メルニクス語が出てくるのは看板だけではない。発売に合わせ、テイルズチャンネル+の公式サイトは一部のページを期間限定でメルニクス語表記に変えた。公式Xでは「メルニクス語クイズ」を実施しており、クイズに挑戦すると、好きな言葉をメルニクス語に変換できる「メルニクス語ジェネレーター」が使えるようになる。
シリーズ30周年のコラボカフェでも、発売前の10月12日からメニューが期間限定でメルニクス語に対応している。号外の紙面によると、10月17日と18日に徳島市で開かれる「マチ★アソビ」の会場にも、メルニクス語版の広告が出る予定だ。
首都高を走るドライバーの目に入る看板から、カフェのメニュー、公式サイトまで、読めない文字が少しずつ広がっていく。対訳表さえあれば、誰でもメルディの言葉を読み解ける。
[文/構成 by ゲームライター ミナセ]














































































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