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近藤龍一、予選会から日本オープン初日2位 2日目は76、鳴海CCでアマに教える名古屋市在住40歳のゴルフ経歴

近藤龍一、予選会から日本オープン初日2位 2日目は76、鳴海CCでアマに教える名古屋市在住40歳のゴルフ経歴

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名古屋市在住のプロゴルファー、近藤龍一(40)=鳴海CC=が10月15日、日本オープンゴルフ選手権の第1ラウンドで6アンダー64をマークし、首位と2打差の2位タイで発進した。予選会を経ての出場で、普段は名古屋市の鳴海カントリークラブでアマチュアにラウンドレッスンをしている。10月16日の第2ラウンドは76とスコアを落とし、同日13時45分の時点では通算イーブンパーの35位タイにいる。

初日は7バーディーの64、首位の大岩龍一と2打差

2026年度(第91回)日本オープンゴルフ選手権は10月15日、滋賀県甲賀市のタラオカントリークラブ西コース(7411ヤード、パー70)で開幕した。出場はアマチュア12人、プロ108人の計120人。日本ゴルフ協会(JGA)が主催し、10月18日まで4日間72ホールで「ゴルファー日本一」を争う。

初日の主役は大岩龍一(28)だった。1イーグル、7バーディー、1ボギーの62で回り、8アンダーの単独首位。62は2002年大会の佐藤信人、2015年大会の小平智が持つ本選手権の18ホール最少ストローク記録に並んだ。

その2打後ろ、6アンダーの2位タイに米澤蓮と並んで名前を連ねたのが近藤だ。10番ホールから出ると、12番と13番、15番と16番で連続バーディー。前半の最後の18番をボギーとしたが、折り返した後半も5番、6番を続けて取り、9番でもう一つ伸ばした。2連続バーディーは3度。7バーディー、1ボギーの64となった。

支えたのはパッティングだった。ホールアウト後、アテスト(スコアの確認)の担当者に聞いて初めて気づいたパット数は23。「こんなに入ったのは久しぶりかなって感じです」と本人も驚いた様子で語っている。速いグリーンで3パットを避けることを意識し、タッチを合わせ続けた。

2日目は76、4連続ボギーで後退

10月16日の第2ラウンドは流れが変わる。1番ホールからスタートし、パー3の3番でダブルボギーをたたいた。7番のバーディーで取り返したものの、9番、10番と続けてボギー。12番でバーディーを奪った後、15番から18番まで4連続ボギーで終えた。

スコアは76。2日間の合計は140で、通算イーブンパーとなった。JGAの公式リーダーボードによると、10月16日13時45分の時点で35位タイ。首位は65、64で回った細野勇策の通算11アンダーで、大岩が1打差の10アンダーで続く。近藤と首位との差は11打に開いた。

第2ラウンドはこの時点でまだ多くの選手がプレー中だ。第2ラウンド終了時の上位60位タイまでが決勝ラウンドへ進む。この時点で60番目に当たるのは通算2オーバーの59位タイで、近藤はその2打内側にいる。近藤の予選通過が決まるのは、全員がホールアウトした後になる。

名古屋からの応援団と、鳴海CCでのレッスンの日々

初日のプレー後、近藤がまず口にしたのはギャラリーへの感謝だった。「きょうは所属する鳴海CCのメンバーさんを中心に、大勢のギャラリーが来てくれた。6アンダーはファンの応援のおかげ」。会場のタラオカントリークラブは自宅から車で1時間30分ほどの距離にある。友人や知人も駆けつけ、全ホールで声援を送った。「本当に、全ホールで『それは入るよな』とか、いじられながらやってました(笑)。それが良かったんですね」と笑う。

所属する鳴海カントリークラブは、名古屋市緑区鳴海町にある18ホールのゴルフ場だ。近藤は普段、ここでアマチュアゴルファーを相手にラウンドレッスンをこなす。レギュラーツアーのシード権はなく、下部のACNツアーのシードも持っていない。主戦場は愛知県オープンや中部オープンといった地方の大会やミニツアーだ。今回の日本オープンには、9月7、8日に兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部東コースで行われた最終予選を経て出場した。最終予選は70、69の通算5アンダーで21位だった。

ドライバーの飛距離は現在280ヤードほど。20代のころは中日クラウンズでドライビングコンテストを制した飛ばし屋だった。今はレッスンの受講者たちから「すごい飛ぶね」と褒められ、それで気持ちよくやっていると笑って明かした。

20代の選手が多いフィールドで、近藤は自分を「まだ挑戦者」と位置づけている。

同志社大から2008年にプロ転向、ツアー未勝利の40歳

近藤は1986年7月29日生まれ、愛知県出身。2026年7月に40歳になった。ゴルフを始めたのは15歳の時で、友人に誘われたのがきっかけだった。

同志社大学に進むと、2006年に関西学生ゴルフ選手権で優勝。2008年の日本学生ゴルフ選手権では2位に入った。その年のうちにプロへ転向し、2010年12月に日本プロゴルフ協会(PGA)へ入会している。

プロ初優勝は2013年。下部ツアーの富士カントリー可児クラブチャレンジカップを制した。翌2014年はレギュラーツアーに15試合出場し、日本オープンでは22位タイに入っている。ただ、その後は出場機会が限られ、日本オープンも2016年と2019年はいずれも予選落ち。2025年の日本プロゴルフ選手権では33位タイだった。レギュラーツアーでの優勝はまだない。

師と仰ぐのはプロゴルファーの水巻善典だ。JGAのプロフィールでも、目標とする人に水巻の名前を挙げている。第1ラウンド前日の10月14日には水巻から電話があり、「(優勝して)マスターズに行くことになったら、俺がキャディーをするから待っとけ」と冗談交じりに激励された。近藤は「それはそれでやりづらいですけど」と笑いつつ、「可能性はゼロじゃないから。チャンスはあるから頑張りなさい」という言葉を受け止めた。

3人の子どもと運動会、残り2日の戦い

家族も力になっている。近藤には6歳、4歳、2歳の3人の子どもがいる。子どもたちからは「頑張ってね。でも、早く帰って来てね」といった言葉で送り出された。土曜日の10月17日には、上の子にとって幼稚園最後の運動会が予定されており、大会前には「予選落ちしたら運動会に出てね」と言われたという。「子どものためにも頑張るしかないですね」と近藤は気持ちを新たにした。

初日の64については「出来すぎっすね。こんなにうまくいくとは思ってなかった」と冷静だった。自分のゴルフはラウンドごとに波があると受け止めたうえで、「できるだけ自分がやれることだけ意識して、また頑張りたい」と話している。

賞金総額は2億1000万円で、優勝賞金は4200万円。優勝者には来年のマスターズと全英オープンの出場権も与えられる。第3ラウンドは10月17日、最終ラウンドは10月18日に行われる。名古屋のゴルフ場でアマチュアに教える40歳が、予選通過を決めてナショナルオープンの週末へ進めるのか。地元・鳴海CCのメンバーたちも結果を待つ。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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