安保瑠輝也、「今の自分に弱点はない」と語るも計量パスならず ONE SAMURAI 4のシュマロフ戦は実施未定

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時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
元K-1スーパーライト級王者の安保瑠輝也(30)は、10月17日に有明アリーナで開かれる「ONE SAMURAI 4」で、ブルガリアのボグダン・シュマロフとライト級キックボクシングで戦う予定だ。ONE公式サイトの試合前インタビューで「今の自分に弱点はないと思っています」と語り、減量の言い訳は通用しないと言い切った。ところが10月16日の計量では、制限時間内にハイドレーションテストをパスできず、同日午後1時過ぎの時点で試合の実施は決まっていない。
「弱点はない」と語った試合前インタビュー
発言が出たのは、ONE Championshipが公式サイトで公開した試合前インタビューだった。英語版は日本時間10月14日に掲載され、日本語の内容は10月15日に格闘技専門メディアでも伝えられた。
安保はまず相手を分析した。シュマロフを「パワータイプのファイター」と評し、前戦で敗れたマラット・グレゴリアンに少し似ていると話す。ONEで4試合に出て3勝、その3勝がすべてKOという戦績にも触れ、タフな選手だと認めたうえで「彼に対して特別な思い入れや感情は一切ありません」と淡々としていた。
自分の武器については、爆発力とスピード、一瞬で試合を終わらせる力を挙げた。単なる力強さとは違い、鋭さと予測できない攻撃こそが最大の武器だという。
そして、タイトルにもなった一言が続く。「今の自分に弱点はないと思っています。今回は減量について言い訳は通用しません」。試合展開がどうなろうと相手を完全に打ち負かすと宣言し、最後は「間違いなく俺が勝つ」と締めた。
勝ち方は試合当日まで分からないとしながらも、勝つことだけは確かだという。言葉の端々に、前回の悔しさがにじむ。
前戦は計量失敗、「実力の30%すら発揮できず」
安保がここまで減量にこだわるのには理由がある。
ONEデビュー戦は2025年11月16日、同じ有明アリーナで行われた「ONE 173」だった。相手はGLORYライト級の元世界王者グレゴリアン。安保は計量とハイドレーションテストを規定の時間内にクリアできず、キャッチウエート(両陣営が合意した契約体重)で試合が成立したものの、3回を戦い抜いて判定負けに終わった。
インタビューで安保は、周囲には「よく戦った」と言う人もいたとしつつ、自分では実力の30%すら出せなかったと語っている。だからこそ今回は、100%の力で「安保瑠輝也が本当に強いということを皆さんに見ていただきたい」と話した。
敗戦のショックは小さくなかった。9月に公開されたONE公式の特集で、安保は計量を外したことで格闘技をやめようと考えたと明かしている。以前から「体重を落とせない選手は本物のプロではない」と口にしていたぶん、自分を許せなかったという。約半年間は練習から離れたが、今は精神的にも落ち着き、良い状態で試合に向かえると話していた。
体の大きい相手への不安もないという。過去にシリル・アビディ、スダリオ剛、シナ・カリミアンと戦った経験を挙げ、怖いのはむしろベストを出せないままリングに上がることだと語った。
シュマロフはONEで3勝すべてKO・TKO
対戦相手のシュマロフは、オランダ・ユトレヒトのSB Gymで練習するブルガリアの打撃系ファイターだ。ONE公式のプロフィールによると、2023年2月の「ONE Friday Fights 6」で1回KO勝ち、同年7月の「ONE Fight Night 12」で3回TKO勝ち、2025年10月の「ONE Friday Fights 127」で1回KO勝ちを収めている。
唯一の黒星は2024年5月、ルンラーウィー・シッソンピーノンに喫したスプリット判定負けだった。ONEでの戦績は4戦3勝1敗。勝った試合はすべてKOかTKOで、フィニッシュ率は100%になる。
シュマロフ側も自信を隠さない。9月のONE公式インタビューでは、安保は前に出てくる圧力が苦手だと分析し、K-1時代の野杁正明戦やグレゴリアン戦をその例に挙げた。自分は圧力をかけ続けられるタイプなので、安保はそれに耐えられないだろうという見立てだ。
勝てば世界タイトル挑戦が近づく、とシュマロフは話す。ONEライト級キックボクシングとムエタイの二冠王者レギン・アーセルとは、約2年前に対戦が組まれかけたが、シュマロフのけがで実現しなかった。アーセルは10月16日に公開されたONE公式の記事で、両者に「目を光らせている」とメッセージを送っている。
8月31日の大会会見では、シュマロフが安保に向けて「遊びじゃないんだから、もっと筋肉をつけて、仕上げて試合に臨んでほしい」と注文をつけていた。安保はこの日の囲み取材で、数日前に胃腸炎になって体調を崩し、体重が落ちたと明かしている。
会見欠席、そして計量は時間内にパスできず
試合週に入ると、気になる動きが続いた。
10月13日に都内で開かれた大会前の会見を、安保は軽度の体調不良のため大事を取って欠席した。対戦相手のシュマロフも登壇を見送っている。体調不良の詳しい内容は明らかにされていない。
関連記事:ONE SAMURAI 4会見に6選手が急きょ欠席 安保瑠輝也は軽度の体調不良で大事を取る
10月16日には都内で、大会前日の計量とハイドレーションテスト(尿比重を測り、過度な水抜き減量をしていないかを調べる検査)が午前10時から行われた。ONEでは尿比重1.0250以下でなければ合格にならず、合格できなければ試合は実施できない。
シュマロフは1回目でパスした。一方の安保は1回目の尿比重が1.0292で不合格。11時50分過ぎに臨んだ再計量では数値が1.0310に上がり、体重も170.2ポンドでリミットの170ポンドを上回って、2度目も通らなかった。報道によると、安保は苦笑いを浮かべて戸惑いを口にしたという。
計量の受け付けは午後1時まで。安保は締め切り間際に再び会場へ姿を見せたが、時間内に3度目の検査を受けることはできなかった。前回のグレゴリアン戦に続き、ONEでは2試合続けて計量をクリアできなかったことになる。
規定では、時間内に合格できなかった場合でも、時間外に基準を満たす尿を提出すれば、キャッチウエートでの試合を交渉できる。前回のグレゴリアン戦は、この形で試合が成立した。10月16日午後1時過ぎの時点で、シュマロフ戦を実施するかどうかは決まっていない。
「減量について言い訳は通用しません」と語ったインタビューの公開から、2日後の計量だった。
10月17日の大会はU-NEXTで生配信
ONE SAMURAI 4は10月17日(土)、東京・有明アリーナで行われる。ONE公式の大会データでは開始は日本時間15時30分。メインイベントはONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチのジョナサン・ハガティー対秋元皓貴で、アトム級ムエタイ世界王者の吉成名高の防衛戦も組まれているが、挑戦者のリファディン・マスドールは10月16日の計量でハイドレーションテストを時間内にパスできなかった。フェザー級キックボクシングトーナメント準決勝では、安保がK-1時代に敗れた野杁正明、前戦の相手グレゴリアンも出場予定だが、対戦相手のルオ・チャオは時間内に計量をパスできなかった。
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日本ではU-NEXTが独占ライブ配信し、10月16日時点で番組ページには見放題と表示されている。配信開始は14時15分の予定で、見逃し配信は12月5日23時59分まで用意される。
\ ONE SAMURAI 4はU-NEXTで見放題ライブ配信 /
8月の会見の時点で、安保とONEの契約は残り2試合だった。安保はその場で、契約を終えたあとはMMAに再び挑む考えも明かしていた。キックボクシングで戦う機会は多く残っていない。
「弱点はない」と言い切った30歳が、有明アリーナのリングに立てるのか。まずはキャッチウエートの交渉を含めた、ONEの判断が待たれる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]














































































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