スワンS、ダイヤモンドノットがハナ差で重賞3勝目 初騎乗の横山武史「ハナ差でも勝ちは勝ちですから嬉しいです」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
12日に京都競馬場で行われた第69回スワンステークス(G2、芝1400m)は、2番人気の3歳馬ダイヤモンドノットが勝ち、重賞3勝目を挙げた。8番人気スズハロームとの差は推定3センチで、約5分の写真判定の末に決着した。初めて手綱を取った横山武史は「ハナ差でも勝ちは勝ちですから嬉しいです」と話し、福永祐一調教師は次走に阪神カップを挙げた。
最内から抜け出し、推定3センチ差で古馬を退ける
第69回スワンステークスは12日、京都競馬場の芝1400mで18頭が争った。勝ったのは2番人気のダイヤモンドノット(牡3、栗東・福永祐一厩舎)。勝ちタイムは1分19秒2(良)で、2着は8番人気のスズハローム(藤懸貴志騎乗)、3着は1番人気のオフトレイル(菅原明良騎乗)だった。
レースは最内の1番枠から好スタートを切ったダイヤモンドノットが、逃げ馬の後ろの位置を取って進む。直線でもインにこだわり、脚の止まった逃げ馬アイサンサンの内側から抜け出した。外からはオフトレイル、さらに大外から後方にいたスズハロームが猛然と追い込み、最後は内と外に離れて2頭が並ぶようにゴールした。
勝敗は写真判定に持ち込まれた。結果が出るまでに約5分。確定した着差はハナ差で、その差は推定3センチだった。2着と3着の間もクビ差という接戦。
この勝利で、ダイヤモンドノットにはマイルチャンピオンシップ(11月22日、京都、芝1600m)の優先出走権が与えられた。
京王杯2歳S、ファルコンSに続く1400mでの重賞3勝目
ダイヤモンドノットは父ブリックスアンドモルタル、母エンドレスノット(母の父ディープインパクト)という血統で、馬主は金子真人ホールディングス。北海道平取町の坂東牧場の生産だ。馬名は、ひもの端に飾りの輪を作る結び方に由来する。
2歳だった2025年に京王杯2歳ステークスで重賞初勝利を挙げると、暮れの朝日杯フューチュリティステークスでは2着に入った。2026年3月のファルコンステークスで重賞2勝目。ただ、川田将雅騎手とのコンビで挑んだ5月のNHKマイルカップは5着、9月のセントウルステークスは8着と、G1や古馬との短距離戦では結果を出せずにいた。
今回は得意の1400mへの出走だった。重賞3勝はいずれもこの距離で、1400m戦の成績は5戦4勝2着1回と、すべて2着以内に入っている。通算成績は10戦4勝、獲得賞金は1億9652万6000円となった。
3歳馬にとって、秋の古馬との対戦は簡単ではない。前週の毎日王冠では、皐月賞2着のリアライズシリウスが7着に敗れるなど、出走した3歳馬3頭がすべて3着以内に入れなかった。その流れの中で、ダイヤモンドノットは年上の馬たちを相手に勝ち切った。
初騎乗の横山武史「ゴールしたときは勝ったなと思っていた」
ダイヤモンドノットに初めて騎乗した横山武史(27)は、ゴール直後の手応えと判定を待つ間の心境を、レース後にこう明かした(スポーツ報知より)。
「ゴールしたときは頭が出てる感触があったので、ゴールしたときは勝ったなと思っていたんですけど、結構思ったより際どかったみたいで、ドキドキでしたけど、鼻差でも勝ちは勝ちですから、うれしいです。」
初めての騎乗に向けて、事前の準備を重ねていた。前走まで騎乗していた川田騎手や福永厩舎から話を聞き、調教にも乗って馬の感触をつかんだという。最内枠については「言い訳が出来ないくらい絶好だなと思った」と語り、狙いどおりに逃げ馬の後ろを取れたことを「理想的な競馬が出来ました」と振り返った。
課題も口にしている。追い出してからの反応がジリっぽかったとして、まだ成長途上だと分析した。それでも「3歳でね、古馬相手にしっかり勝ち切ってくれたことをね、褒めてあげたいです」と話し、騎乗を依頼した関係者への感謝も述べた。
横山武史にとっては、7日に大井競馬場で行われたジャパンダートクラシック(Jpn1)をシルバーレシオで制したのに続く重賞勝利だ。JRA重賞の勝利は2020年から7年連続となった。
2着スズハロームは大外から猛追、オフトレイルはクビ差3着
8番人気のスズハロームは、大外から追い込んで勝ち馬とほぼ同時にゴールした。藤懸貴志騎手は「すごい脚で伸びてくれました」とたたえ、前走の安田記念で跳ね返されたG1の舞台に、この秋もう一度挑みたいとの思いを口にした。
1番人気のオフトレイルは外から伸びたものの、スズハロームにクビ差及ばず3着だった。
金子真人ホールディングスにとっては、前日11日のアイルランドトロフィー(カムニャック)に続く2日連続のG2勝利となった。
福永調教師「今後は阪神カップかな」 マイルCSの優先権も獲得
この日、福永調教師は京都ではなく、盛岡競馬場で南部杯を見届けていた。レース後は「枠も良くて、ジョッキーもうまく乗ってくれた」と横山武史の騎乗を評価した。
次の目標について、福永調教師は「今後は阪神カップ(12月26日)かなと思っています」と話している。阪神カップは阪神競馬場の芝1400mで行われるG2で、得意の距離が続く。マイルチャンピオンシップの優先出走権を得たが、陣営が示したのは1400m路線だった。
NHKマイルカップ5着のあと、1400mで重賞を勝ち直した3歳馬。年末の阪神カップで、再び古馬の短距離勢と顔を合わせる。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

















































































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