MEDIA DOGS

頓宮裕真、オリックスが来季契約を結ばないと発表 育成契約を打診する見込み、23年首位打者の現在は右膝手術後のリハビリ中

頓宮裕真、オリックスが来季契約を結ばないと発表 育成契約を打診する見込み、23年首位打者の現在は右膝手術後のリハビリ中

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

オリックスは10月5日、頓宮裕真捕手(29)ら6選手に来季の契約を結ばないと通告したと発表した。2023年に打率.307でパ・リーグ首位打者となった頓宮は、育成契約を打診される見込みだ。2月の春季キャンプで右膝を痛め、7月に手術を受けた。今季は一軍出場がなく、現在は球団施設でリハビリを続ける。

支配下2人と育成4人、6選手に来季契約を結ばず

オリックスが来季の契約を結ばないと通告したのは、支配下選手の頓宮と阿部翔太投手(33)、育成選手の寿賀弘都投手、芦田丈飛投手、村上喬一朗捕手、香月一也内野手の計6人だった。発表は10月5日の午後で、支配下選手の中に23年の首位打者と、連覇を支えたリリーフ右腕が並んだ。

頓宮について球団が通告したのは、来季の”支配下選手契約”を結ばないという内容だ。そのうえで、球団は育成契約を打診する見通しだと複数の通信社とスポーツ紙が伝えている。7月の手術から復帰までのリハビリは、長期化が避けられない見通しだ。

支配下選手は球団ごとに70人が上限で、この枠に入っていないと一軍の試合には出られない。いったん枠から外れて背番号3ケタの育成選手となり、回復を待ってから支配下に戻る。故障の長い選手に球団がしばしば用いる道で、同じ10月5日には巨人も萩尾匡也外野手を自由契約とし、育成契約を打診する見込みと報じられた。

関連記事:萩尾匡也、巨人が自由契約を発表 育成契約を打診する見込み、慶大で東京六大学3冠王の現在とプロ4年間の成績

同時に通告を受けた阿部は、2020年のドラフト6位で28歳でプロ入りした右腕だ。2022年に44試合で防御率0.61、22ホールドを記録してリーグ連覇と日本一を支え、2023年も49試合で21ホールドを挙げた。2024年以降は故障が続き、サイドスローに挑んだ今季は13試合の登板にとどまった。山形・酒田南高から成美大、社会人の日本生命を経てプロ入りし、2021年から6年間の一軍通算は143試合で4勝6敗4セーブ、47ホールド。登板数は2024年が17試合、2025年が16試合と、3年続けて20試合に届かなかった。取材には「すごく幸せなオリックスでの6年間だった」と語り、今後については家族と相談して決める考えを示した。

2月の紅白戦で右膝を痛め、7月に3つの術式を伴う手術

けがの始まりは2月11日だった。宮崎春季キャンプの紅白戦で本塁打を放った際、右膝の裏を痛める。その後は回復し、5月には2軍戦で実戦に戻った。しかし5月29日の2軍の日本ハム戦を最後に症状が悪化し、一軍の舞台に立てないまま夏を迎える。

球団の発表によると、頓宮は7月7日に千葉県内の病院で右膝の手術を受けた。行ったのは、右膝関節内側半月板再建術、右膝関節高位脛骨骨切り術、右膝関節自家骨軟骨柱移植術の3つだ。

言葉だけでは分かりにくいが、半月板再建術は膝のクッションの役割を持つ半月板を作り直す手術を指す。高位脛骨骨切り術はすねの骨の上部を切って角度を変え、膝にかかる負担の向きを変える。自家骨軟骨柱移植術は、本人の膝の別の場所から骨と軟骨を柱状に取り出し、傷んだ部分に移す手術だ。

手術の時点で、入院は約2カ月の見込みと伝えられ、来季中の復帰を目指すとされていた。実際には8月末に退院し、10月5日の時点では大阪・舞洲の球団施設でリハビリを続けている。

関連記事:岸田護監督、オリックスが来季続投を発表 「このままではいけない。優勝を目指してやる」、故障者続出の今季

内野手で指名された強打の捕手、5年目に首位打者

頓宮は1996年11月17日生まれ、岡山県備前市の出身。岡山理大付高から亜大に進み、大学日本代表にも選ばれた強打の捕手だった。2018年のドラフト2位でオリックスに入団する。

指名は内野手としてだった。指名あいさつの席では球団からほぼ未経験の三塁への挑戦を打診され、本人は「試合に出ないと意味がない」と受け止めた。その後は本職の捕手の登録に戻り、一塁も守りながら出場の機会を探る。1年目の2019年は28試合で打率.198、3本塁打。2022年に81試合で11本塁打を放ち、長打力を示した。この年は二塁打も17本を数え、長打率は.440。234打数で放った53安打のうち、半数を超える28本が長打だった。

花が開いたのは2023年だった。正一塁手に定着して113試合に出場し、打率.307、16本塁打、49打点。プロ5年目で初めて規定打席に到達し、そのシーズンで首位打者を手にした。規定打席は143試合×3.1の443打席で、頓宮の451打席はこれをわずかに上回る数字だった。401打数123安打、二塁打23本、出塁率.378と、確実性と長打を兼ね備えた打撃を見せた。2位のソフトバンク・近藤健介は.303で、わずか4厘差の争いだった。チームはこの年、リーグ3連覇を果たしている。

だが、翌年は苦しんだ。2024年は81試合で打率.197にとどまる。249打数49安打、7本塁打、30打点で、出塁率は.303。前年の.378から大きく下がり、首位打者の翌年に打率が1割台へ沈んだ。2025年は自己最多の129試合に出場して13本塁打、54打点と数字を戻した。525打席と54打点は、首位打者の2023年も上回るプロで最も多い数字で、今季に向けて弾みをつけたはずだった。473打数118安打、二塁打20本、四球43。打率は.249と首位打者の年には届かなかったが、シーズンを通して試合に出続けた1年だった。その矢先のけがだった。

頓宮裕真の一軍年度別成績(NPB公式記録より)

年度試合打率本塁打打点
201928.198310
202012.31325
202146.232514
202281.2261134
2023113.307(首位打者)1649
202481.197730
2025129.2491354
2026出場なし―――
通算490.24957196

一軍通算は7年で490試合、397安打、57本塁打。2026年は一軍の公式戦に一度も出られなかった。

育成契約で再出発へ、復帰の時期が焦点に

チームも今季は故障者に泣いた。投手では宮城大弥、山下舜平大が肘を痛め、野手でも頓宮のほか森友哉、廣岡大志らが手術で離脱する。65勝76敗2分で2年ぶりのBクラスに終わり、続投が決まった岸田護監督は、故障を防ぐ策を考えると話していた。

頓宮が育成契約を受け入れれば、来季は背番号3ケタからの出直しとなる。膝が回復して戦力になると球団が判断すれば、支配下に戻る道は開かれている。

29歳の元首位打者は、いま舞洲でリハビリを続ける。復帰の時期は、まだ示されていない。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ライフハック/実用

More

グルメ

More

エンタメ

More

社会/ニュース

More

旅行/スポット

More

ファッション/ビューティー

ファンケル「マイルドクレンジングオイル ブラック&スムース」は実際どう?真っ黒なオイルの使い心地や洗い上がり、口コミをレビュー

ファンケル「マイルドクレンジングオイル ブラック&スムース」は実際どう?真っ黒な...

ファンケルの毛穴ケア向けクレンジング「マイルドクレンジング オイル<ブラック&スムース>」をレビュー。炭と吸着泥配合の真っ黒なオイルの色やテクスチャー、流したあとの肌の感じ、120mL・約60回分の量とコスパまで写真付きで紹介。
More
Return Top