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一條力真、現役引退 ロッテが5選手に来季契約を結ばないと通知、本前郁也ら戦力外

一條力真、現役引退 ロッテが5選手に来季契約を結ばないと通知、本前郁也ら戦力外

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ロッテはきのう10月4日、一條力真投手と、育成の本前郁也投手、永島田輝斗投手、勝又琉偉内野手、髙野光海外野手の計5選手に来季の契約を結ばないと通知したと発表した。2024年ドラフト3位の一條は現役を引退する。本前と勝又は現役続行を希望し、永島田と髙野の今後は未定。一條は同日、自身のインスタグラムで「寝れない夜も続き」と引退に至った経緯をつづった。

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支配下1人、育成4人に通知 一條は入団2年で引退

球団が公式サイトで発表したのは4日の夕方だった。通知を受けたのは支配下選手の一條力真(23)と、育成選手の本前郁也(29)、永島田輝斗(22)、勝又琉偉(21)、髙野光海(22)の5人。発表文は「一條投手は現役引退。本前投手、勝又選手は現役続行。永島田投手、髙野光選手の今後は未定です」と、それぞれの去就を短く伝えている。

選手位置身分経歴・入団今後
一條力真(23)投手支配下常総学院高-東洋大、2024年ドラフト3位現役引退
本前郁也(29)投手育成札幌光星高-北翔大、2019年育成ドラフト1位現役続行希望
永島田輝斗(22)投手育成立花学園高、2021年育成ドラフト3位未定
勝又琉偉(21)内野手育成富士宮東高、2022年育成ドラフト3位現役続行希望
髙野光海(22)外野手育成池田高-日本海リーグ・富山、2023年育成ドラフト3位未定

ロッテは9月30日にも、プロ12年目の中村奨吾内野手に来季の契約を結ばないと通知し、話し合いのうえで退団が決まったと発表している。中村は現役続行を希望しており、今回の5人と合わせ、この1週間足らずで6選手がチームを離れることになった。

期待のドラ3右腕、1軍登板は1試合だけだった

一條は茨城・石岡市出身の右腕だ。常総学院高ではエース番号の1を背負い、東洋大では東都大学リーグ1部で通算6試合に登板して1勝0敗、防御率1.04。最速156キロの直球と落差のあるフォークを武器に、2024年のドラフト会議でロッテから3位指名を受けた。190センチ、90キロの大型投手として、背番号41を与えられた。

ルーキーイヤーの2025年は、ファームで12試合に投げて防御率0.87と結果を残す。7月15日には敵地みずほPayPayドームでのソフトバンク戦で1軍デビューを果たし、1回を投げて1安打2四球、1失点だった。

だが、これが最初で最後の1軍マウンドになる。通算成績は1試合、勝敗なし、防御率9.00。2年目の今季は1軍だけでなくファームでも公式戦の登板がないまま、シーズン終盤を迎えていた。

「戻ることへの怖さ」インスタで明かした葛藤

なぜ、2年で引退を選んだのか。

一條は通知が発表された4日、自身のインスタグラムを更新した。冒頭で現役引退を報告し、「1年間、皆さまに何もお伝えすることができず、長い間ご心配とご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げている。

続けて、復帰を目指していた日々を次のように明かした。

「体を動かしながら復帰に向けて取り組んできましたが、寝れない夜も続き、不安定になったり、ボールを握れなくなることもありました。戻らなければという思いと、戻ることへの怖さの間で、葛藤を重ねてきました。その中で、これ以上自分を追い込むことはできないと思い、現役を引退することを決めました。簡単に出した答えではありません。」

投稿では球団関係者への感謝と、期待にプレーで応えられなかったことへの申し訳なさもつづっている。立ち止まっていた時間にそばで支えてくれた人たちのおかげで「今は少しずつ前を向くことができています」と記し、これからは新たな道で恩返しをしていきたいと結んだ。

本前は骨折から復帰、勝又と髙野は高卒・独立リーグ出身の若手

ほかの4人は育成選手だ。

最年長の本前は札幌光星高、北翔大を経て、2019年の育成ドラフト1位で入団した左腕だ。1軍では2021年から3年間で通算21試合に登板し、4勝4敗、防御率4.65。2022年には12試合で3勝を挙げている。ところが2024年2月、春季キャンプ中に左上腕骨骨幹部を骨折し、手術を受けた。長いリハビリを経て2025年にファームで1試合に登板して実戦に戻り、今季はファームで27試合に登板、3勝3敗、防御率4.14の成績を残した。

神奈川・立花学園高から入団した永島田は、2024年にファームで21試合に登板し、2セーブを挙げた右腕。昨季のファームでの登板は3試合にとどまった。

勝又は静岡・富士宮東高出身の内野手で、2025年はファームで32試合に出場し、打率3割5厘をマーク。今季は30試合で打率1割2分1厘と数字を落とした。髙野は池田高から独立リーグの日本海リーグ・富山を経て入団した外野手で、今季はファームで28試合に出場し、打率は9分5厘だった。

育成選手は支配下選手と違い、1軍の公式戦に出るには支配下登録が必要になる。5人のうち、プロで1軍の打席やマウンドを経験したのは一條と本前の2人だけだった。

本前と勝又は他球団を模索、トライアウトは11月17日

現役続行を希望する本前と勝又は、他球団でのプレーの道を探る。日本プロ野球選手会が主催する12球団合同トライアウト「エイブル トライアウト2026」は、11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで開かれる予定だ。対象は所属球団から契約を更新されなかった選手や、育成での再契約を打診された選手などで、NPB復帰を目指す選手のアピールの場となる。

ロッテは今季、角中勝也外野手と唐川侑己投手がユニホームを脱ぎ、10月2日に角中、3日に唐川の引退セレモニーが本拠地で開かれたばかり。ベテランの引退に中村の退団、そして5人への通知と、チームは来季に向けた入れ替えを進めている。

5日と6日には本拠地ZOZOマリンスタジアムで西武との2連戦が控え、6日にはレギュラーシーズンのホーム最終戦セレモニーが予定されている。

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[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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