ファーム日本選手権2026結果、日本ハムが巨人に5-2で29年ぶり2度目のファーム日本一

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。
時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ファーム日本選手権2026の決勝が10月4日、静岡・しずてつスタジアム草薙で行われ、日本ハムが巨人を5-2で下した。11安打で序盤から主導権を握り、1997年以来29年ぶり2度目のファーム日本一。今季から始まった3地区制で最初の王者となり、稲葉篤紀2軍監督が5度宙を舞った。
日本ハムが巨人に5-2、11安打で29年ぶりの頂点
東地区を制した日本ハムと、中地区2位からワイルドカードで勝ち上がった巨人。ファイナルステージ(決勝)は10月4日午後2時4分に始まり、3時間25分の試合に5231人が詰めかけた。
勝ったのは日本ハムだった。安打数は11対6、失策は0対1と、攻守で巨人を上回った。勝利投手は5番手で6、7回を無失点に抑えた横山永遠、敗戦投手は巨人の先発・又木鉄平。9回は玉井大翔が三者凡退で締め、セーブがついた。
| 日程 | ステージ | 勝者 | スコア | 敗者 |
|---|---|---|---|---|
| 10月3日 | ファーストステージ第1試合 | 日本ハム(東地区1位) | 7-6(サヨナラ) | ソフトバンク(西地区1位) |
| 10月3日 | ファーストステージ第2試合 | 巨人(中地区2位) | 3-1 | DeNA(中地区1位) |
| 10月4日 | ファイナルステージ(決勝) | 日本ハム | 5-2 | 巨人 |
序盤から主導権、エドポロの一発と淺間の2点打
試合は1回から動いた。日本ハムの先発・山城航太郎が二死満塁のピンチをしのぐと、その裏、打線が中地区の防御率1位(1.82)の左腕・又木に襲いかかる。吉田賢吾の中前打、淺間大基の右中間二塁打などで一死満塁とし、宮崎一樹の遊ゴロの間に先制点を奪った。
3回には、ドラフト2位ルーキーのエドポロケイン(大阪学院大)が左中間スタンドへソロ本塁打を運ぶ。今季2軍で17本塁打を放ち、東地区の本塁打王に輝いた長距離砲の一発だった。1年目の今季は1軍でも4試合に出場しており、大一番でも持ち味の長打を見せた。
4回は一死二、三塁から淺間が右前へ2点適時打を放ち、4-0とリードを広げる。巨人も5回、日本ハムの3番手・清水大暉の制球の乱れを突いて一死満塁とし、中山礼都の右前2点適時打で2点差に詰め寄った。だが、その裏に上川畑大悟が中前適時打を返し、流れは再び日本ハムへ傾く。巨人の又木は3回途中2失点で降板し、2番手の園田純規も3失点。6回以降は3投手が無失点でしのいだが、序盤の失点が重くのしかかった。
投手陣は細かくつないだ。先発の山城が3回3安打無失点、5奪三振で試合をつくり、2番手の澁谷純希は4回を三者連続三振。最後は7人目の玉井が巨人打線を3人で片付け、マウンド付近に歓喜の輪ができた。
3地区制で初の王者、4球団トーナメントに変わった日本選手権
ファーム・リーグは今季、昨季までのイースタン、ウエスタンの2リーグ制から、東・中・西の3地区制に再編された。日本選手権も1試合制の決戦から、各地区の優勝3球団と、地区2位のうち最も勝率が高い1球団を加えた4球団のトーナメントに変わる。
日本ハムは2位の楽天に9ゲーム差をつけて東地区を制した。10月3日のファーストステージでは西地区王者のソフトバンクと4時間7分の接戦を演じた。2回に2点を先行されたものの、2番手の金村尚真が満塁のピンチをわずか3球で断ち、打線は2回から4イニング連続で得点した。9回に3点差を追いつかれたが、その裏に淺間の一打でサヨナラ勝ちを収める。一方の巨人は、中地区を74勝40敗8分で制したDeNAを中山、岡田悠希の本塁打で3-1と破り、2位からの下克上に王手をかけていた。
この第2試合では、9月29日にDeNAから来季の契約を結ばないと通告された小園健太が9回に登板し、1回を2三振の三者凡退に抑えている。2021年のドラフト1位で入団した右腕にとって、DeNAの一員として臨んだ大舞台だった。
関連記事:小園健太、戦力外通告後のファーム日本選手権で1回3者凡退 DeNA21年ドラフト1位の現在と今季の歩み
1997年以来の2度目、29年かかった頂点
日本ハムが前回ファーム日本一になったのは1997年。10月10日に沖縄・宜野湾で行われた一戦でオリックスと対戦し、0-0の9回裏に大貝の本塁打でサヨナラ勝ちを収めた。
その後は遠回りが続く。イースタン・リーグを制して日本選手権に4度出場したものの、1999年は阪神、2003年も阪神、2004年は中日、2011年も中日に敗れ、いずれもあと一歩で頂点を逃した。1997年の優勝後、5度目の出場でようやくつかんだ栄冠だ。
石井琢朗2軍監督が率いた巨人は、2016年以来10年ぶりの日本一に届かなかった。決勝での敗戦は2023年、2025年に続いて直近4年で3度目となる。
稲葉2軍監督「次はボスを胴上げ」、MVPは淺間大基
試合後、就任3年目の稲葉2軍監督は選手の手で5度胴上げされた。試合当日の朝には新庄監督からLINEが届いたといい、「すごく見ててくれているなというふうには感じました」と明かしている。指揮官は「最高にうれしいです。選手たちの勝ちたいという思いが強かった」と笑顔を見せる。一方で「僕が胴上げされていいのかなとは思うんですけど、ビッグボス(新庄剛志監督)を胴上げしなきゃいけないと思うので」とも語り、1軍の新庄監督にエールを送った。
最優秀選手賞は、30歳の淺間が手にした。ファーストステージのサヨナラ打を含む3安打1打点に続き、決勝でも2安打2打点。「強い気持ちを持って静岡に乗り込んできました」と胸を張り、賞金50万円を受け取った。優秀選手賞には、2試合で4安打2打点の宮崎と、巨人で4安打4打点1本塁打の中山が選ばれている。
ルーキーのエドポロ、育成から支配下登録をつかんだ常谷拓輝、ベテランの淺間と、日本一には幅広い世代の選手が名を連ねた。こうした選手の素顔は、北海道新聞社が3月に発売した「北海道日本ハムファイターズオフィシャルガイドブック2026」でも、新人7人の特集などで紹介されている。
1軍は3年連続でクライマックスシリーズ進出を決めている。2軍の若手が静岡で手にした自信を、1軍の舞台でどう生かすか。稲葉2軍監督は「次はボスを胴上げできるように」と、次の目標を口にした。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]










































































コメントはこちら