ヤクルト、田口麗斗・青柳晃洋ら6人と来季契約結ばず 田口はMLB目標に海外挑戦も視野

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ヤクルトは29日、田口麗斗、青柳晃洋の両投手ら6人に来季の契約を結ばないと通告した。2023年に33セーブを挙げた田口はメジャーを目標に置き、マイナー、韓国、NPB球団まで幅広く移籍先を探す。阪神時代に投手3冠の青柳も現役続行を望む一方、山野辺翔と長谷川宙輝は今後を考えている段階だ。
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元守護神と元最多勝右腕を含む6人に通告
ヤクルトは29日、支配下の5人と育成の1人、計6選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。選手たちは東京・北青山の球団事務所を訪れ、通知を受けた。
| 区分 | 選手 | ポジション | 今季の1軍成績 |
|---|---|---|---|
| 支配下 | 田口麗斗(31) | 投手 | 14試合登板 |
| 支配下 | 青柳晃洋(32) | 投手 | 登板なし |
| 支配下 | 山野辺翔(32) | 内野手 | 21試合出場 |
| 支配下 | 長谷川宙輝(28) | 投手 | 1試合登板 |
| 支配下 | 沼田翔平(26) | 投手 | 登板なし |
| 育成 | 根岸辰昇(26) | 内野手 | ― |
目を引くのは、実績のある2人の名前だ。田口は2023年に抑えを任されて50試合で33セーブ、防御率1.86を記録した左腕。青柳は阪神時代の2021、22年に2年連続で最多勝と最高勝率に輝き、22年には最優秀防御率も加えて投手3冠となった右腕になる。
プロ野球の第1次戦力外通告期間は28日に始まり、2日目の29日だけでヤクルトを含む4球団の計28人が通告を受けた。期間は10月9日まで続く。
田口、ウインターリーグから移籍先を探す
9月30日未明に配信されたスポニチの記事で、田口が海外挑戦に踏み出すことが分かった。メジャーの夢を追う準備を進めながら、マイナーリーグ、韓国、NPB球団と幅広く移籍先を探していく。
球団事務所にスーツ姿で現れた左腕は、スポニチの取材にこう語った。
「体が動く限りは野球を続けたい。とにかく野球ができるなら、ここ数年の僕の成績を照らし合わせても、(契約)どうこう言っている立場じゃない」
メジャーへの思いは今に始まった話ではない。2023年の契約更改で、将来的なメジャー挑戦の希望を球団に伝えていた。同学年で同じ左腕の松井裕樹が楽天からパドレスへ移籍して活躍しており、本人に「絶対に追いかけるからね」と伝えたことも明かしている。
アピールの舞台はプエルトリコのウインターリーグになる。2年連続で参加する予定で、実戦のマウンドで自らを磨く。サンケイスポーツによると、米独立リーグも選択肢に入っている。移籍先については「マウンドに上がるチャンスがあるなら、そこに飛び込んでいきたい」と話し、国内外からのオファーを待つ。
移籍6年目、連覇を支えた左腕
広島新庄高から巨人に入った田口は、2021年3月の交換トレードでヤクルトへ移った。その年は先発とリリーフを兼ね、リーグ優勝に貢献。翌22年は45試合で防御率1.25と、2連覇したチームのブルペンを支えた。
転機は2023年に訪れる。守護神を任されると33セーブを挙げ、チームの最後を締める役割を担った。国内FA権を行使せずに残留し、3年契約を結んで迎えたのが今季だった。
だが、契約最終年の今季は1軍で14試合の登板にとどまる。1勝0敗1ホールド、防御率3.14という数字が残った。プロ13年目までの通算は381試合で48勝57敗44セーブ。サンケイスポーツの取材には「(直近3年は)成績を残せず、チームにも、ファンの皆さんにも、本当に申し訳ない気持ちがある」と口にしている。
それでも、悩まされてきた下半身の故障からは回復したという。「皆さんにいい報告ができるように」と前を向いた。
青柳「NPBにいられたらいいですけど」
青柳の歩みは大きく揺れた2年間だった。2025年1月にポスティングシステムでフィリーズとマイナー契約を結んだものの、メジャー昇格はかなわない。同年7月に自由契約となり、その月の末にヤクルトへ加わった。
移籍1年目は3試合の登板で0勝2敗。今季は2月の沖縄・浦添キャンプを1軍で迎え、実戦でも結果を出していたが、左太もも裏の張りで終盤に離脱した。4月上旬にファームで実戦に戻り、20試合で6勝6敗、防御率4.42を記録したものの、1軍から声はかからなかった。
日刊スポーツの取材には、こう話している。
「キャンプからケガをしてもったいなかったという思いもありますし。最後まで戦力になれなかったところが悔しく思いますけど。すごいいい経験をさせてもらった。球団には感謝かなと思います」
阪神時代に積み上げた勝ち星は通算61勝。今後についてはサンケイスポーツの取材に「まだまだ元気なので、野球ができたら」と現役続行の意向を示し、プレーする場所については「NPBにいられたらいいですけど、自分で選べるところではないので…。しっかり野球ができる環境で野球ができたらうれしいなと思います」と打ち明けた。
続行を望む沼田と根岸、考える山野辺と長谷川
残る4人の受け止め方は、はっきり分かれた。
沼田は巨人を戦力外となり、2023年から育成選手としてヤクルトでプレーしてきた。2025年7月に支配下登録されて1軍で1試合に登板したが、今季は登板機会がなかった。サンケイスポーツの取材には「まだ野球をやりたい気持ちがある」と話し、「NPB、韓国、台湾、社会人を視野に入れている」と国内外を問わず道を探す。
育成の根岸は、慶応高から慶大に進んだあと休学して渡米し、米国の複数の大学でプレーした経歴の持ち主だ。2024年の育成ドラフト1位で入団し、今季はファームで42試合に出場した。「まだあまり考えていないんですが、まだまだ続けたいなというふうには思ってます」と語っている。
一方、2025年に西武から金銭トレードで加わった山野辺は、答えを急がない。今季は内外野に加えて初めて一塁も守り、21試合で打率2割3分1厘、3打点。サンケイスポーツの取材に「でも、まぁミスをいっぱいして迷惑をかけたなって感じです」と明かしたうえで、今後については「現役もやりたいという思いもありながら…。しっかり考えたい」と言葉を選んだ。
ソフトバンクから移籍した2020年に44試合へ投げた長谷川も、今季の1軍登板は1試合だけだった。「実力の世界。このときがついにきたなという感じです」と受け止め、「もっと野球がうまくなりたい気持ちがあるので、現役続行の可能性も含めて広い視野を持ってちょっと考えていきたい」と続ける。トライアウトは受けない予定で、「いろいろ早めには決断したい」と話した。
行き先を探す時間が始まる
6人の次の舞台は、まだ一つも決まっていない。
田口はプエルトリコで投げながら国内外のオファーを待ち、青柳はNPBでのプレーを望みつつも、選べる立場ではないと受け止めている。沼田は韓国や台湾、社会人まで視野を広げ、山野辺と長谷川は現役を続けるかどうかから考える。
第1次戦力外通告期間が終わる10月9日まで、各球団の通告はまだ続く。33セーブの左腕と投手3冠の右腕は、来季どこのマウンドに立つのか。6人それぞれの決断は、これから一つずつ形になる。
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[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































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