中村剛也、代打でサヨナラ打 43歳1カ月で自身の持つ球団最年長サヨナラ安打記録を更新、西武5x-4ロッテ

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西武の中村剛也(43)が9月26日のロッテ戦(ベルーナドーム)で、同点の9回無死三塁に代打で登場し、サヨナラ打を放った。43歳1カ月でのサヨナラ安打は、自身が昨年つくった41歳8カ月の球団最年長記録を塗り替える。通算10本目で、球団では清原和博の11本に次ぐ2位。負ければ3位転落の一戦で、西武は2位を守った。
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9回無死三塁、初球で決めた代打の一打
西武が2点を追う9回、ロッテの守護神・横山を攻めて一気に試合をひっくり返した。石井一成の同点2点三塁打で追いつき、最後を決めたのは43歳のベテランだった。この日は西口文也監督の54歳の誕生日で、チームは連敗を3で止めている。
2点ビハインドで迎えた9回裏、先頭の長谷川信哉が内野安打で出塁すると、外崎修汰も左前打で続き、無死一、二塁と好機が広がる。ここで石井が左中間を破る2点三塁打を放ち、4-4の同点に追いついた。
なおも無死三塁。ベンチが送り出したのが、チーム最年長の中村だった。横山の初球をとらえた打球は三塁手を襲い、三塁走者が生還。ベルーナドームがサヨナラ勝ちに沸いた。
「あんまりいいバッティングではなかったけど、飛んだところが良かった」
試合後、中村は自身の一打をそう評した。本人の言葉どおり、会心の当たりではない。それでも無死三塁という場面で、確実に前へ飛ばす仕事を初球でやってのけた。
積み上がった記録、数字で見る43歳の一打
記録面の中身は濃い。まず年齢だ。中村は2025年4月27日のオリックス戦で、41歳8カ月で代打サヨナラ打を放ち、西武の球団最年長サヨナラ安打記録をつくっていた。それから1年5カ月、43歳1カ月で自分の記録を更新したことになる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通算サヨナラ安打 | 10本目(前回は2025年4月27日オリックス戦) |
| 球団内の順位 | 清原和博の11本に次ぐ単独2位(松井稼頭央の9本を抜く) |
| 球団最年長サヨナラ安打 | 43歳1カ月(従来は自身の41歳8カ月) |
| 40代での代打サヨナラ安打 | 2本目、プロ野球史上初 |
| 43歳以上の代打サヨナラ打 | パ・リーグでは1972年のスペンサー(阪急)以来54年ぶり |
| 43歳以上のサヨナラ安打 | 2013年の山崎武司(中日、44歳6カ月)以来で5人目、8度目 |
球団の通算サヨナラ安打では、松井稼頭央と並んでいた9本から抜け出し、単独2位に上がった。1位の清原まではあと1本に迫る。
清原は1986年から96年まで西武でプレーし、黄金期の主砲として11本を積み上げた。松井稼頭央は1990年代後半から2000年代前半にかけて西武の遊撃手として活躍し、2023年から24年途中まで監督も務めた。球団の歴史に名を残す2人の間に、43歳の中村が割って入った。
代打でのサヨナラ打という条件を重ねると、記録の重みはさらに増す。43歳以上で代打サヨナラ打を放った選手は、パ・リーグでは1972年に阪急のダリル・スペンサーが打って以来、半世紀以上いなかった。ベンチで出番を待ち、1打席だけで試合を終わらせる役割は、年齢を重ねた打者にとって簡単な仕事ではない。
40代で代打サヨナラ安打を2本打った選手は、プロ野球の歴史で中村が初めてとなった。43歳以上でのサヨナラ安打自体は、2013年の山崎武司が44歳6カ月で記録しており、プロ野球全体で見れば中村より年上の例もある。今回の年齢記録は、あくまで西武の球団記録としての更新だ。
「左耳に外崎」歓喜のシャワーとベテランの素顔
サヨナラ勝ちの後は、恒例のウオーターシャワーが待っていた。中村は「結構かかったっすよ。ぬれましたけど」と振り返った。さらに映像を見返したとして「左耳に外崎」と、シャワーの輪にいた後輩・外崎修汰の名前を挙げた。
「今日冷えてたので、僕一応インフルエンザ明けでもあるので、かかりたくなくて」とも明かした。記録ずくめの一打の直後でも、口から出るのは肩の力の抜けた言葉ばかりだ。
前回のサヨナラ打について問われると「覚えていません」と答え、この日の場面については「みんながつないで、石井一成が同点タイムリー打ってくれた」と、つないだ打者たちの名前を挙げた。
西口監督の誕生日、2位を守った一勝
この日は西口監督の54歳の誕生日でもあった。敗れれば3位に転落する一戦を逆転サヨナラで制し、監督は「大事なところでしっかりと結果を残してくれている。頼りになるベテラン」と中村をたたえた。残り試合に向けては「一戦必勝でいくのみ」と短く話している。
中村は2001年のドラフトで大阪桐蔭高から西武に指名されて入団し、本塁打王を6度獲得した球界屈指の長距離砲だ。近年は代打での出番が増えたが、勝負どころで呼ばれる役割は変わらない。
なぜ代打の切り札として信頼され続けるのか。
答えはこの日の打席にある。初球から迷わず振り、結果を出した。中村自身も、クライマックスシリーズを見据えて「経験している選手が引っ張って行けたらいい戦いができるかなと思います」と語っている。
残り5試合、2位争いは最後まで続く
西武はこの勝利で2位を守ったが、残りは5試合。負ければ3位に落ちる状況だっただけに、最後まで気の抜けない争いが続く。
クライマックスシリーズのファーストステージを本拠地で戦えるかどうかは、2位を守り切れるかにかかる。43歳のベテランが放った一打は、その争いの中でチームに大きな1勝をもたらした。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































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