金井莉佳選手は埼玉栄高校出身 そのスケート経歴に迫る!プラチナキッズ初の五輪選手がショートトラック女子500mで準々決勝へ

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ミラノ・コルティナ冬季五輪ショートトラック女子500mで、初出場の金井莉佳(20、日大)選手が準々決勝に進出した。レース中の転倒に巻き込まれるも、冷静な判断で2着を確保。埼玉県のアスリート育成事業「彩の国プラチナキッズ」出身者として初の五輪選手となった彼女の、偶然から始まった競技人生とこれまでの軌跡を追う。
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転倒アクシデント乗り越え準々決勝へ、冷静な判断光る
ミラノ・コルティナ冬季五輪は大会5日目の2026年2月10日、ショートトラックの競技が始まった。女子500メートル予選3組に出場した金井莉佳(20、日大)選手は、アクシデントを乗り越えて組2着に入り、12日(日本時間13日)に行われる準々決勝へ駒を進めた。
4人中4番手でスタートした金井選手だったが、レースは終盤に動く。ラスト1周で前を滑っていたアメリカの選手が転倒。すぐ後ろにいた金井選手も巻き込まれる形となったが、即座に立ち上がって滑走を再開。順位で進出できる2着の座を守りきった。重圧のかかる五輪初レースで、とっさの好判断が光る結果となった。
一方、予選2組に出場した中島未莉(22、トヨタ自動車)は3着でゴールしたが、タイムで上位4人に入れず、予選で敗退した。
金井莉佳選手のプロフィールと経歴
五輪の舞台で堂々たる滑りを見せた金井選手は、どのような道を歩んできたのか。そのプロフィールと経歴は以下の通りだ。
プロフィール
- 氏名:金井 莉佳(かない りか)
- 生年月日:2005年9月25日
- 年齢:20歳(2026年2月時点)
- 出身地:埼玉県鴻巣市
- 身長:167cm
- 学歴:鴻巣市立笠原小学校、鴻巣市立鴻巣北中学校、埼玉栄高等学校を経て、現在日本大学文理学部文学専攻(通信教育部)2年在学中
- 所属:日本大学
- 座右の銘:「己に克つ」
偶然の出会いから全国、そして世界へと続いた経歴
幼少期から陸上競技や水泳をこなす活発な子どもだった。小学4年の時、フィギュアスケートに興味を持ち、埼玉県のアスリート発掘事業「彩の国プラチナキッズ」のスケート体験会に自ら応募。しかし、当日会場で行われていたのはショートトラックだった。本人は「びっくりした」と当時を振り返るが、これが競技との運命的な出会いとなる。
小学5年から本格的に競技を始めると、陸上で鍛えた脚力も生かして急速に上達。小学6年で出場した全日本ノービス&ジュニアカップで初優勝を飾った。中学時代には日本スケート連盟の強化指定選手に選ばれ、スピードスケートとの「二刀流」にも挑戦。2019年の大会では、平昌五輪金メダリストの小平奈緒が持っていた1500メートルと3000メートルの大会記録を塗り替えるなど、早くからその才能を示した。
高校はスポーツ強豪校の埼玉栄高校へ。「違う競技のアスリートから刺激がもらえると思った」と、すべてはスケートのためだった。高校1年で国体少年女子1000メートルを制し、高校2年でワールドカップに初出場。日本大学進学後も日本代表として活躍し、今季のワールドツアーでは女子3000メートルリレーで2度の3位入賞に貢献。五輪代表の座を掴んだ。
「プラチナキッズ」初の五輪選手、埼玉の育成事業が結実
金井選手の五輪出場は、埼玉県のスポーツ界にとっても大きな意味を持つ。彼女は、県と県スポーツ協会が2011年度から取り組むアスリート発掘・育成事業「彩の国プラチナキッズ」の修了生として初めて誕生したオリンピアンだ。
この事業は、県内の運動能力に優れた小学4年生を発掘し、中学入学までの期間、スポーツ科学に基づいた多様な育成プログラムを提供するもの。金井選手はこのプログラムの「競技体験」をきっかけにショートトラックと出会った。県スポーツ協会の久保正美専務理事は「チーム埼玉の力でオリンピアンが誕生した」と語る。本人の努力に加え、育成プログラムや練習環境の整備といった周囲のサポートが実を結んだ形だ。
五輪出場が内定した後、金井選手は埼玉県の大野元裕知事を表敬訪問。「たくさんの方々に支えられて、今の私がいます。最後まで諦めず、五輪という舞台を楽しみたい」と決意を述べた。
強みは「一瞬の加速力」、悲願のメダルへ挑む
金井選手の強みは、どんな氷の状態にも左右されない対応力と、一瞬でトップスピードに乗る加速力。本人は「一瞬で上げたスピードを持続させていくこと」を課題に挙げるが、その加速力は世界と戦う武器になる。
ショートトラックは、激しい順位争いや接触が頻繁に起こる。「最後まで何が起こるか分からないところが面白い。0・1秒を争うことが性に合っている」と金井選手は競技の魅力を語る。予選で見せた冷静なレース運びは、まさにその言葉を体現するものだった。
日本女子ショートトラック界はいまだ五輪でのメダル獲得がない。金井選手は個人種目に加え、女子3000メートルリレーと混合リレーにもエントリーされている。挑戦者として臨む大舞台で、日本女子初の快挙を目指す。まずは12日の準々決勝での滑りが注目される。
[文/構成 by さとう つづり]

















































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