MEDIA DOGS

新着記事

クロフォードがリング誌2025年間MVP受賞、年間4試合の井上尚弥は候補止まり

クロフォードがリング誌2025年間MVP受賞、年間4試合の井上尚弥は候補止まり

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ボクシング界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」は、2025年の年間最優秀選手にテレンス・クロフォードを選出した。2階級上の王者を破り、史上初の3階級4団体統一を達成した歴史的偉業が評価された形だ。一方、年間4戦全勝で王座を防衛し続けた井上尚弥は最終候補に選出されたが、2年ぶりの受賞はならなかった。

↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓

クロフォード、歴史的偉業で年間MVP。井上尚弥は2年ぶり受賞ならず

ボクシング界で最も権威を持つとされる米専門誌「ザ・リング」は2026年1月31日(日本時間)、2025年の年間最優秀選手(Fighter of the Year)に、元3階級4団体統一王者のテレンス・クロフォード(米国)を選出したと発表した。

クロフォードは2025年9月、2階級上のスーパースター、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)に判定勝利。男子ボクサー史上初となる3階級での4団体王座統一という歴史的偉業が、受賞の決定打となった。

一方、最終候補5人にノミネートされていた世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、2023年以来2年ぶりとなる受賞を逃した。年間を通して圧倒的な強さを見せつけたが、クロフォードが成し遂げた一戦のインパクトには及ばなかった。

対照的だった両雄の2025年。単発の衝撃か、年間通した支配か

2025年における両雄の歩みは実に対照的だった。クロフォードがリングに上がったのは、9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われたアルバレス戦のただ一度きり。しかし、その一戦がボクシング史に深く刻まれるものとなる。

スーパーウェルター級王者だったクロフォードが、2階級上のスーパーミドル級で絶対的な王者として君臨していたアルバレスに挑戦。体格差をものともせず、卓越した技術で試合を支配し、3-0(116-112, 115-113, 115-113)の判定で勝利を収めた。この歴史的勝利により、クロフォードはキャリアの頂点で引退を表明する。

対する井上は、年間を通して王座を守り続けた。1月のキム・イェジュン(韓国)戦でのKO勝利を皮切りに、5月にはラモン・カルデナス(米国)をTKOで下す。9月には強敵ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定勝ちし、12月のアラン・ピカソ(メキシコ)戦も判定で制して年間4戦全勝。4団体統一王座の年間4度防衛は史上初の快挙であり、その支配力を改めて証明した一年だった。

日本勢も各賞で存在感、井上真吾トレーナーは年間最優秀賞の栄誉

年間最優秀選手の座は逃したものの、日本ボクシング界は各部門で高い評価を受けた。特筆すべきは、井上尚弥と弟・拓真(大橋)の父である井上真吾トレーナーが「年間最優秀トレーナー賞」を受賞したことだ。

尚弥の年間4勝に加え、拓真の防衛成功などを支えた手腕が認められた。真吾氏はスポーツ報知に対し、「常に全力で取り組んだ練習の成果が実を結ぶ結果になった」と喜びを語っている。

また、「年間最有望選手賞(Prospect of the Year)」の候補には、2025年にプロデビューから4連勝を飾った堤麗斗(志成)がノミネートされた。さらに、「女子年間最優秀選手」にはWBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田瑞希(三迫)が選出されるなど、日本のボクシング界全体の層の厚さを示す結果となった。

年間最高試合の候補には井上対カルデナス戦、寺地拳四朗対ユーリ阿久井政悟戦が選ばれるなど、2025年は日本のリングが世界的な注目を集めた年であったことを物語る。

引退の花道と次なる戦い。それぞれの道へ

今回の受賞は、クロフォードにとって輝かしいキャリアを締めくくる最高の栄誉となった。アルバレス戦から約3カ月後の2025年12月16日、クロフォードは自身のSNSで「証明すべきことは何も残っていない」と述べ、現役引退を正式に表明。無敗のまま、そして歴史的な記録を打ち立ててリングを去る。

一方、井上尚弥の視線はすでに次なる戦いに向けられている。2025年の戦いを終えた直後から、2026年にはWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)との日本人対決の実現が期待されている。年間4試合という過密スケジュールを戦い抜いた「モンスター」の挑戦は、これからも続く。

活動量か、インパクトか。リング誌の評価は後者に軍配を上げたが、両者が2025年に見せたパフォーマンスが共に歴史的なものであったことに疑いの余地はない。それぞれの道に進む二人の英雄の功績は、ボクシングファンの記憶に永く刻まれるだろう。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top