宮古島西部の海の真ん中に、干潮時にだけ現れる夢のような砂浜「ユニの浜」があります。この幻の島にカヌーで上陸できるツアーに参加してきました。綺麗な海に360度囲まれた特別な体験は素晴らしいものでした。そこで実際に行ってみて感じたことや、基本情報、周囲の反応などをまとめてみました。
ユニの浜とは?
ユニの浜は、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋の西沖に位置する無人の砂州です。普段は海水面下に沈んでおり、潮が引いたときにだけ真っ白な砂浜が現れるため「幻の島」とも呼ばれています。干潮時には直径約100メートルの白砂の島が広がり、360度どこを見ても透明度の高いエメラルドグリーンの海に囲まれる絶景が楽しめます。まるで世界の果てに立っているかのような非日常的な空間です。
このユニの浜へは、陸から直接はアクセスできません。上陸するにはボートやカヌー(カヤック)を利用したツアー参加が必須です。多くの観光客は、伊良部大橋近くのサンセットビーチやトゥリバーマリーナを拠点に、ツアー船またはカヌーでユニの浜を目指します。ボートでは出発地点から約5分、カヌーでは約20分ほどで到着します。出発地点からの距離や所要時間は、以下の図を参考にしてください。
出発地点からの距離と所要時間
項目 | 内容 |
---|---|
主な出発地点 | 来間島(くりまじま)のビーチなど |
ユニの浜までの距離 | 約1km〜2km(出発地点により変動) |
所要時間(片道) | 約20分〜30分(天候や海況による) |
※天候や海峡により時間は前後します。
カヌーツアーの場合、経験がない初心者でも参加可能で、漕ぎ方のレクチャーから丁寧に教えてもらえます。

ツアーの所要時間はトータルでおおよそ2時間程度です。安全性にも配慮されたプロガイドの同行のもとで冒険に出られます。価格は大人で1人あたり約1万円前後(税込)で、写真や動画データを無料提供してくれるショップもあります。
主要なツアー会社とその特徴、料金をまとめると以下のようになります。
ツアー会社(プラン名) | 特徴・備考 | 料金(税込) |
---|---|---|
宮古島BLUE(幻の島ユニの浜カヤックツアー) | 宮古島出身ガイド、写真データ無料、雨天対応 | 大人10,000円 |
宮古島ツアーズ(ユニの浜カヤックツアー) | 当日予約可、写真データ無料 | 大人10,000円 |
宮古島ADVENTURE PiPi(カヌーツアー) | ピピ最大規模ショップ、子供から初心者まで対応 | 大人7,900円 |
※料金は2025年9月時点の大人料金の目安です。
カヌーで行く幻の島冒険
私が参加したのは、サンセットビーチから出発するカヌーツアーでした。朝の集合時間に向かうと、まずガイドさんからカヌーの漕ぎ方や注意事項のレクチャーがありました。浮き輪を着用し、2人乗りのカヌーに乗って海に出ます。伊良部大橋の下をくぐりながら西へ進むと、やがて海の真ん中に白い砂浜が見えてきました。それがユニの浜です。
カヌーは初めてだったので、最初は漕ぎ方に戸惑いました。パドルで左右交互に水を掻きますが、進行方向にまっすぐ進むのが意外と難しく、時にはカヌー自体が回ってしまうことも…。しかしガイドさんが近くを見守りながらアドバイスしてくれたおかげで、安心して漕ぎ続けることができました。漕ぎながら目の前に広がる宮古ブルーの海は透明度が高く、水面下のサンゴや魚も見えるんです。運良くウミガメにもすれ違い、ワクワクしました。
約20分ほど漕ぎ続けると、無事ユニの浜に到着しました。砂浜に上陸すると、360度どこを見ても青い海に囲まれているのが実感できます。足元の砂は細かく白く、歩くとクシャクシャと心地よい音がします。まるで地球の果てに来てしまったかのような非日常的な空間です。潮位によっては、写真のように伊良部大橋が背景に映る絶景も楽しめます。

上陸してからは自由時間があり、写真を撮ったり浅瀬で水遊びをしたりと楽しめました。この日は平日の早朝のツアーだったので、一緒に上陸したのは他にもう1組だけで、ほぼ私たちだけでユニの浜を楽しめました。静かな海の中に浮かぶ砂浜で、特別な時間を過ごせた気がします。
しかし、その間も潮はゆっくり満ちてきていました。上陸時にはかなり広かった砂浜が、1時間後にはどんどん縮小していくのが不思議でした。「幻の島」と呼ばれる所以が実感できる光景です。満潮になると再び海に沈んでしまうので、干潮のタイミングを逃さないことが大切です。実際、潮の満ち引きによって姿を変える様子は非常に面白く、潮の干満と時間の流れを肌で感じる体験になりました。
自由時間が終わると、再びカヌーに乗って出発地点に戻ります。帰り道も潮の流れに乗ってスッと進めました。漕ぎながら振り返ると、伊良部大橋の下にはユニの浜が小さく見えていました。海に沈む前の最後の姿を見送り、冒険も無事終了です。
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総合的な評価
このユニの浜カヌーツアー、総じて非常に満足度の高い体験でした。まず最大のメリットは、絶景を堪能できる非日常的な時間を過ごせることです。360度青い海に囲まれたユニの浜では、普段とは違う解放感とリラックス感を味わえます。特に平日や早朝のツアーなら観光客も少なく、ほぼ独占で絶景を楽しめる幸せもあります。
また、初心者でも参加しやすいのも良い点です。漕ぎ方の基礎から教えてもらえるので、カヌーが初めてでも安心です。ガイドさんが常に周囲を見守ってくれるため、安全性にも不安はありません。ツアー中に撮影してもらった写真や動画データが無料で提供されるケースも多く、思い出をしっかり残せるのも嬉しいです。実際、当日撮影してもらった映像を後で見ると、自分たちのカヌー漕ぎやユニの浜の美しさが振り返れてとても楽しかったです。
一方で、気になった点もあります。まず、カヌーは思ったより漕ぐのに力が入る運動です。二人で漕ぐ場合はペアとのペースを合わせる必要があり、進行方向にまっすぐ進めないこともありました。ただ、それ自体も冒険の一部ですし、慣れればそれほど大変ではありません。また、潮の干満に左右されるところも注意点です。ユニの浜に上陸できるのは干潮時のごく限られた時間だけなので、ツアーの開始時間も潮位に合わせて調整されます。例えば夜間や満潮時にはユニの浜自体が見えないので、必ず干潮の時間帯を狙う必要があります。そのため、旅行スケジュールを組む際は潮汐表を確認し、ツアーの開始時間に融通を利かせる必要があります。
さらに、天候や海況によって中止となる可能性もあります。雨天や風が強い日は安全のためツアーが中止になることがあります。当日は晴天で風も穏やかだったので問題ありませんでしたが、朝方まで雨模様だったときは少し心配でした。まあ、自然相手のアクティビティなので仕方ないと割り切りつつ、リゼビーションの際にはツアー会社からの連絡に注意することにしました。
総合すると、メリットの方が圧倒的に大きい体験でした。一度きりの絶景と非日常を味わえるユニの浜ツアーは、宮古島旅行のハイライトになること間違いありません。
SNSや口コミで見るユニの浜
このユニの浜ツアーは、近年SNSでも話題を呼んでいます。Instagramなどでは「#ユニの浜」というハッシュタグで多くの投稿が見られ、多くの人が「まるで天国のようだ」「絶景に感動した」と絶賛しています。実際、ユニの浜は海の真ん中に浮かぶ白砂の島という独特の魅力から、「一生に一度見たいスポット」として宮古島旅行の人気アクティビティランキングにも度々ランクインしています。
口コミサイトでも評価は高く、多くの参加者が満足度を語っています。ある方は「カヤック初挑戦でしたがガイドさんが丁寧に教えてくれて楽しく漕げました!天気も良く海も綺麗で大満足です」とコメントしています。また「ユニの浜から見る景色は最高!カヤックも楽しく、子供も大喜びでした。映像・写真もセンスが良く、見ているとまた行きたくなりました。スタッフが非常に親切で満足感100%です」という声もあります。家族連れやカップルなど幅広い層が楽しめる体験だということがわかります。
特に、ツアー中に撮影してもらえる写真・動画については「映像のみですがとても良かったです」「素敵な思い出になりました」と好評です。参加者同士で共有されるドローン映像などもSNS映え抜群で、帰国後に友人に見せたところ「すごい!宮古島に行きたくなった」と驚かれました。ユニの浜ツアーはそれだけ見せどころのある体験です。
一方で、潮の満ち引きや天候の影響でユニの浜に行けない場合があることについても、一部で声が聞かれます。「ツアー当日に潮位が合わず別のコースに変更になった」というケースもあるようですが、その場合は代替のビーチでカヌーを楽しむなど対応してもらえることが多いようです。ツアー会社側も安全と満足度を両立させるために柔軟に対応していることがわかります。
総じて、世間の反応は「行ってみて良かった」という声が压倒的です。ユニの浜カヌーツアーは宮古島でしか味わえない特別な体験として、多くの観光客に愛されているのが実感できます。
ぜひ行ってみたい、そして行ってみて良かった
宮古島の幻の島「ユニの浜」にカヌーで行ってきた体験は、本当に忘れられない思い出になりました。海の真ん中に浮かぶ白砂の島で、自分たちだけの非日常を過ごせたことは何よりの贅沢です。カヌー漕ぎの楽しさ、絶景への感動、潮の満ち引きを肌で感じる不思議…、多くの発見が詰まった2時間でした。

もしこれから宮古島旅行を計画されている方がいれば、ぜひユニの浜カヌーツアーに参加してみてください。特に初心者の方や家族連れでも大丈夫なので、思い切ってチャレンジしてみる価値があります。干潮の時間を確認し、天気予報にも注意しつつ予約すれば、安全に特別な冒険を楽しめるはずです。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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