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【函館旅行】エレベーターとレトロ建築が最高だった!旧丸井今井百貨店(まちづくりセンター)体験レポ

【函館旅行】エレベーターとレトロ建築が最高だった!旧丸井今井百貨店(まちづくりセンター)体験レポ

函館旅行の計画にはなかった、思わぬ出会い。それが今回ご紹介する「函館市地域交流まちづくりセンター」でした。市電の「十字街」電停を降りてすぐ、函館山の麓に凛と佇む美しい洋風建築。そのレトロで風格ある外観に心を奪われ、私は吸い寄せられるように中へと足を踏み入れたのです。

正直なところ、最初は「古い建物を眺めるだけかな?」と思っていました。しかし、そこは単なる歴史的建造物ではなく、函館の歴史と文化、そして未来の旅のヒントまで詰まった、まさに「宝箱」のような場所だったのです。

十字街のシンボル「函館市地域交流まちづくりセンター」とは?

多くの観光客が「まちセン」の愛称で親しむこの建物。その正体は、市民活動の支援や観光情報の発信を行う複合施設です。でも、この建物の本当の魅力は、その華やかな過去にあります。

入り口

大正ロマン薫る、元百貨店の歴史

この建物は、1923(大正12)年に「丸井今井百貨店 函館支店」として建てられました。当時、函館が関東以北最大の都市として栄えていた時代の中心地に誕生した、鉄筋コンクリート造のモダンなデパートだったのです。ドーム型の屋根が特徴的な外観は、2007年の大規模改修で竣工当時の姿に復元されたものだそう。

度重なる大火に見舞われた函館の街で、この建物もまた1934(昭和9)年の函館大火で内部が全焼するという悲劇を乗り越えてきました。そんな激動の歴史を想像しながら館内を歩くと、一つ一つの柱や階段にまで物語が宿っているように感じられます。

入り口

現在の姿:市民と観光客をつなぐ交流拠点

百貨店が移転した後、函館市の分庁舎として使われた時期を経て、現在は「函館市地域交流まちづくりセンター」として新たな役割を担っています。NPOや市民団体の活動拠点であると同時に、観光案内所やイベントスペース、カフェなども併設され、誰でも気軽に立ち寄れる開かれた場所となっています。

【体験レポ】一歩足を踏み入れると、そこは発見の宝庫だった

私が訪れたのは平日の午前11時50分頃。館内は観光客らしき人々が10名ほどいましたが、混雑している様子は全くなく、とても静かで落ち着いた雰囲気。自分のペースでじっくりと見学できる、贅沢な時間を過ごすことができました。

開放的な空間と、心躍る歴史展示

中に入ってまず驚いたのは、その天井の高さと開放感!百貨店だった頃の華やかさが目に浮かぶようです。館内には、この建物の歴史を物語る写真や資料が随所に展示されていました。

館内が開放的

「大正時代にこんな立派なデパートがあったんだ…!」と、当時の賑わいを想像するだけでワクワクしてしまいます。どんな素敵な商品が並び、どんな人々が目を輝かせながら買い物を楽しんだのでしょうか。そんな空想に浸るのも、歴史的建築を訪れる醍醐味ですよね。

隠れた目玉!東北最古の「手動式エレベーター」

そして、この「まちセン」には絶対に外せない見どころがあります。それが、1934年の函館大火後に設置された、東北以北で現存する最古の手動式エレベーターです。

なんとこのエレベーター、今も現役で動いているんです!1階のインフォメーションで緑のベストを着たスタッフさんに「エレベーターに乗りたいです」と声をかけると、操作して乗せてくれます。

蛇腹式の扉、そしてスタッフさんの手でレバーを操作して動く特別な体験は、まるで映画のワンシーンのよう。最上階の5階まで、ガタンゴトンと音を立てながら昇っていく時間は、まさにタイムスリップ感覚。これは函館に来たらぜひ体験してほしい、貴重なアトラクションです。

旅の計画にも最適!充実の情報コーナーとカフェ

歴史探訪だけでなく、実用的な情報収集の場としても非常に優秀でした。パンフレットコーナーには、函館市内はもちろん、近郊の町の観光情報までずらり。次の行き先を考えたり、旅の計画を練り直したりするのにとても役立ちました。

函館の情報誌、観光雑誌など

歩き疲れたら、1階にある「cafe Drip Drop」で一休み。開放的な空間でコーヒーを飲みながら、手に入れたパンフレットを広げる時間は至福のひとときです。館内にはちょっとしたお土産が買える売店もありました。

次ページ:良かった点と少し気になった点

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