アビスパ福岡が岡山に2-1、リーグ戦7試合ぶり白星 途中出場の橋本悠がJ1リーグ初ゴールの決勝弾

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
明治安田J1リーグ第9節が、きのう10日に福岡市のベスト電器スタジアムで行われ、アビスパ福岡がファジアーノ岡山を2-1で破った。1-1の後半31分、途中出場の橋本悠(24)がJ1リーグで初めてのゴールを決め、これが決勝点となった。福岡は8月15日のセレッソ大阪戦以来、リーグ戦7試合ぶりの勝利で、10日終了時点の順位を18位から16位に上げている。
1-1の後半31分、ピッチに入って10分後の決勝弾
試合は立ち上がりから福岡のペースだった。前半8分、ペナルティーエリア左でのパス交換から前嶋洋太が右足で切り返し、左足でシュート。GKの手に触れながらもゴール右へ決まり、前嶋にとって今季初得点となった。
後半に入ると、流れは岡山へ傾く。後半16分、ロングボールの処理が乱れた隙を白井康介が突いてペナルティーエリア右へ持ち込み、右足のシュートがクロスバーに当たってネットを揺らした。白井も今季初ゴールで、試合は振り出しに戻った。
福岡ベンチが動いたのは後半21分だった。岡哲平に代えて橋本を送り出すと、10分後にその采配が実る。後半31分、椎橋慧也のミドルシュートが相手DFに当たってペナルティーエリア中央にこぼれ、待っていた橋本が右足で流し込んだ。ゴールはVARでオフサイドの有無が確認されたうえで認められている。
岡山は後半41分に松本昌也がネットを揺らしたものの、オフサイドで取り消し。福岡は残り時間を守り切った。
鳥栖のアカデミーから福岡大学を経てプロへ、24歳の副主将
橋本は2002年6月7日生まれ、佐賀県出身のDFで、背番号は47。サガン鳥栖のU-12からU-18までアカデミーで育ち、トップチームへの昇格はかなわなかった。福岡大学へ進み、2024年に特別指定選手として福岡でプレーすると、2025年に正式に加入した。
縦への推進力が持ち味のサイドバックで、2026年前半に行われたJ1百年構想リーグでは、アウェーの神戸戦で直接フリーキックを決め、プロ初ゴールを記録している。今季は副主将を任されながら、リーグ戦では前節に続き、この日も先発を外れていた。
百年構想リーグでは4得点を挙げていたが、J1リーグではプロ1年目の2025年を含めて、これが初めての得点だった。
「お待たせしました」 涙で語った副主将の重圧
試合後、橋本は涙を抑えられなかった。フラッシュインタビューでは、まず「サポーターの皆さんに『お待たせしました』」と切り出し、「1人で考える時間が多くて、何か結果を残して、いろんな人に恩返ししたいという思い」があったと明かしている。
西日本スポーツの取材には、副主将としての胸の内を打ち明けた。「副主将の重圧は大したことないと思っていたけど、どこかで解消できない自分がいて…。そういったことも含めて数字を早く欲していた」。続けて「負け続けているのに、これだけたくさんのサポーターの方に来ていただいて、その思いに全員で応えたかった」とも語った。
この日の入場者数は9104人。勝てない時期にもスタジアムへ足を運んだ人たちの前で、地元クラブの24歳が結果を出した。
塚原真也監督は「全員で塊というものはできた」と手応えを口にしている。1月に前監督との契約が解除され、コーチから暫定監督を経て、5月に2026-27シーズンからの正式就任が決まった指揮官にとっても、苦しい2か月を抜ける1勝となった。
7試合ぶりの白星で降格圏を脱出、岡山は今季初の連敗
福岡はこの勝利で2勝1分け6敗の勝ち点7とし、10日終了時点で16位に浮上した。前節までは6試合勝ちなしで、降格圏の18位に沈んでいた。
ただ、順位はまだ安定しない。第9節は11日にも試合が残り、勝ち点6の名古屋グランパスなど、福岡より消化試合が1つ少ないチームもある。結果次第では再び順位が入れ替わる。
一方の岡山は勝ち点13のまま、今季初めての連敗となった。
14日はルヴァン杯で2年ぶりの九州ダービー
福岡の次の公式戦は14日のルヴァンカップ3回戦で、J2のサガン鳥栖とアウェーで対戦する。九州のライバルとの一戦は2年ぶりで、橋本にとっては育ったクラブとの対戦になる。岡山は同じ日に、名古屋グランパスとのアウェー戦を迎える。
トップ昇格を逃したクラブを相手に、J1初ゴールを決めたばかりの副主将がどんなプレーを見せるのか。橋本は次戦へ向けて「かなり気合が入っています」と話している。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]
















































































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