磯谷広太、東日本新人王決勝の会見で「必ず倒して勝って優勝します」 輪島功一の孫

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プロボクシングの東日本新人王決勝戦の会見が10月10日、東京都文京区で開かれ、スーパーライト級で決勝に進んだ磯谷広太(19)=三迫=が「必ず倒して勝って優勝します」と宣言した。祖父は元WBA・WBC世界スーパーウエルター級王者の輪島功一氏(83)。昨年は決勝で判定負けしており、11月3日の後楽園ホールで竹内凰騎(19)=T&T=と対戦する。
2年連続の決勝へ「必ず倒して勝って優勝します」
会見には決勝に進んだ12階級の選手23人が出席した。ライトフライ級は當山楓真(ワタナベ)の棄権で児島義輝(角海老宝石)の優勝が決まっており、11月3日は残る11階級で決勝を争う。
新人王戦は、プロの4回戦を戦う若手が階級ごとに争うトーナメントだ。東日本の決勝は5回戦で行われ、優勝すれば全国の頂点を決める全日本新人王決定戦に進む。スーパーライト級(63.5キロ以下)で2年連続2度目の決勝に挑む磯谷は、会見で「必ず倒して勝って優勝します」と言い切った。昨年の決勝を引き合いに「今年はあんなボクシングはしない。去年の負けが生きて成長していると思います」と続け、1年前の自分とは「全部、違う」とも口にしている。
相手の竹内は身長182センチで、180センチの磯谷より2センチ高い。磯谷が竹内について挙げた第一印象は背の高さだった。それでも前に出てくるファイター型の相手は得意なタイプだとみており、「あとは自分のボクシングを信じることができればいい」と話した。会見では竹内と向き合うフェースオフにも臨んでいる。
昨年の判定負けから1年、ジム移籍で再出発
磯谷は2024年12月12日にプロデビューした東京都三鷹市出身のサウスポーで、駿台学園高時代のアマチュア戦績は17戦11勝(6RSC)6敗。プロ4戦目だった2025年11月の東日本新人王スーパーライト級決勝で落合昭斗(一力)に1-2の5回判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。
この試合は中盤から消極的になったまま判定にもつれ込んだ。会見でも磯谷は「去年決勝で負けて悔しい思いをしているので」と、1年前の決勝に繰り返し触れている。
2026年1月20日付で、祖父が開いた輪島功一スポーツジムから、祖父が現役時代に所属し、兄も先に移っていた三迫ジムへ移籍。新しい環境で迎えた2度目の新人王戦は、7月29日の準々決勝が初戦となった。後楽園ホールで野口和馬(ワタナベ)と対戦し、3回に左ボディアッパーで動きを止めると連打でレフェリーストップを呼び込む。プロ5戦目で初めてのKO勝利だった。
試合後の磯谷は「これまでは顔ばかり狙っていたが、ボディを出せたことが収穫。移籍初戦だったので、良い内容で勝ててホッとしている」と明かした。昨年の決勝で負けたその日のうちに、翌年の新人王戦への出場を決めていたという。
変わったのは狙いどころだけではない。「以前は当ててポイントを取ることばかり考えていた。でも、それでは何かが足りないと感じた。今回は相手にダメージを与えることを意識した」。判定で競り負けた1年前の反省が、会見での「倒して勝つ」という言葉につながる。
9月18日の準決勝では程子浩(DANGAN)と対戦した。2回にプロで初めてのダウンを喫したものの、そこから立て直して3-0の判定勝ち。倒されても崩れなかった経験は、本人にとって大きな自信になっている。戦績は5勝(1KO)1敗となった。
祖父・輪島功一は1971年に世界王座、3度の戴冠
祖父の輪島功一氏は1943年4月21日、樺太生まれ。北海道士別市で育ち、17歳で上京した。プロ入り後の1969年に全日本新人王を手にしている。
1971年10月31日、東京・両国の日大講堂で世界初挑戦に臨み、WBA・WBC世界スーパーウエルター級王者カルメロ・ボッシ(イタリア)に15回判定勝ち。リング上でしゃがみ込んでから飛び上がる「かえる跳び」はこの頃から広く知られるようになった。王座は6度防衛し、オスカー・アルバラードに敗れて失った後も、1975年1月の再戦で奪い返した。その後に柳済斗(韓国)に敗れても1976年2月の再戦で雪辱し、世界王座に就いたのは計3度に上る。
引退後は輪島功一スポーツジムを立ち上げ、2021年に会長職を次男に譲った。磯谷も2026年1月に三迫ジムへ移るまでは、このジムに所属していた。
孫の磯谷が目指すのは、その祖父が1969年に手にした全日本新人王のタイトルだ。
父と兄が届かなかった新人王、受け継いだ白いトランクス
磯谷家は、新人王に縁がありながら手が届かなかった一家でもある。父の和広氏(49)は元プロボクサーで、現在はトレーナーとして広太を指導する。現役時代の2001年に東日本ウエルター級新人王に出場したが、初戦の準々決勝で敗れた。
兄の磯谷大心(25)=三迫=はWBOアジア・パシフィック・ウエルター級2位にランクされる。2022年11月の東日本ウエルター級新人王決勝に進んだものの、4回TKOで敗れた。決勝前の練習では、兄が弟の軽めのスパーリング相手を務めている。
決勝で磯谷がはくのは、父が約30年前に使っていた白いトランクスだ。兄の大心も同じトランクスで戦ってきた。このトランクスで戦うのは今回が最後になる予定で、磯谷は「今回で最後ですね。優勝して、いい記念品にしたい。しっかり勝っていい思い出のトランクスにできたらと思います」と話した。
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11月3日に後楽園ホールで決勝、ミドル級には筒井ちび太
東日本新人王決勝戦は11月3日、東京・後楽園ホールで行われる。スーパーライト級のほかにも注目カードが並び、ミドル級では岡村弥徳(八王子中屋)と筒井ちび太(パンチアウト)が対戦する。ミニマム級は林兼士(大橋)と関純輝(角海老宝石)の顔合わせだ。
東日本を制した先には、他地区の代表との全日本新人王決定戦が待つ。祖父が57年前に手にした全日本新人王へ、孫が続けるか。磯谷にとっては、昨年の決勝で止まった道の続きを歩く11月3日になる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]










































































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