石垣勝海、ロッテから戦力外 菊地吏玖・東妻勇輔と3人そろって現役続行を希望

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
千葉ロッテマリーンズは10月7日、石垣勝海内野手(28)、菊地吏玖投手(26)、東妻勇輔投手(30)の3選手に来季の契約を結ばないと通知したと発表した。球団によると、3人とも現役続行を希望している。2022年ドラフト1位の菊地、救援で通算126試合に登板した東妻、そして現役ドラフトで加わった石垣。10月4日の5選手と合わせ、ロッテが10月に戦力外を通告した選手は8人になった。
10月7日の発表で通告を受けた3選手
ロッテが7日に発表した通告は、支配下登録の3選手が対象だった。同じ日に通告を受けたほかの選手はおらず、3人はいずれも現役続行を希望している。
3人の今季の一軍成績は寂しい数字に終わった。石垣は8試合で5打数1安打、1打点。菊地は2試合で3イニングを投げて勝敗なし、防御率6.00だった。東妻にいたっては一軍登板が1試合のみで、2イニングを投げ防御率9.00となった。
| 選手 | 位置 | 出身 | ドラフト | 今季一軍 | 一軍通算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 石垣勝海(28) | 内野手 | 酒田南高 | 2016年3位(中日) | 8試合 打率.200 1打点 | 159試合 打率.138 4本塁打 9打点 |
| 菊地吏玖(26) | 投手 | 札幌大谷高-専修大 | 2022年1位 | 2試合 0勝0敗 防御率6.00 | 44試合 1勝2敗1S2H 防御率3.79 |
| 東妻勇輔(30) | 投手 | 智弁和歌山高-日本体育大 | 2018年2位 | 1試合 0勝0敗 防御率9.00 | 126試合 4勝4敗24H 防御率4.10 |
成績はNPB公式記録(10月7日現在)による。
名前を変えて臨んだ移籍2年目の石垣勝海
石垣は山形・酒田南高から2016年ドラフト3位で中日に入団した。2020年にプロ初本塁打を放つと、2022年は自己最多の50試合に出場して3本塁打。長打力と内野の複数ポジションを守れる器用さが持ち味だったが、中日での8年間は一軍131試合で打率.136、4本塁打。定位置をつかむには至らなかった。
転機は2024年12月9日の現役ドラフトだった。出場機会に恵まれない選手の移籍を後押しする制度で、石垣はロッテへ移る。同じ日、ロッテからは2015年ドラフト1位の平沢大河内野手が西武へ移籍している。ロッテ1年目の2025年は20試合に出場し、打率.143に終わった。
2026年1月25日、球団は登録名を「石垣雅海」から「石垣勝海」へ変更すると発表した。本人は球団を通じ、「勝海という名前には”海(マリーンズ)が勝つ”という願い、そして相手に勝り、勝利に貢献するという決意を込めています」と思いを明かしている。
2月には侍ジャパンのサポートメンバーにも名を連ねた。WBC本大会の登録選手ではないものの、宮崎で行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2026 宮崎」の対ソフトバンク戦に向けたメンバーに入り、日本代表のユニホームを着る機会を得た。
だが、シーズンに入ると一軍出場は8試合どまり。サポートメンバー入りの発表から約8か月。届いたのは来季の契約を結ばないという通告だった。
2022年ドラフト1位の菊地吏玖、救援で支えた東妻勇輔
菊地は北海道の札幌大谷高から専修大を経て、2022年ドラフト1位でロッテに入団した。プロ1年目の2023年は一軍で1試合に登板し、2年目の2024年に20試合へ登板機会を増やす。この年にプロ初勝利と初セーブを記録し、24イニングを投げて防御率2.25とまずまずの数字を残した。
ところが、翌2025年は自己最多の21試合に登板したものの防御率5.32と苦しみ、今季は一軍登板が2試合にとどまった。プロ4年間の一軍通算は44試合で1勝2敗1セーブ、防御率3.79。ドラフト1位の看板を背負った右腕が、4年で区切りを迎えた。
東妻は和歌山の智弁和歌山高から日本体育大へ進み、2018年ドラフト2位で入団した。ルーキーイヤーの2019年に24試合で3勝2敗7ホールドを挙げ、2020年も13試合で防御率3.00。2021年は自己最多の37試合に登板して防御率2.88。2023年も36試合に投げて自己最多の11ホールドをマークし、ブルペンの一角を担った。
しかし、2024年は6試合で防御率11.05、2025年も6試合の登板に終わり、今季は1試合だけ。一軍通算は126試合で4勝4敗24ホールドとなった。
東妻の弟で、横浜DeNAベイスターズの東妻純平捕手も9月30日に球団から来季の契約を結ばないと通知されている。兄弟がわずか1週間の間に、そろって通告を受けたことになる。
10月の戦力外通告は計8人に
ロッテは10月4日にも5選手へ来季の契約を結ばないと通知していた。支配下の一條力真投手と、育成の本前郁也投手、永島田輝斗投手、勝又琉偉内野手、髙野光海外野手だ。2024年ドラフト3位で東洋大から入団した一條は現役引退を決め、本前と勝又は現役続行を希望している。永島田と髙野は今後未定とされた。
7日の3人を加え、10月4日と7日の戦力外通告は支配下4人、育成4人の計8人に増えた。これより前の9月30日には、元主将の中村奨吾内野手も来季の契約を結ばないと通知され、話し合いの結果、退団が発表された。本人は現役続行を希望している。中村を含めると、ロッテが今オフに来季の契約を結ばないと通知した選手は9人になる。
関連記事:中村奨吾、ロッテ退団で現役続行を希望「12年間、本当にありがとうございました」 2014年度ドラフト1位・元主将の成績を振り返る
ベテランでは、独立リーグ出身で2度の首位打者に輝いた角中勝也外野手が7月20日に、2007年高校生ドラフト1巡目の唐川侑己投手が9月4日に、それぞれ今季限りでの現役引退を発表した。功労者の引退と中堅・若手の整理が、同じオフに重なっている。
3人の次の舞台はどこになるのか
現役続行を希望する選手にとって、次の所属先探しは他球団からの連絡を待つ時間から始まる。他球団にプレーを見てもらう場の一つが、例年秋に開かれるプロ野球12球団合同トライアウトだ。2026年は日本プロ野球選手会の主催で11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで開かれ、シート打撃は午後4時に始まる予定だ。2025年は11月12日にMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で行われ、戦力外となった選手たちが他球団の編成担当の前でプレーした。
内野の複数ポジションを守れる28歳の石垣、20代半ばの元ドラフト1位右腕・菊地、一軍で100試合以上を投げてきた30歳の東妻。3人の経験と年齢はそれぞれ違う。ロッテのユニホームでの区切りを迎えた3人が、どの球団で次のシーズンを迎えるのか。その答えは、これから始まるオフの動きの中で出る。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]










































































コメントはこちら