国吉佑樹、オイシックスで現役引退 NPB通算313試合登板、石川直也らも引退

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オイシックス新潟アルビレックスBCは10月7日、国吉佑樹投手(35)が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。横浜DeNA、千葉ロッテで通算313試合に登板した右腕は、メキシコ球界への挑戦を経て4月に新潟へ加入していた。元日本ハムの石川直也投手(30)、西村陸投手、鈴木颯人投手も引退し、ほかに9選手が退団する。
引退4人と退団9人、オイシックスが10月7日に一斉発表
球団が10月7日に出した「選手 引退・退団のお知らせ」には、計13人の名前が並んだ。引退は国吉佑樹、石川直也、西村陸(26)、鈴木颯人(25)の投手4人。ケンジ・パラレス、今井亮太、山下一馬の3投手と、捕手の山田和、伴在汰文、内野手の高橋駿臥、外野手のダニエル・フライ、比嘉天佑、浅井玲於の計9人は退団となった。
オイシックスは2024年からNPBのファーム公式戦に参加しており、2026年が3年目のシーズンだった。この年からファームは1リーグ3地区制に再編され、オイシックスは日本ハム、楽天、ロッテ、ヤクルトと同じ東地区で戦った。成績は119試合で46勝69敗4分け。東地区の5位で全日程を終えている。
チームでは9月下旬のロッテ戦で、又吉克樹、陽岱鋼の両ベテランが引退セレモニーを行ったばかりだ。NPBで実績を積んだ選手が、最後の舞台に新潟を選ぶ流れが続く。
育成1位から313試合、161キロ右腕の17年
国吉は大阪府出身で、熊本の秀岳館高から2009年の育成選手ドラフト1位で横浜に入団した。196cmの長身から投げ下ろす速球が持ち味で、2011年7月に支配下登録され、8月に一軍デビューを果たした。2012年には19試合に投げ、プロ初完投・初完封も記録している。
速さの頂点は2019年4月6日、横浜スタジアムでの巨人戦だった。自己最速を2キロ更新する161キロを計測し、この年は救援で53試合に登板して5勝3敗9ホールドを挙げた。翌2020年も42試合に投げ、ブルペンの一角を担い続ける。
転機は2021年6月14日に訪れた。DeNAとロッテが、国吉と有吉優樹投手の交換トレードを発表したのだ。発表時、国吉は「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです」と心境を明かしていた。移籍後は25試合で2勝0敗2セーブ、17ホールドを挙げ、新天地のブルペンで存在感を示した。
2022年と2023年は合わせて9試合の登板にとどまった。それでも2024年に41試合で3勝1敗、防御率1.51と復活。しかし2025年は一軍登板がなく、ロッテは10月6日に来季の契約を結ばないと発表した。
NPB公式記録によるプロ通算成績は以下の通りだ。
| 球団 | 一軍登板の年 | 登板 |
|---|---|---|
| 横浜・横浜DeNA | 2011〜2021年 | 238試合 |
| 千葉ロッテ | 2021〜2024年 | 75試合 |
| 合計 | 2011〜2024年 | 313試合(26勝31敗6セーブ、61ホールド、防御率3.52) |
※一軍公式戦の成績(2025年は一軍登板なし)。オイシックスでのファーム成績は含まない。
「感情までもが、以前より薄れている」引退を決めた理由
ロッテを離れた国吉は、2026年1月にメキシカン・リーグのサルティーヨ・サラペメーカーズと契約した。だが公式戦の開幕を前に故障で退団して帰国し、リハビリを経てオイシックスと契約を結ぶ。球団の発表は4月29日だった。入団時には「リハビリ中もたくさんの方々にサポートしていただき、ここまで順調に行うことができました」とコメントし、野球ができる喜びをかみしめながらプレーすると誓っていた。
今季のファーム成績は11試合、11回1/3を投げて0勝1敗、防御率7.94。思うような数字は残らなかった。
引退発表のコメントで、国吉はここ数年はけがやコンディション不良が続いたと打ち明けた。もう一度納得できる球を投げたいとマウンドに立ち続けたが、身体が万全でない状態にいつしか慣れ、登板前の緊張感や、結果への「嬉しい」「悔しい」という感情までもが以前より薄れていることに気づいたという。
「このまま現役を続けることは失礼なんじゃないか?と考えるようになりました」と心境をつづり、悩み抜いた末にユニフォームを脱ぐと決めた。
育成時代についても触れている。当時は「1年でも長く、この世界に食らいついてやる!」との一心で、朝から日が暮れるまで練習していたそうだ。あの頃の自分に17年間プレーできると伝えても、きっと信じないだろうとも書いた。
今後は未定としつつ、野球で育ててもらった恩を野球で返したいとの思いを強く持つ。締めくくりは「選手としては引退しますが、野球人としての人生は、まだまだこれからです」という一文だった。
元日本ハム守護神の石川直也も12年で区切り
石川は山形県出身。山形中央高から2014年のドラフト4位で日本ハムに入団した。192cmの右腕は2018年に52試合で19セーブ、防御率2.59を記録し、抑えの役割も担った。2019年は自己最多の60試合に登板した。
だが2020年に右肘のトミー・ジョン手術(靱帯再建手術)を受け、長いリハビリに入る。2022年に36試合で一軍へ戻ったものの、2024年と2025年は一軍登板がなかった。日本ハムは2025年10月22日に来季の契約を結ばないと発表し、オイシックスが12月10日に契約合意を明らかにした。NPB通算は202試合で6勝7敗31セーブ、防御率3.67。
新潟での1年は、ファームでチーム3番目に多い53試合に登板し、5勝4敗1セーブ、防御率4.22だった。
引退コメントでは、ファイターズでの11年とオイシックスでの1年を合わせた12年間を「本当に幸せな野球人生だった」と表現している。声をかけてくれた球団には「最後にもう一度、プレーできる場所を与えていただいたことに心から感謝しています」と感謝を伝え、思うような成績を残せない中でも届いた声援が励みになったと記した。
西村陸と鈴木颯人はBCリーグ時代からの4年間
ともにBCリーグ時代の2023年から在籍した2投手も、現役生活を終える。西村は中央学院高、大阪体育大を経て入団し、今季はファームで50試合に投げて2勝0敗1セーブ、防御率3.13。「サポーターの皆様のご声援の中でプレーをすることができ幸せでした」とコメントした。
鈴木は掛川東高、創価大の出身で、今季は21試合に登板した。「1年目はBCリーグ、2年目からはファーム・リーグに参入し」と、独立リーグからNPBのファームへ舞台が変わったチームの歩みとともに4年間を振り返り、「新潟、とても楽しかったです!」と言葉を残している。
DeNAとロッテで313試合、日本ハムで202試合。2人合わせて500試合を超える一軍のマウンドを経験した投手が、同じ日に新潟でユニフォームを脱ぐ。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]










































































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