三省堂書店池袋本店、10月5日から別館地下1階のみで営業 12月31日に閉店

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
三省堂書店は9月4日、池袋本店を12月31日で閉店すると発表した。10月4日に書籍館地下1階・1階を閉鎖し、翌5日から別館地下1階のみの営業に切り替える。2015年12月のグランドオープンから続いた11年の歴史に幕を下ろす。
9月4日発表、書籍館は10月4日に閉鎖
三省堂書店池袋本店は、東京都豊島区の池袋駅東口に立つ西武池袋本店の別館地下1階と書籍館地下1階・1階からなる大型書店だ。9月4日、運営元の三省堂書店が公式サイトと公式Xで閉店を発表した。
段階的な閉鎖のスケジュールは次の通りだ。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 9月4日 | 閉店発表、新規定期購読の受け付け停止 |
| 9月5日 | 新刊予約・取り寄せの受け付け終了 |
| 9月8日 | ネット書店「e-hon」関連サービス終了 |
| 10月4日 | 書籍館地下1階・1階を閉鎖 |
| 10月5日 | 別館地下1階(Aゾーン・Bゾーン)のみで営業開始 |
| 12月1日 | 店頭配送・電話取り置きの受け付け終了 |
| 12月31日 | 完全閉店 |
閉店の理由は明らかにされていない。産経新聞の取材に対し、三省堂書店は「担当者が不在のため、いまは答えることができない」と回答している。
前身はリブロ池袋本店、40年の歴史に幕
池袋本店の前身は、西武百貨店池袋店内にあった書店「リブロ池袋本店」だ。1975年に「西武ブックセンター」として開業し、1985年に「リブロ」として独立した。アートや思想書を重視した先鋭的な棚づくりで知られ、「ニューアカデミズムの聖地」と呼ばれた時期もある。ニューアカデミズムとは1980年代に広がった現代思想ブームを指す言葉で、当時のリブロはその発信地の一つ。併設の「セゾン美術館」とともに、西武百貨店を中心とするセゾングループの文化戦略を支える存在だった。
そのリブロが2015年7月20日、40年の歴史に幕を下ろした。営業最終日は大盛況となり、漫画家の江口寿史氏ら著名人も駆けつけたという。閉店時刻の21時には100人以上のファンが集まり、周辺は身動きが取れないほどの人出になった。
三省堂書店は、リブロ閉店からわずか9日後の7月29日に同じ場所へ入居した。リブロの内装を生かした売り場と改装を加えた売り場を段階的に公開し、同年12月6日に全館グランドオープン。売り場面積は約1000坪、うち150坪は雑貨・カフェゾーンという規模だった。雑貨・カフェゾーンに並んだのは、コーヒーを出す「神保町いちのいちノおふくわけ」、デザイン書と雑貨を扱う「ARS LOCUS」、博物系グッズの「Naturalis Historia」といった個性的な店ぞろい。
以来、書籍館は地下1階から4階までの複数フロアで営業を続けてきたが、2022年2月28日までに大きな転機を迎えた。2階・3階・4階を閉鎖し、理工学書や医学書、アート関連の書籍は書籍館1階へ、学習参考書は書籍館地下1階へ、コミックは別館地下1階へと売り場を集約する改装だ。隣接していた靴店「ABCマート」の跡も、三省堂の売り場に加わる見込みだった。ジャンルをまたいで散らばっていた売り場を2フロアに絞り込み、回遊しやすくする狙いがあったという。
今回の閉店は、この2022年の縮小からさらに進んだ最後の段階だ。
サービス終了スケジュールと公式コメント
三省堂書店池袋本店の特設サイトには「これまでのご愛顧に感謝申し上げるとともに、今後とも三省堂書店をよろしくお願い申し上げます」とのメッセージが掲載された。11年間、池袋駅利用者の日常に寄り添ってきた書店らしい、静かな結びの言葉だ。
新規受け付けの停止が閉店発表と同時に始まったのに対し、実店舗の閉鎖は1カ月ほど間を置く。定期購読や予約といった「これから先」のサービスを先に整理し、通販の「e-hon」も9月8日で終える。手続き面の後片付けを先行させたうえで、10月4日の書籍館閉鎖、12月31日の完全閉店へと進む段取りだ。
発表直後からSNSで反応相次ぐ
11年前、リブロが幕を下ろした夜には100人超のファンが駅前に集まった。今回はSNS上での反応が中心だ。スポニチアネックス(Yahoo!ニュース)は「なんと……。あまりにも衝撃的で言葉もない」「あそこから書店がなくなるのは、リブロの全盛期を知っている身としてさみしい」といった声を伝えている。J-CASTニュースも「とても残念」「よく行ってたのに…寂しい」「あのワクワクした空間がなくなるなんて」「衝撃すぎる」との投稿が相次いだと報じた。
池袋駅に直結する立地と幅広い品揃えで、通勤・通学客から遠方からの来店客まで親しまれてきた書店だ。前身のリブロ池袋本店を知る世代からも、駅前の書店が消えることを惜しむ反応が寄せられている。
12月31日まで別館地下1階で営業
10月5日から12月31日までは、西武池袋本店別館地下1階のAゾーン・Bゾーンのみでの営業となる。コミック売り場は2022年の改装以降このフロアに集約されており、閉店までの営業はここが中心になる。書籍館に置かれていた理工学書や医学書、学習参考書などの売り場が今後どう扱われるかは、現時点で明らかにされていない。
跡地の活用やテナントの行方についても、三省堂書店側から発表はない。1975年の「西武ブックセンター」開業から数えると、この場所が書店として歩んだ時間は半世紀を超える。三省堂書店としての営業は、その一部にあたる11年間だった。池袋駅利用者に親しまれてきた書店が、年末に向けて静かに規模を縮めていく。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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