ジェシー・”バム”・ロドリゲス3団体統一、寺地拳四朗との4団体統一戦が現実的に。12月27日ガルシア戦勝利が鍵

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ボクシングのジェシー・”バム”・ロドリゲスがフェルナンド・マルティネスを10回KOで下し、スーパーフライ級のWBC・WBO・WBA王座を統一した。次なる目標は4団体統一であり、12月27日に行われるIBF王者ウィリバルド・ガルシア対寺地拳四朗戦の勝者との対戦が現実味を帯びてきた。
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ロドリゲス、マルティネスを10回KOで下し3団体統一王者に
現地時間2025年11月22日(日本時間23日)、サウジアラビアのリヤドで開催されたボクシングのスーパーフライ級王座統一戦で、WBC・WBO王者のジェシー・”バム”・ロドリゲス(米国)が、WBA王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)を10回KOで下し、3団体統一王者となった。この勝利により、ロドリゲス(25)は自身の戦績を23戦全勝(16KO)に伸ばした。
試合はデビッド・ベナビデス対アンソニー・ヤード戦のアンダーカードとして行われ、DAZN PPVで配信された。ロドリゲスはこれで、スーパーフライ級における自身の評価を不動のものとした形である。
圧倒的な試合内容、スタッツが示す実力差
試合は序盤からロドリゲスが主導権を握る展開であった。CompuBoxの集計データによれば、ロドリゲスが放ったパンチの総数は717発中276発がヒット(ヒット率38%)したのに対し、マルティネスは520発中131発(同25%)に留まった。特に、試合の趨勢を決めるパワーパンチにおいては、ロドリゲスが232発を的確にヒットさせ、マルティネスを圧倒した。
マルティネスも王者としての意地を見せ、タフな戦いを続けたが、ロドリゲスの的確かつ強力な攻撃の前に徐々に消耗。迎えた第10ラウンド、ロドリゲスが放った強烈な左ストレートがマルティネスを捉え、キャンバスに沈めた。レフェリーがカウントアウトし、ロドリゲスのKO勝利が決定した。
次なる標的は4団体統一、視線の先には寺地拳四朗か
3本のベルトを手にしたロドリゲスの視線は、すでに次なる目標である「4団体統一」に向けられている。スーパーフライ級で残る主要タイトルは、IBF(国際ボクシング連盟)のベルトのみである。
ロドリゲスは試合前から、この試合に勝利すればスーパーフライ級でもう1試合だけ戦い、4団体統一王者を目指す意向を明確にしていた。
そのIBF王座は現在、ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)が保持している。そして、そのガルシアは来る12月27日にリヤドで、日本の寺地拳四朗(B.M.Bボクシングジム)を挑戦者に迎えての防衛戦を控えている。
ロドリゲス陣営は、この試合の勝者と2026年春にも対戦し、スーパーフライ級のアンディスピューテッド・チャンピオン(4団体統一王者)になることを計画している。日本のボクシングファンにとっては、寺地がこの大一番を制した場合、ロドリゲスとの歴史的な4団体統一戦が実現する可能性が高まるため、12月の試合への関心は一層高まるだろう。



































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