小泉進次郎氏「台湾は台湾」は本当に言ったの?発信元を調べてみたら…Xで30万超えバズの背景

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
小泉進次郎防衛相が発したとされる一言が、インターネットを揺るがしている。
2025年11月1日、マレーシアでの日中防衛相会談後、「台湾は台湾」と述べたように見える画像がSNS上で拡散。
このシンプル極まりない言葉は、彼の代名詞である「進次郎構文」の集大成と受け止められ、ユーモアと外交的議論を巻き込みながら、瞬く間に30万件を超える反響を呼んでいる。
しかし、調べてみると——
この「台湾は台湾」という言葉、実際には本人の発言ではなかったのだ。
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発言の経緯:日中防衛相会談の舞台裏で
発端は、マレーシアで開かれた拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)。小泉防衛相は11月1日、中国の董軍国防相と就任後初めてとなる会談に臨んだ。防衛省の公式発表によれば、小泉氏は約50分間の会談で、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調。さらに、尖閣諸島周辺での中国公船の活動や領空侵犯に対し、「即刻停止」を求めるなど、日本の立場を明確に伝えたという。
小泉進次郎防衛大臣
— Tokyo.Tweet (@tweet_tokyo_web) November 4, 2025
「台湾は緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーで、大切な友人であります」
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😊👍 pic.twitter.com/bX5yAJxYci
会談後、SNS上では「台湾は台湾」というフレーズが急速に拡散。
多くのユーザーが“外交の場で進次郎構文が炸裂した”と受け止めたが、この発言は公式な会見録では確認されていない。つまり、「本人が実際に言った」とする根拠は存在しないのだ。
この背景には、2024年9月の自民党総裁選討論会で「中国への訪問経験は?」と問われ、「台湾には行ったことがあるが、中国には行ったことがない」と答えた過去がある。当時もネットで物議を醸したこの発言が、今回の盛り上がりの「伏線」だったのではないかと考えられる。
実際は本人が言ったものではなく”進次郎構文ネタ投稿”だった
拡散の発端となったのは、X(旧Twitter)のアカウント「台湾史.jp(@Formosanhistory)」による投稿だ。
「小泉進次郎防衛大臣が語る台湾。」
小泉氏の写真に、「台湾というのは、台湾なんです。これ意外に知られてないんですけどね。」というテキストを重ねた画像が添えられていた。
一見すると報道キャプチャのような画像だが、実はこの投稿はネタであり、投稿主はリプライで、
「真に受けないでください。これ進次郎構文を台湾に当てはめたネタです(笑)」
と説明している。
つまり、「台湾は台湾」は、あくまで構文パロディとして作られたネットミームだった。ところが画像のリアルさとタイミングの妙もあって、画像だけが独り歩きし、冗談が“事実”として独り歩きする結果になった様だ。
真に受けないで下さい、これ進次郎構文を台湾に当てはめたら…というネタです😂
— 台湾史.jp (@Formosanhistory) October 30, 2025
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