瀬川祐輔、9月のJ1月間MVPに初選出 柏で途中出場が続く中、京都戦と町田戦で2点ずつ

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Jリーグは10月8日、2026/27明治安田J1リーグの9月度「KONAMI月間MVP」に柏レイソルのMF瀬川祐輔(32)を選んだと発表した。瀬川の受賞は初めて。今季のリーグ戦8試合はすべて途中出場で、9月は第7節の京都戦と第8節の町田戦でいずれも2得点。2試合続けてビハインドからの逆転勝利に結びつけた。
後半開始から投入され、2試合で4得点
発表によると、J2はベガルタ仙台の中島元彦、J3はFC大阪の住田将が同じく9月度の月間MVPに選ばれた。J1の8月度はレオ セアラ(鹿島)が受賞しており、瀬川はそれに続く2人目の受賞者となる。
柏の9月のリーグ戦は4試合。瀬川は4試合とも後半開始から出場し、出場時間は各45分だった。最初の2試合は9月2日のセレッソ大阪戦、6日の横浜F・マリノス戦で、いずれも0-2で敗れている。開幕4連勝のあとに2連敗を喫し、チームは足踏みした。
流れを変えたのが9月11日の京都戦だった。サンガスタジアム by KYOCERAでの一戦は、京都のラファエル エリアスに3分と33分に決められ、柏は0-2で前半を折り返す。リカルド ロドリゲス監督はハーフタイムにFW藤尾翔太を下げて瀬川を送り出した。59分に久保藤次郎が1点を返すと、67分には渡井理己の左からのクロスを瀬川が右足で合わせて同点。71分には小泉佳穂のクロスに左足で合わせ、柏が3-2と逆転した。わずか12分間で3点を奪い、連敗は2で止まった。
9月20日の町田戦も、追う展開から始まる。町田GIONスタジアムで38分に相馬勇紀のヘディングで先制を許し、瀬川はこの日も後半開始から投入された。53分、小泉の浮き球のパスに抜け出すと、ペナルティエリア右の角度のない位置から左足で決めて1-1とする。マイナスへの折り返しを読んだGK谷晃生の意表を突く一撃だった。58分に遠藤渓太のミドルシュートで勝ち越すと、62分には町田の下田北斗がVARレビューの結果、一発退場となり、柏は数的優位に立つ。65分には瀬川のパスを受けた小泉が3点目。88分には瀬川自身が2点目を加え、終了間際に小川航基に1点を返されたものの、柏が4-2で勝った。開幕から5勝2分と負けのなかった町田に、初めて黒星をつけた試合となった。
| 日付 | 節 | 対戦(会場) | スコア | 勝敗(柏) | 瀬川の出場 | 瀬川の得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9月2日 | 第5節 | C大阪(アウェイ) | C大阪 2-0 柏 | 負け | 後半開始から45分 | なし |
| 9月6日 | 第6節 | 横浜FM(ホーム) | 柏 0-2 横浜FM | 負け | 後半開始から45分 | なし |
| 9月11日 | 第7節 | 京都(アウェイ) | 京都 2-3 柏 | 勝ち | 後半開始から45分 | 67分、71分 |
| 9月20日 | 第8節 | 町田(アウェイ) | 町田 2-4 柏 | 勝ち | 後半開始から45分 | 53分、88分 |
選考委員が評価した「試合をひっくり返すインパクト」
月間MVPは、映像やデータをもとに選考委員が投票し、月間表彰選考委員会で委員長とJFA技術委員会が最終決定する。J1の選考委員は委員長の足立修のほか、林陵平、鮫島彩、南雄太、スポーツライターの北條聡、ミュージシャンのGAKU-MCらが務める。
公式サイトに並ぶ選出理由は、出場時間の短さと結果の大きさを結びつけるものが多い。足立委員長は「時間が少ない中で、結果につながる活躍をしている」と評価。北條は「まさにジョーカー(切り札)と呼ぶにふさわしい圧巻のパフォーマンス」と書き、交代選手の立場そのものを引き上げる働きだったと続けた。
元GKの南は、かつて柏でプレーしたフランサの名前を出し、「出場すると、負けていても逆転して勝てる気がするような存在」と表現している。GAKU-MCは町田戦の角度のない位置からの得点を挙げ、先発で出られない全国の選手に勇気を与える存在だと記した。林の理由はひと言だけ。「結局『瀬川』なんです」。
8試合すべて途中出場で7得点、日本人最多
途中出場は9月に始まったことではない。8月8日の開幕戦、水戸戦は67分からの出場。8月14日の東京ヴェルディ戦、21日のV・ファーレン長崎戦、29日の清水エスパルス戦では3試合続けてゴールを決めた。東京V戦はペナルティエリア手前から右足で、長崎戦は中川敦瑛のスルーパスから、清水戦は久保のクロスから。清水戦の71分の1点は、そのまま1-0の決勝点になった。
Jリーグ公式記録では、今季のリーグ戦は8試合7得点2アシスト。試合ごとの出場時間を足すと315分で、およそ45分に1点のペースになる。第8節終了時点の得点ランキングでは、鹿島のレオ セアラの10点に次ぐ2位につけ、日本人選手では最多だ。柏のチーム総得点17のうち、7点を瀬川一人で挙げている。
東京都出身で、雪谷FC、日大二中、日大二高を経て明治大に進んだ。2016年にJ2のザスパクサツ群馬でプロ生活を始め、1年目に42試合13得点。2017年に大宮アルディージャ、2018年に柏へ移り、その年はJ1で25試合9得点を記録した。柏がJ2で戦った2019年も40試合8得点を挙げ、J2優勝とJ1復帰を経験している。2022年は湘南ベルマーレ、2023年からは川崎フロンターレでプレーし、2025年シーズン途中に柏へ戻っている。今年前半の明治安田J1百年構想リーグでは20試合4得点だった。
本人は「まだまだ自分の力不足」、10月9日に首位神戸戦
本人のコメントは、喜びと反省が半々だった。瀬川はJリーグを通じて「今の自分の立場としては、交代出場でチームを勝たせる役割を担っているので、9月は公式戦で負け越してしまっている以上、まだまだ自分の力不足だなと感じています」と明かした。一方で、リーグ戦2試合で自ら2点を取って逆転させた点は「自分を評価してあげたい」とし、「素直にすごく嬉しいですし、ありがたく思います」と受賞を喜んだ。
この先の目標も具体的だ。天皇杯、ルヴァンカップ、ACLを含め「どんな試合であっても『チームを勝たせられる存在』であり続けたい」と語り、10月、11月と続く連戦でも同じプレーを続ける考えを示している。
柏は第8節終了時点で6勝2敗の勝点18、2位につける。首位は勝点19のヴィッセル神戸で、9月度の月間監督賞を受けたミヒャエル スキッベ監督が率いる。代表ウイークを挟んで再開する第9節は10月9日19時、三協フロンテア柏スタジアムで両チームが顔を合わせる。勝点差1の首位攻防戦で、柏の切り札がどの時間帯にピッチへ入るのか。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]











































































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