森脇唯人、ユン・ドクノとの3度目の対戦へ計量クリア 9日ソウルでスーパーミドル級2冠戦、プロ初の海外試合

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
東京五輪ミドル級代表の森脇唯人(30)=ワールドスポーツ=が10月8日、韓国・ソウル市内で前日計量に臨み、リミットを100グラム下回る76.1キロでパスした。10月9日、ソウルのソムユセンターで前王者ユン・ドクノ=韓国=を相手に、東洋太平洋(OPBF)とWBOアジアパシフィック(WBO-AP)のスーパーミドル級2冠の初防衛戦に挑む。両者は3戦連続の対戦で、森脇にとってはプロ初の海外試合だ。
森脇76.1キロ、ユン76.0キロで計量パス
前日計量は試合前日の10月8日、ソウル市内であった。スーパーミドル級のリミットは76.2キロ。2冠王者の森脇が100グラム少ない76.1キロ、挑戦者のユンは200グラム少ない76.0キロで、ともに一度でクリアしている。計量を終えた2人はフェイスオフで向き合い、韓国と日本の関係者が見守るなか視線をぶつけ合った。
試合は大橋ジム(横浜市)が韓国で開く興行「フェニックスバトル・ソウル」のメインイベントで、10回戦で争う。大橋ジムと韓国のザ・ワァン・プロモーションズの共催だ。大橋秀行会長も10月8日、自身のインスタグラムで「計量パスしました!」と伝えた。
懸かるベルトは2本。森脇は5月にユンから奪ったOPBFとWBO-APの両王座を持ち、どちらも初防衛戦となる。挑戦者のユンは前2冠王者で、現在はWBO-AP同級1位、OPBF同級3位にランクされる。
負傷ドローから2-1判定へ、因縁の2戦
最初の対戦は2025年12月18日、東京・後楽園ホールの「PHOENIX BATTLE 147」だった。プロ2戦目の森脇が当時2冠王者のユンに挑み、1回終盤に右のカウンターでダウンを奪う。だが偶然のバッティングで両者が左目上をカットし、ユンの傷が深かったため、4回1分41秒で試合は止められた。結果は負傷引き分けで、王座は動かなかった。
決着は持ち越された。
2戦目は2026年5月2日、井上尚弥と中谷潤人の一戦がメインを飾った東京ドーム興行の第2試合で組まれた。序盤は伸びのあるジャブで森脇が主導権を握ったが、4回以降はユンが頭をつけた接近戦に持ち込み、アッパーやフックで応戦する。5回終了時の公開採点は48-47、49-46、47-48の2-1で森脇リード。最後まで消耗戦が続き、ジャッジ1人は97-93でユンを支持したものの、残る2人が96-94、96-94で森脇につけた。2-1の判定勝ちで、森脇はプロ3戦目にして2本のベルトを手にした。
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| 対戦 | 日付 | 会場 | 結果 | 勝者 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 2025年12月18日 | 東京・後楽園ホール | 4回1分41秒 負傷引き分け(ユンが王座を守る) | なし(引き分け) |
| 第2戦 | 2026年5月2日 | 東京ドーム | 10回判定2-1(97-93、96-94、96-94) | 森脇唯人(2冠を奪取) |
| 第3戦 | 2026年10月9日 | 韓国・ソウル ソムユセンター | 10月9日早朝時点で未実施 | ― |
両者は3戦続けて同じ相手と拳を交えることになる。立場を入れ替え、ユンの地元で戦うのは初めてだ。
東京五輪代表からプロ3戦目で2冠
森脇はアマチュアで7冠を手にし、全日本選手権では5連覇を果たした。2021年の東京五輪にはミドル級日本代表として出場している。1回戦でイランの選手に判定で勝ち、2回戦で2017年世界選手権王者のオレクサンドル・ヒジニャク(ウクライナ)に0-5の判定で敗れた。
プロ転向後は8回戦からのA級デビューを選んだ。2025年6月19日、東京・大田区総合体育館で韓国ミドル級王者ベク・ハソと戦い、3回に左のカウンターでダウンを奪って3-0の判定勝ち。そこから2戦目でいきなり2冠に挑み、3戦目で奪った。プロ3戦目での東洋太平洋王座奪取は国内男子の最速記録に並ぶ。
プロ戦績は3戦2勝1分け。一方のユンは14戦10勝(8KO)3敗1分け。2025年12月時点ではWBCの世界ランキングで15位に入っていた。
「今回は今回」から完全決着へ
ユンの印象について、森脇は東京ドームでの再戦前の会見で「思ったよりもパワーがあって、ボクシングもうまかった」と語っていた。初戦で3回までポイントで優勢だった手応えにはこだわらず、「今回は今回」の気持ちで臨むとも話している。
その再戦で勝っても、森脇に笑顔は少なかった。試合直後には「まだまだと思っています。試合途中にも斉田会長に怒られました」と口にし、距離を詰められても対応できる作戦を練っていたと明かした。接近戦をどう処理するか。3戦目でも鍵を握りそうだ。
森脇はスーパーミドル級での世界王座を目標に掲げる。東京ドームでの試合後には、ミドル級で世界王者になった村田諒太、竹原慎二の名前を挙げ、スーパーミドル級ではまだ日本人の世界王者がいない現状に触れた。「海の向こうの強い人たちと戦えるようにしたい」。そう話した29歳(当時)は、30歳になって初めて国外のリングに上がる。
10月8日の計量を終えた森脇は「調整もうまくいったし、良い朝を迎えることができた」と仕上がりに手応えを示し、3度目となるユンについては「何も印象は変わらない」と話した。そのうえで「1~2戦目とは違う形での決着となる。明日は楽しみにしていてほしい」と予告している。一方のユンは計量の開始時刻から30分遅れて会場に入り、200グラム下回ってクリアした。「森脇に勝つことだけを考えてきた。明日はホームでの戦いなので、より力を発揮できる。ベルトは返してもらう」と王座奪還を誓った。
森脇にとっては敵地での初防衛戦、ユンにとってはホームでの王座奪還が懸かる3度目の対戦となる。
セミは桑原拓の再起戦
同じ興行のセミファイナルでは、元東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(31)=大橋=がWBAアジア・スーパーフライ級王座決定戦10回戦に出場する。2025年12月にWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国)に挑んで4回TKO負けし、右眼窩底を骨折して以来、約10カ月ぶりのリングだ。
桑原はリミットより200グラム軽い51.9キロ、対戦相手の韓国スーパーフライ級王者キム・ウーヒョン(29)=韓国=は51.8キロでクリアした。桑原は自身のSNSに「計量クリア! 明日は韓国で桑原拓を見せつけてきます! 応援よろしくお願いします!」とつづっている。なお、WBAアジア王座は日本ボクシングコミッションの未公認タイトルだ。
ウエルター級8回戦には日本同級10位の野上昂生(25)=大橋=が出場し、韓国同級4位のパク・ジュヨン(31)と対戦する。両者とも66.3キロでパスした。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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