そば待ちの寄り道にも最適!出雲の老舗和菓子「猩猩園老舗ひろしまや」のゆずワッフルとおすすめ和菓子

📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
偶然の出会いが導いた、絶品ゆずワッフル
出雲の旅で美味しいお蕎麦を食べるのを楽しみにしていた私。人気店に到着すると、やはり待ち時間が1時間ほどありました。
そんな時、父が話しかけた駐車場の係員の方が「あそこの和菓子屋さん、美味しいですよ」と教えてくれたのが、今回の主役「猩猩園老舗ひろしまや(しょうじょうえんろうほひろしまや)」さんとの出会いでした。
何気ない寄り道から始まったこの体験は、170年以上の歴史が詰まった「ゆずワッフル」と、店主の奥様の心温まるお話に出会う、忘れられない思い出となりました。
この記事では、そんな偶然が見つけてくれた宝物のようなお店の魅力を、余すところなくお伝えします。

170年の歴史を刻む老舗「猩猩園 ひろしまや」とは?
「猩猩園老舗(しょうじょうえんろうほ) ひろしまや」は、なんと嘉永年間(1848-1853)に創業したという、驚くべき歴史を持つ和菓子店です。

嘉永年間といえば、ペリーの黒船が来航した頃。そんな激動の時代から、出雲の地で人々に愛され続けてきたお店だと思うと、感慨深いものがあります。
和菓子と洋菓子の両方を扱っており、伝統的なお茶席で使われる上生菓子から、看板商品のワッフルまで、幅広いお菓子が並びます。
地元の方々はもちろん、私たちのような観光客にも優しい、温かい空気が流れるお店です。
店舗基本情報
| 店名 | 猩猩園老舗ひろしまや(ショウジョウエン ロウホ ヒロシマヤ) |
|---|---|
| ジャンル | 和菓子、洋菓子(特にゆずワッフルが有名) |
| 住所 | 島根県出雲市今市町本町542 |
| アクセス | 電鉄出雲市駅から徒歩約6分(424m) |
| 電話番号 | 0853-21-1418 |
| 営業時間 | 8:00~19:00(売り切れ次第終了) |
| 定休日 | 第2・第4木曜日(※訪問前に店舗へ確認推奨) |
| 駐車場 | 無し(近隣のコインパーキングを利用) |

実食レビュー:心温まる接客と、忘れられない味
懐かしさと温かみが同居する店内
お店に一歩足を踏み入れると、優しい笑顔の奥様が出迎えてくれました。

右から書かれているところでも歴史を感じます。

店内はこぢんまりとしていますが、綺麗に整えられた陳列棚には、色とりどりの和菓子が宝石のように並んでいます。


まさに「かわいい和菓子屋さん」という言葉がぴったり。


手作りの温かみが伝わるお菓子が並びます。
父が店員さんと会話するのが大好きなので、私たちが蕎麦の待ち時間で来たことや、いつから開業されておられるのかをお聞きすると嫌な顔一つせず、お店の歴史や商品のことを丁寧に教えてくださいました。
このお店は、職人である旦那様がお菓子を作り、奥様が店頭に立つスタイルで切り盛りされているそうです。お二人の温かい人柄が、お店全体の雰囲気を作っているのだと感じました。


このお店は地域のお茶の先生方とも繋がりが深く、お茶席で出されるような本格的な上生菓子も作られているそうです。
噂の商品「ゆずワッフル」の歴史と味わい
そして目的の商品、「ゆずワッフル」(1個 税込110円~)を発見。

羽根屋の駐車場のおじさんにおすすめしてもらったという話をしたら「うん、結構人気で、よく出てますね」とのこと。早速、味見用に3つ購入してみました。

まず驚いたのが、生地のふわっふわな食感!そして一口食べると、中のカスタードクリームから爽やかな柚子の香りがふわりと広がります。甘すぎず、上品な味わいで、これは何個でも食べられてしまいそう…。

実はこのワッフルがなぜゆず味なのかと言うと、「戦後、バニラが手に入りにくかった時代に、香り付けのために柚子を使ったのが始まり」なんだと奥様が教えてくれました。

シンプルな材料だからこそ、素材の良さが際立ちます。
物資が乏しい時代に生まれた工夫が、今やお店を代表する唯一無二の味になっている。そのストーリーを知ると、一層このワッフルが愛おしく感じられます。
日持ちは、ワッフルのような生菓子で1~2日、羊羹などの干菓子は1ヶ月ほど持つものもあるとのこと。用途に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
母は、一度買い物をしてお店を出て羽根屋さんでお蕎麦を食べた後にも、再度羊羹を買いに戻ってくるほどこの「ひろしまや」さんを気に入っていました。笑




































コメントはこちら