宍道湖の夕日スポットで絶景に感動!「とるぱ」と「岸公園」で見た嫁ヶ島サンセットが最高だった【現地レポ】
📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
一度は見てみてほしい景色。「日本夕陽百選」にも選ばれた宍道湖のサンセットは、息をのむような美しさの絶景です。
多くの観光客が訪れる島根の定番スポット「とるぱ」。そこと繋がった道路上にある「岸公園」からも綺麗な夕日を見ることができます。
特に「とるぱ」と呼ばれるエリアから望む、湖に浮かぶ「嫁ヶ島(よめがしま)」と夕日のコラボレーションは、訪れる人々の心を掴んで離さない特別な時間でした。
本記事では、2025年11月初旬に現地を訪れた筆者が、その魅力とリアルな現地の様子を徹底レポートします。
神々をも魅了した、宍道湖の夕景
「嫁ヶ島残照」- 後世に残したい日本の宝
宍道湖の夕日は、ただ美しいだけではありません。湖にぽつんと浮かぶ「嫁ヶ島」のシルエットが加わることで、その情景は一枚の絵画のような完成度を見せます。この景色は「嫁ヶ島残照(よめがしまざんしょう)」と名付けられ、国土交通省などが選定した「宍道湖水辺八景」のひとつにも数えられています 。
看板によれば、この景色は「誰もが後世に残したいと想いを寄せる場所」。また、嫁ヶ島には、大国主命(おおくにぬしのみこと)にまつわる伝説も残っており、神話の時代から人々を魅了してきた特別な場所であることがうかがえます。

【編集部メモ📝】
実は、宍道湖にぽつんと浮かぶ「嫁ヶ島」には、昔から語り継がれる悲しい伝説があります。
昔、気性の荒い姑にいじめられていた若い嫁がいました。ある日、寒風が吹き荒れる湖での過酷な労働を強いられ、つらい環境の中で流産してしまいます。深い悲しみと絶望に包まれた嫁は、そのまま宍道湖へ身を投げて亡くなってしまいました。
翌朝、嫁の遺体が流れ着いた場所に、小さな島が一夜にして現れたと言われています。それが、今の「嫁ヶ島」です。「嫁ヶ島」という名前は、若くして亡くなったその嫁の魂を悼み、後世の人々が彼女を偲んで名付けたものと伝えられています。
話題のスポット「とるぱ」ってどこ?
最近、SNSなどで「宍道湖の夕日を見るならココ!」と話題になっているのが「とるぱ」という愛称のスポット。
実はこれ、特定の施設名ではなく、島根県立美術館の湖畔側から岸公園、そして「袖師地蔵(そでしじぞう)」にかけての遊歩道エリアを指す写真愛好家たちの間での通称のようです。
「撮る場」が転じて「とるぱ」になったと言われており、その名の通り、絶好の撮影ポイントが点在しています。今回、筆者もこの「とるぱ」を目指して宍道湖畔を訪れました。
スポット概要:宍道湖夕日スポット(岸公園・袖師地蔵周辺)
- 名称: 岸公園、袖師地蔵周辺(通称:とるぱ)
- 場所: 島根県松江市袖師町
- アクセス: JR松江駅からレイクラインバスで約10分、「県立美術館」バス停下車すぐ。
- 駐車場: 岸公園駐車場(無料、台数少なめ)、島根県立美術館駐車場(3時間以降有料)など。夕日の時間帯は大変混雑します。
- 特徴: 湖畔に遊歩道が整備されており、散策しながら夕日を鑑賞できる。特に「嫁ヶ島」と夕日を絡めた構図が人気。
【体験レビュー】黄金の20分間!感動のサンセットタイム
ここからは、筆者が実際に体験した当日の様子を時系列でレポートします。訪れたのは11月初旬の晴れた日。日没時刻は17時10分頃でした。
16:50 駐車場はすでに満車!夕日鑑賞の熱気
日没の約20分前、16時50分頃に現地に到着。狙っていた岸公園の無料駐車場はすでに満車でした。そこで隣にあった島根県立美術館の駐車場へ。230台収容できる駐車場があり、3時間まで無料とのことだったのでそこに停めました。


平日にもかかわらず、湖畔にはすでに大勢の人が集まっていました。三脚を立てて本格的に撮影する人、スマートフォンを夕日にかざすカップルや家族連れなど、誰もがその瞬間を心待ちにしている様子が伝わってきます。
17:00 岸公園から袖師地蔵へ。刻々と変わる空の色
車を停め、岸公園から湖畔の遊歩道を歩き始めます。


この公園は昭和四十四年(1969年)に建設された、歴史ある憩いの場です。
岸公園にとどまって写真を撮っている方も多かったです。

袖地蔵方面(夕日方面)に歩いて行くと、どんどん人が多くなります。

日没が近づくと、湖畔には多くの人が集まり、思い思いに夕日を撮影していました。

空はまだ明るさを残しつつも、太陽が傾くにつれて、青からオレンジ、そして燃えるような赤へと、息をのむようなグラデーションを描き始めます。この時間帯の写真は特にオレンジ色の比率が高く、まさに「ゴールデンアワー」の絶景。

17:10 日没。静寂と感動のクライマックス
ついに日没の時刻。太陽が嫁ヶ島の向こう側、水平線の彼方へと静かに姿を消していきます。

周囲からは「わぁ…」という感嘆の声が漏れ、シャッター音だけが響く幻想的な時間が流れます。太陽が沈んだ後も、空はしばらく美しい残照に染め上げられ、その余韻に浸ることができました。

特に印象的だったのが、湖畔に佇む「袖師地蔵」です。夕日を背にしたお地蔵様のシルエットは非常にフォトジェニックで、多くの人がカメラを向けていました。このお地蔵様は、湖の安全や人々の暮らしを見守っているのかもしれません。








































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