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函館の隠れた名所!70年現役の観覧車と手作り感あふれる「こどものくに」体験記

函館の隠れた名所!70年現役の観覧車と手作り感あふれる「こどものくに」体験記

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS

函館に、日本で最も古い現役の観覧車があるのをご存知でしょうか。その観覧車が今も元気に回り、人々を笑顔にしている場所、それが「函館公園こどものくに」です。先日、実際に訪れてみたのですが、そこは単なる遊園地ではなく、昭和の温かい空気が流れる、まるでタイムスリップしたかのような心温まる空間でした。今回は、その魅力とリアルな体験を詳しくレポートします。

函館公園「こどものくに」とは?

「函館公園こどものくに」は、1956年(昭和31年)5月に開園した歴史ある遊園地です。その名の通り、市民の憩いの場である函館公園の一角に位置しています。最大の特徴は、なんといっても1950年(昭和25年)に製造された「空中観覧車」。現役で稼働するものとしては日本最古とされ、2019年には国の登録有形文化財にも指定された「乗れる文化財」です。

驚くべきは、これほどの歴史的価値がありながら入場料が無料であること。園内には観覧車をはじめ、全16種類のアトラクションがあり、乗りたいものだけチケット(1枚350円、お得な回数券もあり)を購入して楽しむスタイルです。この気軽さが、地元の人々はもちろん、多くの観光客にも愛される理由の一つなのでしょう。

実際に訪れて感じたリアルな魅力

タイムスリップしたかのようなレトロな空間

園内に一歩足を踏み入れると、そこはまさに昭和の世界。最新の絶叫マシンはありませんが、一つひとつの遊具が丁寧にメンテナンスされ、大切に使われてきたことが伝わってきます。観覧車だけでなく、開園当初から活躍する「飛行機」や吊り下げ式の「メリーゴーランド」など、どこを切り取っても絵になる「エモい」風景が広がっていました。全体的に手作り感のある温かい雰囲気で、平日の昼間にもかかわらず、多くの家族連れや観光客の笑顔で溢れていたのが印象的です。

主役はやっぱり「日本最古の観覧車」

この日の主役は、やはり「空中観覧車」。高さ約10メートルと現代の観覧車に比べれば小ぶりですが、その存在感は圧倒的でした。75年以上も前に造られた鉄骨が、今も人々を乗せてゆっくりと空へ昇っていく姿は、かっこよくもあり、どこか感動的です。ゴンドラは日本では珍しい長椅子型で、開放感たっぷり。頂上付近からは函館の街並みと津軽海峡を望むことができ、約3分45秒の短い空中散歩は、忘れられない思い出になりました。

日本最古の観覧車

公園内の自然と一体になった癒やしのロケーション

「こどものくに」のもう一つの魅力は、函館公園という素晴らしいロケーションにあります。天気の良い日には、園内から美しい函館山を望むことができ、周囲の豊かな自然にとても癒やされました。園内には動物施設や噴水広場、歴史ある博物館もあり、遊園地だけでなく一日中楽しむことができます。アトラクションの合間に公園を散策するのもおすすめです。

次ページ:行く前に知っておきたいポイント

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