大阪出身のアイナ・ジ・エンド紅白出場、何がすごい? 人気の理由と2025年の飛躍とリベンジへの決意

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歌手のアイナ・ジ・エンドが「第76回NHK紅白歌合戦」にソロとして初出場する。2025年に自身が作詞作曲した楽曲「革命道中」が国内外で記録的なヒットとなり、選考基準である「今年の活躍」を象徴。BiSH時代の紅白で歌詞を間違えた悔しさをバネに「リベンジ」を誓っており、ソロ活動本格化から約2年で掴んだ大舞台でのパフォーマンスが注目される。
アイナ・ジ・エンド、ソロで紅白初出場へ 2025年の飛躍を象徴する大舞台
2025年11月14日、大みそかに放送される「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表され、歌手のアイナ・ジ・エンド(30)が紅組で初出場することが決まった。 彼女は2021年に自身が所属していたグループ「BiSH」として出場経験があるが、2023年6月のグループ解散後、ソロアーティストとしては今回が初の大舞台となる。2025年、自身が作詞作曲を手がけた楽曲「革命道中 – On The Way」が国内外の音楽チャートを席巻する大ヒットを記録。その目覚ましい「今年の活躍」が、国民的番組への扉を開いた形だ。これは単なる初出場ではない。グループ解散後の苦悩と覚悟、そして過去のリベンジを誓う、彼女のアーティスト人生における重要な節目である。
世界を席巻した「革命道中」 選考基準を満たした2025年の「活躍」
国内外のチャートを席巻したヒット
今回の選出における最大の理由は、疑いようもなく楽曲「革命道中 – On The Way」の驚異的なヒットにある。この曲はテレビアニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマとして2025年7月にリリースされると、ストリーミングサービスを中心に瞬く間に拡散。国内のチャートはもちろん、その勢いは国境を越えた。
特筆すべきは、米ビルボードが発表するグローバルチャート「Billboard Global 200」にランクインしたことだ。 このチャートは全世界のストリーミングとダウンロード数を基に集計されるため、ここで結果を出すことは世界的なヒットを意味する。avexの発表によれば、同曲はストリーミング総再生数1.5億回、SNS総再生回数15億回を突破するなど、まさに2025年を代表する一曲となった。
紅白の選考基準とアイナの現在地
NHKは紅白歌合戦の選考基準として、例年「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を挙げている。 「今年の活躍」はCD売上やストリーミング再生数、ライブ実績などが指標となるが、「革命道中」のグローバルな成功は、この基準を十二分に満たすものだ。また、NHKは2024年7月にアイナ・ジ・エンドのBiSH解散後1年間に密着した特別番組『Venue101 Presents What is アイナ・ジ・エンド?』を放送しており、番組への貢献度という点でも接点は深い。 デジタルヒットが選考に大きく影響する近年の傾向を考えても、彼女の選出は必然だったと言えるだろう。
BiSH時代からの「リベンジ」 記者会見で語った決意
4年前の「悔しさ」
アイナ・ジ・エンドにとって、紅白の舞台はリベンジの場でもある。2021年、当時所属していたBiSHとして第72回紅白歌合戦に初出場。悲願の舞台だったが、本人は後日の取材で「緊張のあまり歌詞を噛んでしまったので、ずっと悔しかった」と明かしている。 仲間と共に立ったステージでの小さな失敗。それが彼女の心に深く刻まれていた。
だからこそ、今回のソロでの出場決定は格別の意味を持つ。出場者発表会見では、その悔しさを隠すことなく「今回ソロで呼んでいただけてめちゃくちゃ嬉しい反面『絶対やりきるぞ』って思いました」と力強く語った。4年前の忘れ物を取りに行く。その強い意志が、彼女の言葉の端々からにじみ出ていた。
「侍みたいな心で」ソロとしての覚悟
会見での彼女の言葉は、決意に満ちていた。「今、侍みたいな心で立っている」。そう表現した彼女は、グループとソロの違いについても言及した。「(BiSHでの出場時は)仲間がいたので、始まる前にみんなで円陣したりだとか、そういうのが1人だとなかったんですけど、最近ツアーを回ってバンドメンバーさんと心を1つにできたので、グループの時よりも強くなれてる気がします」。
BiSHという大きな母体を離れ、たった一人で音楽と向き合ってきた約2年間。その中で培われた強さと、バンドメンバーという新たな仲間との絆が、彼女を再び紅白の舞台へと導いた。孤独と向き合い、それを乗り越えたからこその強さが、今彼女にはある。
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