なぜ今、BLACKPINKなのか?
途切れない活動が生む熱狂。ワールドツアーとソロ活動
今回の結果の最大の要因は、BLACKPINKの活発な活動にあると見られる。2025年、彼女たちはスタジアム級のワールドツアー「DEADLINE」を行っており、世界中のファンを熱狂の渦に巻き込んでいる。7月には新曲「뛰어(JUMP)」を発表し、そのミュージックビデオは公開からわずか1ヶ月で再生回数1億5000万回を突破するなど、凄まじい勢いを見せつけた。
キーワード分析では「ワールドツアー」「JUMP」「BLINK(ファンの名称)」といった単語が上位に並び、肯定的な評価が92.27%に達したというデータもある。グループ活動と並行して、各メンバーのソロ活動も精力的で、常に新しい話題を提供し続けていることが、消費者の関心を惹きつけ、高いブランド評判指数につながったと考えられる。
一方、BTSの現在地
一方で、2位となったBTSはどうだろうか。
彼らは2025年6月にメンバー全員が兵役義務を終え、グループとして再集結したばかりだ。デビュー12周年を祝う「FESTA」は開催されたものの、本格的なアルバムリリースやワールドツアーといったグループとしての音楽活動はまだ始動していない。メンバー個々のソロ活動はあったが、グループ全体としてのメディア露出や話題の総量で、まさに今ツアーの真っ最中であるBLACKPINKに及ばなかったのは自然な流れとも言える。
これは人気の優劣というよりも、活動サイクルの違いがもたらした結果と捉えるのが妥当だろう。
ファンの反応と今後の展望
このランキング結果に対し、SNSでは「ワールドツアー中のBLACKPINKが1位なのは当然」「活動量の差が出ただけ」といった冷静な分析や、「BTSがカムバックすればまた順位は変わる」といった声が多く見られた。過度に一喜一憂するのではなく、両グループの置かれた状況を客観的に理解しているファンが多いようだ。
K-POPという巨大な船を牽引する2つのエンジン、BLACKPINKとBTS。彼らの健全なライバル関係と、それぞれのペースで繰り広げられる活動が、今後も世界の音楽シーンをさらに熱くしていくことは間違いない。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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