韓国限定『鬼滅の刃』日輪刀キーリングが入手困難!やっとゲットした話

2025年10月、韓国ソウル。街角の至る所で、日本の大人気アニメ『鬼滅の刃』のキャラクターが微笑んでいます。劇場版の大ヒットは記憶に新しく、関連グッズや単行本が飛ぶように売れる社会現象は、今なお続いています。この熱狂は、単なるブームという言葉では片付けられないほどの深さと広がりを見せているのです。
特にファンの心を掴んで離さないのが、韓国でしか手に入らない「限定グッズ」の存在です。その中でも、あるキーリングが今、狂騒曲さながらの事態を引き起こしています。
狂騒の中心「限定キーリング」その実態
定価の3倍超え、過熱するリセール市場
問題の渦中にあるのは、映画館などで販売されるキャラクターキーリングです。定価は一つ約1500円。しかし、その人気ゆえに発売と同時に即完売。入手は極めて困難です。その結果、現地フリマアプリなどでは一つ5000円を超える価格で取引されるのが当たり前となっています。これは、もはや単なるグッズではなく、一種の「財」としての価値を持ってしまったかのようです。
購入は「一人2つまで」に制限され、さらにどのキャラクターが当たるか分からない「ランダム制」。この偶然性が、ファンの射幸心を煽り、市場の過熱に拍車をかけている側面は否定できません。
運命のランダム制、現地での入手ルポ
1次販売では個数制限がありませんでしたが、人気があまりにも高くなって2次販売もでき、2次販売からは予約のみ購入が可能になりました。その頃から1人2個制限もでき始めました。
筆者もまずはネットで購入できる権利の抽選を行いました。ここで権利を獲得し購入できれば、指定の映画館で商品を受け取れます。
そんな入手困難な中、ようやく手にできたのは2つの小さな日輪刀のキーリング。開封の瞬間は、まるで宝くじの結果を待つような心境でした。
現れたのは、冷静沈着な「冨岡義勇」と、韓国のファンから特に人気が高いとされる「我妻善逸」。

幸運にも人気キャラクターを引き当てることができました。SNS上では「やっと手に入れた!」という喜びと、「今日もダメだった」という悲しみが日々交錯しているのが現状です。現地では特に「我妻善逸」と「嘴平伊之助」の人気が高いとされ、これらのキャラクターはさらに高値で取引される傾向にあります。
論争と人気の間で揺れるファンの心理
『鬼滅の刃』を巡っては、過去に主人公・炭治郎の耳飾りのデザインが「旭日旗」を連想させるとして、韓国国内で大きな論争を呼んだ経緯があります。制作側は韓国公開版でデザインを修正する対応を取りましたが、歴史認識に根差すテーマは今もなお敏感な問題です。
しかし、そうした論争があった一方で、作品そのものが持つ魅力や物語の力は、国境や文化の壁を軽々と越えています。グッズを求める長蛇の列は、複雑な感情を抱えながらも、純粋に作品を愛するファンの熱量が、あらゆる障壁を凌駕している現実を雄弁に物語っていると言えるでしょう。
この現象は、グローバル時代における文化コンテンツの力を示す好例であると同時に、過熱する人気が生み出す転売問題など、新たな課題を私たちに突きつけています。
※本記事の情報は記事公開当時のものです。ご覧いただくタイミングによっては内容が変更されている場合がありますので、最新情報をご確認ください。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

































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