山本由伸、ドジャース大敗に何を思う? 明日先発を控える右腕の表情に注目集まる

ワールドシリーズ連覇を目指すロサンゼルス・ドジャースが、まさかの大敗でスタートを切った。現地時間10月24日(日本時間25日)、敵地トロントで行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦は、4-11という衝撃的なスコアで終戦。試合中、ベンチで戦況を見つめる山本由伸投手(27)の表情が何度もテレビ中継で映し出され、ファンの間で大きな注目を集めている。
粘投から一転、ブルペン崩壊の衝撃
試合は序盤、ドジャースが先制し、一進一退の攻防が続いた。先発のブレーク・スネルが5回まで2失点と粘りの投球を見せていたが、2-2の同点で迎えた6回裏、試合は急転する。スネルが無死満塁のピンチを招いて降板すると、後を継いだリリーフ陣がブルージェイズ打線の猛攻を止められない。代打アディソン・バーガーにワールドシリーズ史上初となる代打満塁ホームランを浴びるなど、この回だけで悪夢の9失点。一瞬にして勝敗は決してしまった。
ポストシーズンに入り安定感を取り戻したかに見えたブルペンが、最高峰の舞台で再び不安を露呈した形だ。この重苦しい敗戦ムードを断ち切るべく、第2戦のマウンドには山本が上がる。
「いつも通りの投球を」― 重圧の中で保つ平常心
チームが苦境に立たされる中、山本自身は冷静さを失っていない。第1戦の前に行われた会見では、大一番に向けて「こういった大事な一戦と、同じような気持ちで毎週挑むっていうのは、自分の中ですごく大切にしてるので、そんなに大きく違いはない」と、あくまで平常心を強調した。
「ピッチングの基本的なとこですけど、ランナーを溜めないだったり、そういったところを大事にやっていけたらなと思ってます」
相手打線については「繋がりもすごくありますし、いいところでホームランが出ている印象」と分析しつつ、自らの投球哲学を貫く構えだ。また、今季限りでの引退を表明しているレジェンド、クレイトン・カーショー投手に触れ、「素晴らしいキャリアを締めくくるのは、ワールドチャンピオンが一番ふさわしい」と語り、チーム一丸となって勝利を目指す決意も示した。
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