高嶋ちさ子、「みっちゃんの悪口は許さない」強いメッセージに共感の渦

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さん(57)が2025年10月24日、自身のInstagramを更新し、ダウン症の姉・未知子さん(通称:みっちゃん)へのネット上の批判コメントに対し、「みっちゃんの悪口は許さない」と強いメッセージを発信した。この投稿は瞬く間に拡散され、多くのファンや著名人から共感と支持の声が寄せられている。事の発端から、高嶋さんが示した家族への深い愛情、そして社会に投げかけた問いまでを追った。
発端はラジオでの「警察トラブル」エピソード
きっかけは、高嶋さんが10月23日にゲスト出演したTOKYO FMの番組「ラジオのタマカワ」での発言だった。番組内で高嶋さんは、5歳年上の姉・未知子さんが過去に起こしたという「警察トラブル」について、ユーモアを交えて語った。
高嶋さんの話によると、ある日、未知子さんがバス停で英語を話す見知らぬ親子を見かけ、「自分の悪口を言われている」と勘違い。激高の末、相手の足を踏みつけてしまったという。近くにいた人の通報で警察が駆けつけ、未知子さんだけが警察署に連れて行かれる事態となった。最終的には、駆けつけた父親の説得で未知子さんが「アイムソーリー」と謝罪し、事なきを得たというエピソードだ。
このトークは、高嶋家ならではのコミカルな日常の一コマとして語られたが、複数のネットニュースで「暴行事件」などと見出しを付けて報じられると、一部のネットユーザーから未知子さんの行動に対する批判的なコメントが寄せられる事態に発展した。
高嶋ちさ子の反論「私の悪口は受け入れよう。だけど…」
これらの反応を受け、高嶋さんは翌24日に自身のInstagramを更新。ネットニュースのコメント欄に心を痛めたことを明かし、次のように綴った。
私の悪口は受け入れよう。だけどみっちゃんの悪口は許さない。みっちゃんの悪口を言って良いのは家族だけ(笑)
この毅然とした態度は大きな反響を呼び、コメント欄には「ちさ子さんの言う通り!」「家族を大切に思う気持ち、素敵です」「ニュースのコメントなんて気にする必要ない」といった、高嶋さんを支持し、姉妹を応援する声が殺到した。
「トークは盛ってなんぼ」の真意
高嶋さんは投稿の中で、「トークにはサービス精神という物があり、トークは盛ってなんぼということもあり、その辺をご理解頂きたい」とも述べている。これは、ラジオでのエピソードが、あくまで聴衆を楽しませるためのエンターテインメントとして語られたものであり、文脈を切り取って一方的に断罪することへの違和感を示したものとみられる。彼女の歯に衣着せぬキャラクターと、その裏にある深い家族愛が、多くの人々の共感を呼んだ形だ。
SNSで発信され続ける「高嶋家の日常」
高嶋さんは以前から、テレビ番組や自身のSNSを通じて、未知子さんとのユニークな日常をオープンに発信してきた。解読困難な未知子さんからのLINEメッセージや、それに対する高嶋さんの毒舌ながらも愛情あふれる返信は、ファンの間で人気コンテンツとなっている。
時には、未知子さんが高嶋さんのテレビでの言動に対し、「ちぃちゃんの言葉付けが悪いよ気をつけ下さい」と真剣に注意するLINEを送るなど、姉として妹を気遣う一面も見せている。こうした日々のやり取りの積み重ねが、今回の「悪口は許さない」というメッセージに強い説得力と人間味を与えている。
高嶋さんの力強いメッセージは、単なる個人的な反論に留まらず、匿名性の高いネット空間における言説のあり方や、家族を思う普遍的な愛情の尊さについて、社会に静かな問いを投げかけている。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

































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